第31回(ゴーレムビルドファイト)
ブルードラゴンの中の島から戻り、シムラウという街にやってきた。
賑やかな街だが、子供たちがウッドゴーレムを作って戦わせる遊びをしている。
ウッドゴーレムは人型サイズで、ちゃんと動いている。ワードストーンは不要で作れるようだ。
ゴーレムビルドファイトと呼ばれる娯楽が流行っているとのこと。
イベントの主催者やゴーレムの部品などの販売元にアナンハイム商会との文字が書かれている。
ウッドゴーレムの製造に必要なコアは3タイプあり、アナンハイム商会のショップで売られている。
スタンダードコア:500GP
ハイパーコア:700GP
ハイパーダッシュコア:1250GP
コアによって性能が異なる。
オフィシャル大会で優勝すると褒賞が出るが、コアと戦いの記録はアナンハイム商会に回収されてしまうようだ。
木材は周囲の森林から調達しているらしい。
この街の良心的な価格の宿屋は "亡者の野宿亭" という宿で、店名を見て若干ためらったが中はいたって普通の宿だった。
しかし宿の地下にはファイトリングが設営されている。
クレイ
「ゴーレムビルドファイトっていうのは伝統的なものなのか?それとも最近はじまったものなのか?」
マスター
「ゴーレムビルドファイトはここの1年ぐらいの盛り上がりだが、もともと昔からこの街はウッドゴーレムの制作をしていたのさ。主に労働力として使っていたんだがね。1年前にアナンハイム商会がやってきてゴーレムビルドファイトが流行したんだ」
ビニスティ
「次の大会はいつですか?」
マスター
「2週間後だね。月に1回ぐらいのペースで開催しているぞ」
酒場の客
「トレントの枝で作るとダメージが2倍になるらしいぞ。それとヴァンパイアの棺の木で作ったらリジェネレイドの特殊能力が出るらしいぞ」
クレイ
「マスター、ルールブックがあれば見せてほしいんだが?」
マスター
「あるぞ、はい、どうぞ」
ゴーレムビルドファイトのルール
素材特徴
オーク材ノーマルな木材
チーク材AC-1、命中-1
アッシュ材命中+1、AC+1
マホガニー材イニシアチブ+1、命中+1
ウォールナット材イニシアチブ-1、命中+1、ダメージ+1
トレントの枝???
ヴァンパイアの棺の木???
クレイ
「昔からゴーレムを製造していたということだが、ゴーレムが暴走したり、事件が起きたりはしないのか?」
マスター
「ごくまれにあるな。しかしまぁ安全といえる」
クレイ
「伝統的なウッドゴーレムの製造にはコアは必要ないのか?」
マスター
「コアは必要だが、この街の家には代々受け継がれるちゃんとしたコアを持っている。ウッドゴーレムが劣化してきたらコアを取り外して、次のゴーレムを作る。しかし街ではコア自体を作ることはできないな。お手伝いとしてのゴーレムは最近はアナンハイムからの疑似コアを利用している。みんな自分のコアは自宅で保管しているぞ」
クラウス
「この街を放っておくのは危険だな」
マスター
「木材を巡って不法な業者が出入りしていて、その警備を冒険者に頼もうかという話は出ているな」
ビニスティ
「スタンダードでノーマルなウッドゴーレムを1体作るといくらかかりますか?」
マスター
「1000GPでできるな」
クレイ
「ボーンゴーレムはアナンハイムの者が毎回連れてくるのか?」
マスター
「ああ、噂によると研究員が作ったボーンゴーレムらしいぞ。ダガーを4本持ったボーンゴーレムだ」
クレイ
「ちなみに周辺の森林にはトレントの木はあるのか?」
マスター
「うーん、分からんな」
ビニスティはゴーレム話をさらに聞きたいということで遅くまで酒場に残り、アマリ、クレイ、クラウスは部屋に戻って寝ることにした。
しばらくするとビニスティは路地の方で言い争う声を聞く。
男の声
「君にはそのコアはもったいないね」
少年の声
「お前なんかに渡すものか!」
ビニスティ
「外の声は何ですかね?」
マスター
「ん?何か聞こえたかね?最近ではよくいざこざがある」
ビニスティ
「様子を見に行ってくるのでマスター、私の仲間を起こしてきてくれませんか?」
マスター
「わかった」
ビニスティが様子を見に行くと、路地から少年が吹っ飛ばされたのが見えた。
男の声
「手荒なことはしてはならんよ、アーノルド(ガシャンガシャンという音が聞こえた)」
ビニスティ
「少年、大丈夫ですか?」
少年の声
「うう・・・(黒い玉を抱えている)」


ビニスティはフライの呪文を唱え飛べるような状態になった。
ビニスティ
「あなた何をしたのですか?少年にこんなことをしていいと思っているのですか?そのウッドゴーレムに少年を襲わせたんですね?」
男の声
「私は少年の持っているコアが欲しいだけですよ」
ビニスティ
「どのような正当性で?」
男の声
「私はただ欲しいだけですよ」
ビニスティ
「なるほど、では正当性は無いということですね・・・ん?あなたの腕にムカデの紋章が・・・傭兵団ブラックセントピートの者ですか?」
男の声
「うるさいヤツだな、そこをどけ!」
ビニスティ
「分かりました・・・(少年を抱えたままフライで飛び上がった)」
男の声
「なに?魔法使いか」
ビニスティはしばらく飛び、安全そうなところに降りる。
ビニスティ
「どうしてあのような時間に?」
少年
「夜じゃないといい木材が取れないんだ」
ビニスティ
「むむ、あなたも褒めらる子ではないようですね。そういったことだから危ない目に遭うのですよ?」
少年
「でもお父さんを助けないと」
アマリは起きて宿の外に出るが、もうビニスティはおらず、フード男とウッドゴーレムと出くわすものの暗がりでよく分からなかった。
フード男とウッドゴーレムは去っていった。
ビニスティ
「お父さんを助けるとはどういうことですか?」
少年
「お父さんはゴーレムビルドファイトの第一回大会の優勝者なんだ。研究員としてアナンハイム商会にいったんだけど、お父さんが死んだという知らせが来た。でもお父さんは死んでなんかいない、きっとまだアナンハイムのところにいるんだ。だから僕も優勝して研究員になってお父さんを探しにいくんだ」
ビニスティ
「そうですか。でも少年、優勝できたとしても危険だと思いますよ?それに材木を盗むのはいけませんよ?」
少年
「どうしたらお父さんを助けられるの?トレントの木の枝さえあれば・・・ヴァンパイアの棺の木があれば・・・」
ビニスティ
「トレントにヴァンパイアですか・・・手に入れる術はあるのですか?」
少年
「噂では北にヴァンパイアがいる、トレントは東の森にいるらしいんだ」
ビニスティ
「吸血鬼とは尋常じゃない話ですね。それに君の持っている玉は代々受け継がれているものですか?」
少年
「これは違うよ、ハイパーダッシュコアだよ」
ビニスティ
「・・・少年、そのコアも盗んだのですか?」
少年
「違うよ・・・ちゃんと借り受けたんだよ。優勝するとね、アナンハイム商会の支配人であるエレクトラ・アナンハイムに会えるんだ。優勝カップはエレクトラさんからもらうんだ。仮に僕のゴーレムがボーンゴーレムに負けたとしても、研究員になれるチャンスはあるんだ」
ビニスティ
「そうは言っても危険ですし、悪いことは許されませんよ」
少年
「お兄さんはゴーレムビルドファイトに出るの?」
ビニスティ
「別の冒険をしているから出れるかどうかは分からない」
少年
「マホガニー材の森を荒らしている賊がいるんだ。その連中を追い払えばマホガニー材は譲ってくれると思う」
ビニスティ
「とりあえず今日のところはおかえりなさい。さっきの男がまだ探しているかもしれません。私は仲間に聞いてみる、どうなるか分からないけど助けになれるかもしれない」
少年
「じゃ僕は大人しく帰るよ(と言いつつピックポケットを仕掛けてきた)」
ビニスティ
「コラ、全くたくましいですね。いいから気を付けて帰りなさい」
ビニスティは宿に戻り、アマリと会いカクカクシカジカと説明。
アマリ
「そんな危ない目に遭った少年を1人にして大丈夫ですか?」
ビニスティ
「たくましい少年でしたし大丈夫でしょう。それにどこまで関わっていいのかも難しいので名前も聞いていません」
アマリ
「そうですか、それでは寝ましょうか」
翌朝、ビニスティがまだ寝ているのでアマリがクレイとクラウスに説明した。
アマリ
「マスター、コアを見ればどんな種類のコアか分かりますか?それとコアはアナンハイムからのレンタルということですが、玉ごとに管理番号のようなものがついていますか?」
マスター
「あぁ、見た目では難しいが、個体番号が書かれているぞ」
アマリはアナンハイムのショップに出向き、直接コアがどんなものか見に行った。
クレイはどんな護衛の仕事があるのかをマスターに聞く。
・マホガニー材の森の警備(賊の討伐) 依頼主はエリックという街の富豪で報酬はマホガニー材
・街の治安維持の護衛の仕事で報酬は日払いで現金

アナンハイム家の魂胆や、ゴーレムを放置しておくわけにはいかない、少年の手助けなども加味してマホガニー材の森の警備を引き受けることにした。
エリック
「ほうほう、賊の討伐を引き受けてくれるかね。私の大事な商品を守りたいのです。代々受け継がれてきた森なのです。我が財団が作る家具は天下一品なのです」
アマリ
「その賊の規模はどのぐらいなのですか?」
エリック
「実は賊というのは、黒いムカデの紋章の者だというのです」
クラウス
「金が目的なのか、材木目的なのか、アナハイムに雇われている可能性もあるな」
アマリ
「賊は戦士っぽいのですか?盗賊っぽいのですか?」
エリック
「どっちとも言えそうだという話だ。それと私の大事な森なので魔法使いさんはファイアボールを使わないでください。森を傷つけないでください」
クレイ
「ちなみに賊はいつから現れるようになったんだ?」
エリック
「一か月ほど前からです」
ということでエリックさんの所有する森へ向かうことにした。
しばらく見張っていると、アマリとビニスティが気配に気づき敵に包囲されているのを感じとり、ブレスとヘイストをパーティにかける。
うまく遠距離攻撃を駆使し敵の包囲網を崩し討伐に成功!
敵の隊長を捕まえることに成功して尋問を行い戦利品もあさる。



戦利品:ノーマルソード+1、スペルブック(シールド、マジックミサイル、ESP、ウィザードロック、フライ、プロテクション・フロム・イービル10フィートラディアス)
アマリ
「あなたの名前は?」
隊長
「・・・ニーア・カインドだ」
ビニスティ
「目的は何ですか?」
クラウス
「なぜマホガニー材が欲しいんだ?」
ニーア
「強いゴーレムの製造のためだ」
クラウス
「アナンハイムと手を組んでいるんじゃないのか?」
ニーア
「いいゴーレムを作り雇ってもらうためだ」
クラウス
「そうか、まだ手を組む前か」
ニーア
「我々がこんなことで終わると思うなよ」
アマリ
「他に仲間は?」
ニーア
「ここの街にに来ているのは我々だけだ」
クレイ
「ビニスティ、昨晩遭ったというヤツはここにいるか?」
ビニスティ
「えぇ、いますね。もう死んでいますが」
倒したウッドゴーレムのスタンダードの疑似コアももらっていく。
アナンハイムと手を組んでいないということで、情報が無さそうなので尋問を終え、戦利品をもらって街に戻る。
エリックに報告し報酬はマホガニー材でもらい、報酬のマホガニー材と手に入れたノーマル疑似コアでウッドゴーレムを製造し、そのウッドゴーレムを連れてトレントの森に行く予定を立てた。

経験点:次回に持ち越し