第21回(来訪者)
 ダスライヒとの戦闘が終わると、とりあえず一向はガンテツの工房に戻った。
 ナインは頼んでいたクロスボウピストルの弾薬を補充する。その際、1発しか出来ていないように思われたが気のせいだった(=フェイトポイント使用により完成弾数を修正した)

 風の噂では、最近また傭兵連合がきな臭くなってきたようだ。
 また、塔に行っている間に工房へ郵便屋が来たらしく、グロスターが何やら便りを受け取ったらしい。
 魔法塔の頂上付近からは黒い光が発せられているように見える(もしくは光を吸い込んでいる感じ?)

前回の戦利品を分配
 夕食時、一向は食事を待ちながら戦利品の分配を行った。
 クレリックスペルであるクリエイトフードのスクロールは、自然ミラに。
 ロングボウ+1は、その所有権に関してアルブレヒト(以下アル)がシャリアと話す。
アル「魔法のロングボウ、僕が欲しいんですけど、シャリアさんも所望ですか?」
シャリア「少なくとも興味はある」
アル「うーん……シャリアさんは先日、自分のお金を僕に貸してくれてでもプレートメイルを購入するよう勧めてくれましたよね? その御礼に、ロングボウの所有希望は取り下げます。シャリアさんが使ってください」
シャリア「……分かった、ではこれは借りておこう」
アル「その代わりプロテクションリングを所望しまーす。あ、ファルケさん要ります?」
ファルケ「俺は別にいらん。欲しければ持っていけ」

分配結果
ロングボウ+1……シャリア
プロテクションリング+1……アル
クリエイトフードのスクロール……ミラ
※宝石3つは保留(パーティー財産?)

 そうこうしているとコリーナが食事を用意してくれた。
 クリスは先生からディメンジョン・ドアの魔法をスペルストアに入れてもらった。
 グロスターは何やら浮かない顔をしており、後ほどファルケに話したいことがあるようだ。
 ナインはナンバーXも連れてきている(ナンバーXのスペック:LV5 HP15 能力値:7,6,10,16,13,13)

 ファルケはグロスターの手紙(グラストからの指令書)を読む。
 手紙のタイトルは「ゴーレムシッターの破壊・回収について」ということだが、中身は内密とのことで2人だけで話し合っている。
グロスター「…………」
ファルケ「…………」
グロスター「それは祖国のためだ! 伝統を守るんだ!」(大きい声だったので最後だけ皆にも聞こえた)
※DMはファルケのみに内容を伝えたので他のメンバーには不明。

 コリーナがアルに声をかける。
コリーナ「この前は私の食事を喜んでくれて、そして話を聞いてくれてありがとうございました。私としゃべっても面白くないでしょうけど」
アル「そんなことはないよ」
コリーナ「ちょっと嬉しかったです」
アル「そう? 当たり前のことだと思うけど、コリーゼが喜んでくれたなら僕も嬉しいよ」
コリーナ「……コリーナです。まあ、私も自分の名前なんかどうでもいいですけど」
アル「あ、いや、そういうつもりじゃなくて……僕、人の名前を覚えるのが苦手なんだよ」
コリーナ「いえ、別に気にしていませんから」
 と、コリーナは去ってしまう。
相手の名前を間違えて機嫌を損ねることが日常茶飯事なアルはまたやらかした、と思い、コリーナの名前を忘れないようガンテツから羊皮紙とペンを借りてメモを取った。


ナインとナンバーXが会話
「これから私はどうしたらいい? 自爆するように指示されていたが……それもできなかった」
ナイン「組織はもうオレもお前も必要としていない」
「ということはもはや存在価値がないのか」
ナイン「存在価値は自分で探すものだ」
「あなたは何か見つかったの?」
ナイン「オレは見つかった。これは理屈でどうこう言えることではない。オレの感覚があの塔の崩壊を防げと言っている」
「感覚? それは気持ちや感情なのか?」
ナイン「オレたちは感情が無いよう育てられた。これも理屈として分かったわけじゃないが、共にいるだけで安らぐ者達がいる。オレは守りたいと思ったものを守るだけだ」
「そうか、お前の言う通りかどうか分からないが、あの時(キスした時?)の感覚はそういうことなのか」
 ナインはクロスボウ・ピストルを突きつける。
ナイン「お前が選べ、オレをやるか、それとも一緒に行くか」
「……私もお前が知ったというその感覚を知りたい。だから私は生きていたい。これが理由になるか?」
ナイン「生きることに理由など不要だ」
DM「プレイヤーとしてナインが管理してくれるならXはついていくよ」とのこと(笑)
「お前の得た命だ、お前の好きなように私を使ってくれ。それとここに兵を徴集してほしい」
 とのことでパーティー全員、サリア・ランス隊、先生たち、ガンテツも呼び寄せた。
「皆に伝えなければならないことがある。これを信じるか信じないかは自由だが。今回の私の目的はそこのゴーレム使い(オッティ)を消すことだった。そしてそれが失敗した際は傭兵連合が行動を起こすことになっていた。私はダスライヒの指示で来たが、全体的な作戦では傭兵連合も関わっている。しかしダスライヒ、傭兵連合、ムスターファの関係が大きくなるにつれ意見も二分してきた。ゴーレムを使おうという派閥が出てきたのだ。そしてこの街にはもう1人ゴーレムシッターがいるらしいな(コリーナのこと?)」
グロスター「その残った組織はゴーレム使いを回収しようとしているのか?」
「おそらくそうなるでしょう。ゴーレムの在り処ももう分かっているようです」
エリーゼ「見つかったのか……」
「私には詳細は知らされていませんが。私にはターゲットや地形などのデータしか知らされていない」
サリア「動くってことは、その辺に伏兵がいるんじゃないか?」
「その可能性はありますね」
サリア「だろ? だろ? オレ凄いだろ? どうだクリス分かったか?」
クリス「……」
 と、ファルケがサリア・ランスの乗っている椅子を蹴飛ばし、黙らせた(笑)
ナイン「オレ達はゴーレム使いを処分するために育てられた。だがこれからはゴーレム使いを守る戦いになる」
「……分かった。今、私はその指令を受け取った」
ナイン「(いろいろ含みを持たせた言い方で)一生お前をこき使ってやる」
「イエッサー! それと“クリムゾン(鮮血傭兵団)” と呼ばれる傭兵集団がそろそろこの地に侵入しているハズだ」(血染めの装備を身につけているらしい)
クリス「クリムゾンというのはゴーレムシッターを回収する軍かい?」
「基本的には回収だ。だが他の手に渡ることになれば、その前にゴーレム使いを消そうとするだろう」
ナイン「クリムゾンの編成はどんな感じだ?」
「主にファイターだが、魔法戦士のエルフもいるだろう。ダスライヒはペルセウスの組織ともつるんでいたから、そのつながりもあるだろう」
アル「ペルセウスと一緒にいた強そうな戦士(ヒロシ)は?」
「詳しくは知らないが、我々はダークナイトと呼んでいた。元騎士だ、気をつけろ。どこの国の騎士だったかは知らない」
グロスター「ナイトになるには相当な修行が必要だ。かなりの腕前と思った方がいいだろう」
ナイン「騎士は正々堂々と戦うと聞くが?」
グロスター「基本的にはそうだが中にはそうでない騎士もいる。騎士といってもピンからキリだ。それにラインラントとグラストの騎士も違う。とある国では階級すら金で買えるらしいからな」

簡単に整理すると
 某大国が背後にいて、ダスライヒと傭兵連合とダークエルフが絡んでいる。その全てにムスターファが関わっており、中心にいるという構図のようだ(協議の結果、某大国というはラーデンっぽい?)
ナイン「ガンテツ、ラーデンについて何か話はあるか?」
ガンテツ「そういえば先日ラーデンの党首が変わったようだ。そいつがずいぶんな野心家だと聞いた。お前らいつから政治に興味が出たんだ?」
 エルフやドワーフは人間の国境などは特に気にしていない。
 傭兵連合は契約さえ結べれば、どの国にも味方するし敵対もする。
 リシアの傭兵団とクリムゾンはあまり仲は良くないようだ。
「最後にムスターファの目的は正直よく分からない。彼はこの世界の人間ではない」
エリーゼ「少なくとも彼の予定をお前達(特にナイン?)が歪めてしまった以上、その後の予想はつかない。もう自分の目的でしかないだろう」
ミラ「先生方はどうするおつもりで?」
先生「我々でどうにかするしかない。傭兵団を止めるのは難しいが……我々は残った者を集めてここを守ろう。ファシリアの軍隊に伝えてあるが来てくるかどうか……」

 また、一同解散の後、個室に戻ろうとしていたグロスターをアルが呼び止める。
アル「グロス、さっきファルケさんと話している時、君の怒鳴り声が聞こえたぞ。祖国のためとか伝統のためとか……届いた手紙はゴーレムシッターの破壊とかだったよな。まさか君……いや、今はやめておこう。でも僕たちが無事に塔から戻ってこれた時には、しっかりと手紙の話を聞かせてもらうぞ」
グロスター「……分かった、聞かせられる範囲で話してやろう」
 そう告げて別れる二人だったが、
グロスター「何も知らない奴は気楽なものだ」
 立ち去り際、アルはそんなグロスターの呟きが聞こえた。アルはそれに対して
グロスター「知らないからこそできることもある」
 と呟き返した。

 グロンフォルム先生が外に見回りに行ってくれる。
 順番に見張りを立て一晩ここで寝ることに。
「しかしあのゴーレム使い(オッティ)は自分の置かれている立場が分かっているのか? ……まぁヤツに比べれば私など軽いものだな」

 翌日、グロンフォルム先生は戻らず……

魔法を覚え直す
クリス:スリープ、マジックミサイル、ミラーイメージ、ウェブ、ディスペルマジック(リング)、ディメンジョン・ドア(リング)
シャリア:マジックミサイル、ライト、ウェブ、ミラーイメージ
オッティ:ライト、ホールドポータル

 ギリアムがパーティーの傷を回復するが、まだ傷が癒えないのでもう一晩過ごすことに。
 さらにナインとXの弾薬をガンテツが作ってくれた。
 ミラのプレートメイルも調整完了。
 クリスが以前に預けていた折れた魔剣の加工も完了するが、魔力は失われ通常のノーマルソードになった。
 厨房では、アルがコリーナに話し掛けていた。
アル「昨日は名前を間違えてごめんね。これからは君の事、愛称で呼ばせてもらっていい?」
コリーナ「構いませんよ」
アル「なんて呼んで欲しい? あ、できれば3文字以内で」
コリーナ「好きに呼んでくださって良いですよ」
アル「それじゃこれから、コリィって呼ばせてもらうね」
コリーナ「コリィ……分かりました」
アル「良し、僕も食事の準備を手伝うよ」
 と、勇んだまでは良いものの、ロクに料理などしたことがないアルに出来ることといったら皿出しや料理運びのみだった。しまいにはサリア・ランスからボーイ呼ばわりされる始末(笑)
アル「僕が塔から無事に戻ってきたら、またコリィの料理を食べさせてね」
周囲の女「え!?」
 手伝いの最中、コリーナへ言ったアルの発言に、周囲で聞いていた炊事組が驚き、手に持っていた皿を落としてしまったり口に手を当てたり顔を青ざめさせた。
炊事組「し……死亡フラグ
アル「……あのね」
コリーナ「そうですね、また愛称で呼んでほしいです。そうだ、父からもらったこのお守りを渡しておきますね」
※お守りの効果はラッキーチャーム(ダイス1回振り直しできる)

 2日目もグロンフォルム先生は戻ってこなかったが、パーティー全員の傷が癒えたので塔へ向かう。
 ナンバーXは一緒に行くが、エリーゼは街を守る方に回ってもらう。その際エリーゼはミラにメイス+1を貸し出した。
 一気に23階まで到達。暗闇の中に通路であろう明かりが見える。
 でも暗いのでランタンに明かりをつけて進んでいく。床はクリスタルになっている。
アルティア「ここは魔法空間になっているようです」
オッティ「距離は……ここから約120フィート先に扉が見えます」
 ゴーレムシッターとしての能力により、距離を掴むオッティ。
 まず東西南北に通路があり、とりあえず北側へ進むとその先に扉とルーン文字があった。
 ナインが文字に弾薬をぶつけてみると、その衝撃の波紋が通路の壁へと伝わっていった。
 さらに先の扉は非常に冷たくなっていて、奥から風の吹く音が聞こえる(聞き耳の際ナインは冷た過ぎてダメージを受けた)
 扉は邪教が支配するという北方帝国の文字で「北に住む三本角の悪魔の領域」と書かれている。
 扉に入るのをやめて西の通路へ行ってみる。
 西側は黄色と黒のタイルになっている。扉には「偉大なる虎が支配する領域」と書かれている。
 南側は赤い通路になっていて赤い扉には象形文字で「炎をまといし天使の領域」と書かれている。
 東側はオレンジと黒の通路で、扉には「栄光なる巨人の領域」と書かれている。
 するとここでムスターファの声が聞こえた。
ムスターファ「よく来たな。そしてよくも私の邪魔をしてくれるな。だがこの世界を歪めたのもお前らの責任だ、特にナイン。すでに平和の楽園はお前らのおかげで崩落した。お前たちの持つその力により、ここで全てを解き放つ。このどこかにカギを隠してある。どこかに私がいる、会いに来るがいい」

 まずは西側の虎へ行くことに。
 扉を開けると中はジャングルになっていた(空は青く、広さは無限にある感じで、木は本物っぽくはないが、鳥は飛んでいる)
 中に入るといきなり何も無い空間に切り替わり(ジャングルが消えた)奥から巨大な虎っぽい獣が突進してきた!
 頭にはワードストーンが埋め込まれていて、虎に見えたのはゴーレムだと分かった! 通常の武器は効かないようだ!
 全員がフロア内に入ると、背後の通路は消えてしまった! (倒さないと出れない? 逆に言えば誰かが通路に残っていればいいのかも?)
 1匹はアルが引きつけミラがクリティカルでトドメ!(笑) もう1匹はファルケの豪快なアタックもあり撃沈!


 虎のゴーレムを倒したが背後の通路は消えたままなので、ここでカギを探すしかないようだ。
 無機質な空間の奥に光が見え、発光した祭壇に若い感じのムスターファが立っている(顔にキズがある)
ムスターファ「この現実を見破るとはな。これは若かりし日の私の姿だ。我が欲するのは現世に定着できる命。私はミスタラという世界からやってきた。ここにいるのは私の良心だ。最初にここを訪れたのは正解だ。私の本心は元の世界に戻りたいだけだ、もともとの目的はそうだった。だが、どうしてもここに存在し続けるには命のある器が必要だ。残りの3つの部屋は私の負の心を秘めている。ところどころで私の過去を見せることができるだろう」

 続いて北の通路へと行ってみる。
 冷たい扉の前でどう開けようか悩んでいると何やらミラが反応した。
 後方からバーン! と扉の開く音が聞こえる! 
「フン、くっだらねぇことしやがってムスターファのヤツめ」
アル「この声……あのダークエルフ(※ペルセウスのこと)と一緒にいた黒騎士だ!」
黒騎士「心の断片を残しやがって。まぁいい、だがもうムスターファはこの器の中だ。いずれ役に立ってもらうぞ」
「そうですね、黒騎士様。でも本当によろしいのですか? ヤツらを消してしまって」
黒騎士「仕方あるまい、これも彼らの運命(さだめ)だろう。オレたちも待ったんだ。さぁ聖域へ参るぞ」
「しかしいませんね。もう北の門を開いてしまったんでしょうか。子供とはいえ厄介ですね。さっきのブロンズゴーレムで受けた傷が……」
黒騎士「こんな傷たいしたことはない」(※黒騎士の部隊は南側と東側を潰してきたとのこと)
 などと言いながら近づいてくる!
 と、ナインが黒騎士たちの声の方に暗闇撃ち! 黒騎士たちが来る前に北側の通路の扉を開けて皆で逃げ込む!
 部屋の中からは冷気を感じるがダメージを受ける程ではない。
 部屋の中は荒野になっており、モノトーンの世界(背後の通路は消えて黒騎士たちは追ってこれなくなった)
 前方に崩れかかった墓石があり、時折 冷たい風が吹きつける。
アルティア「……えー!? ここはベロキアの平原です!」
 前方には小さな山、後方には大きな山脈が見える(入った際の扉は一切消えている)。
オッティ「1kmぐらい北に何か見える、家かな?」
 だんだん日が落ちてきて暗くなってきた。
 ところどころに地面から岩が突き出ていて文字が書かれている。どうやらお墓のようだ。
 墓場を抜けて小屋に到着すると、民族衣装っぽいローブを着た人がかがんでいるのが見える。
 ナインがジャンプ・ブーツで近づくと、物凄く痩せこけた人(?)で目が赤く光り動き始めた! (ワイトだった)
 さらにあちこちからもグールが出現! すぐさまミラがのきなみターンアンデッド! 残ったワイトも仕留めてノーダメージで勝利!
 小屋を調べると、朽ち果てた小さな教会のようだ。イルマナ教の影響を受けている感じがする。
 中に入ると血痕やら屍がいくつかあった。屍はとりあえず外に出してミラが埋葬してあげる。
 調べると日記が見つかる。
日記「突然 邪教の者が攻めて来た。これは全てムスターファのせいだ。このことを伝えなければならないが、もはやここを脱出することもできないだろう。邪教徒が通ったところは灰燼になる。イルマナの神よ、誰かに伝えたまえ」(日付は2~3年前になっていて、日記帳の見た目も2年ぐらい経った感じがする)
 ナインは三本角の悪魔について何か手がかりがないか、さらに調べてみる。
 邪教についての本が出てきた。三本角の悪魔とは "ゼルガン" といい、人間と契約することもあるらしい。北方の戦闘系の悪魔のようだ。
 絵は3本の角、4つの目、羽という姿で描かれている。
 ナンバーXが見張りをしている方向に墓地があり、わりと新しい花が手向けられている。
 ナインとミラが調べに行くと、墓石には文字は無く即興で作った感じのお墓だった。
 付近に足跡が見つかり北の方に向かっている。足跡はおそらく人間のサイズ。
 クリスはこの花を知っていて、北方でよく咲く花だ(花の名前はDMが考えていない)
 火を焚いて寒さをしのぎながらミラが今日の分のヒーリングスタッフでパーティーを回復。

翌朝
 外でガサっという物音が聞こえた。
 ナインとミラが見てみると巫女服とシスター服を混ぜたような服装の人がお墓にいて、ミラが声をかけると驚いて走って逃げていった。
 パーティー全員でシスターの逃げた方向へ行ってみる。煮炊きしているような湯気というか煙が見えた。
 さらに近づくと柵があり、足元には仕掛けがあって鈴が鳴る仕組みになっていた。
「……もう敵に囲まれているぞ。数は6人だな」
ナイン「待て、まだ撃つな」
 するとミラが交渉に出る。
ミラ「すいません、南の方から迷い込んできた旅人なんですが……昨日はアンデッドを倒し、あそこの教会に泊まっただけなんです」
 ナインが周りを見ると、昨日の手向けられた花が咲いている。
ミラ「とりあえずこちらには敵対意思は無いのですが」
「ならば武装を解除しろ」
 しばらくするとガタイのいい男が現れた。
「この辺りに人里は無い。立ち去るがいい」
ナイン「聖域ということか?」
「それはどこから見た聖域だと言いたいのだ?」
ミラ「ムスターファを追いかけていたら南の方から飛ばされてしまったのです」
「ムスターファを知っているのか……」(巫女服のシスターに何やら耳打ちしている)
ミラ「おや、あなたは先ほどの墓地を訪れていたシスターさんですね」
巫女「……」(かなり警戒している)
ミラ「ここはどこの国でしょう?」
「話を聞きたいならば武装を解いて1人ずつこちらへ来い。それとそこの怪しいヤツ(ダークエルフ)は何だ?」
ミラ「驚かないでほしいんですが、彼女は私たちの仲間のダークエルフです」
「ダークエルフだと? お前らやっぱりムスターファの仲間だろ!?」
ミラ「いえ、そうじゃありませんわ。ここは何という国ですか?」
「エルデ山地と北の山地の間にあるノルディカという村で、国ではない。帝国の一部かどうかを聞いているのか? もしお前らが帝国の者であればここを通すわけにはいかない。もっと言えばここから帰らせるわけにはいかん。どうしてもというのならば使者を立てよ」
 ミラはメイスとスリングをオッティに預けて武装を解く。
ナイン「いや、もうみんな帰ろう。ムスターファとゼルガンを倒せる武器を持つ唯一のオレたちだが、ここには何も無い」(ハッタリをかます)
男達「なんだって? ……(ザワザワ)……待て、早まるな。条件つきで話を聞こう」
巫女「手荒なマネをして申し訳ありません。でも状況を理解してください」
「お前らは何をしにきた?」
ミラ「ファシリア学園の者なんですが、校長がムスターファに乗っとられてしまって。ムスターファを追っていたらここに来てしまいました。詳しいことは私たちにも分からないんです」
「それは残念だな。よほどの者でないとムスターファの乗っ取りを解くことはできない。そもそもお前らはどこから来たのだ? ファシリア? そんな国は聞いたことがない」
 ミラが国の場所を教えて、どうにか分かってもらった。
「ムスターファはここにはいない。なぜならムスターファは2年ほど前に我々の長の肉体を乗っ取って消えてしまった。そしてムスターファの手引きによって軍勢が攻めて来た」
別の男「コイツらの言うことを信じてはいけません。ムスターファだって最初は火傷の痕を見せて哀れみを訴えていた」
ミラ「私たちがムスターファを追っているのは事実です。きっと三本角の悪魔を倒せば元の世界に戻れるハズなんですが」
巫女「あの悪魔は恐ろしい存在です。今までの言葉に偽りがないことを神に誓えますか?」
ミラ「間違えていることはあるかもしれませんが神に誓います」
巫女「……なるほど、彼女たちは信じてよいかもしれません」
「しかしダークエルフを村にいれるのはなぁ……」
巫女「ですが私たちも動きようがありません。彼女たちを信じてみましょう」
村の男戦士「……フン!」
「わかった……我々も警戒を解こうじゃないか」
ミラ「できればお話をお聞かせして頂きたいのですが」
「いいだろう」
巫女「この村の教会に興味ありますか? 聖女シズマを祭った神殿です。他にもあちこちに点在していますが、その中の1つがこの村にあります。裏には温泉もあります、ゆっくり休んでください。あ、私の名前はサイファと申します」
 温泉でHP1回復。
 安全な部屋と食事を用意してもらえたのでミラは金貨2枚ほど収めた。
 アルブレヒトは傷を癒してもらった。

サイファ「先ほどゼルガンを倒す武器が整っていると申しておりましたが?」
ナイン「整っているという訳ではないが我々にはゼルガンの情報が不足している」
ミラ「私たちは悪魔にも傷を負わせられる武器を持っております」
ナイン「昨日、あそこの小屋の周りのアンデッドも退治した」
男戦士「なんと!? ……いや、ウソだろ。これは罠だな」
ミラ「でしたら、昨日あの小屋を片付けさせてもらいましたので見に行ってみますか?」
ナイン「ゼルガンを見たことがあるか?」
「オレは見たぜ、ダメージを与えそうになったぜ」
サイファ「ゼルガンは2匹おります。ゼルガンは悪魔の種類の名前なのです。ムスターファが私たちの聖なる祠に門を設置しました。そこの守護にゼルガン2匹がおります。そのゲートから北の大神殿に旅立てるハズです。ムスターファはその門から現れたのです。ムスターファは北の悪魔と契約したのです。ですから今は邪悪に汚されてしまったのです。当時のムスターファには実態がありましたが、やがて村長を乗っとり出て行ってしまいました。ムスターファは、この村に伝わる石のようなものを探すために周辺の村々を襲いました。ムスターファは『クソッ、こんな体になるとは使いにくいな』などとかなり怒っていた様子でした。そして私たちはクレリックの力を奪われてしまいました」
(6年前にエリーゼの身体からムスターファを追い出したので、その後この長に入った?)
 ファルケは自分の魔剣にゼルガンを知っているか問いかける。
「ゼルガンなどという悪魔は知らないな。我がデータベースには無い」
村人「うぉ~! 剣がしゃべった!? この者たちなら本当にゼルガンを倒せるやもしれぬ!」

 ゼルガンについての情報をさらに集める。

 シズマの聖なる祠についての書物が出てきた。
 グラストはベロキアの支配下にあるが、来年その契約が切れるらしい。あと2ヶ月でグラストは公国じゃなくなる。
 その昔、グラストを支配しようとした異界から訪れた魔法使いがいた。その魔法使いを倒したのはジェフという名前の騎士。
 そのジェフは、今はジークスと呼ばれており、シズマの祝福を受けた騎士として書物に書かれている。
 いろいろな活躍の記事も書かれており、その後ジークスを神として崇めるか、聖人扱いにするかで揉めているという記述もあった。

 神殿(祠)までの距離は1日ぐらい。

ゼルガンについて
 北方の軍勢ベロキア帝国は栄えては滅びの繰り返しだった。
 ゼルガンは尖兵として召喚された悪魔。
 その視線で相手を金縛りにするという話もある。
 飛行もするので雰囲気としてはガーゴイル的な感じ。
 ムスターファの下僕となっている。
 かつてこの周辺では魔剣狩りが行われた経緯があり、このゼルガンに対抗する術がなかったとのこと。

 村で現在の日付を聞くと1994/10/19とのこと。
 この村の周辺にはアンデッドと獣人が出るようだ。

今回の経験点:1500点
終了時のゲーム時間:1994/10/19