Fender VIBRO-CHAMP





FENDER VIBRO CHAMP(1979)
型番:FENDER VIBRO CHAMP
出力:6.5W
スピーカー:JENSEN P8R8インチ@4Ω
コントロール:
IN,IN,VOL,TREBLE,BASS/SPEED,INTENSITY/Power/PILOT-LUMP
プリ管:7025
パワー管:6V6GT
トレモロドライバー:12AX7
整流管:5Y3
エフェクト:トレモロ


 ☆これはフェンダーのヴァイブロ・チャンプです。
ライヴでデラックスを使ったらPAで結構音圧が出てたので、でかいマーシャル
の時代は終わったな、と言うワケで今はこいつが週末ギグの友W
で、持ち運びしやすく、アコースティックセッションでもバランス良く、
トレモロが付いてるクラブアンプと言うことで物色していたら山野仕様の100Vのこれを見つけました。
昔はチャンプなんてすぐ音つぶれるし、パワーないから使えん!と、
はじめて鳴らしたチャンプの第一印象の所為でずっとそう思っていたのですが、
どうやら今回のは違ったようです。71年製レスポールのフロントで弾いても音が
はっきり出るし、センターもリアもちゃんと輪郭がはっきり出て、意外とこれ
良かったんですよ〜。
で、トレモロも付いてるので徳武風からCCRもできるし(笑)
ってここポイントね(爆)
ヴァイブロ・チャンプには64年〜67年のブラックフェイス(シルバースパークル)、
68〜69年銀パネ初期(サッシ巻きブルー・スパークル)、
中期70〜75年(サッシなしブルー・スパークル)
後期76〜80年オレンジスパークル
と、いろいろありますが、
このモデルは79年製なので銀パネでグリルクロスにオレンジの糸が織り込まれた
オレンジスパークルになってます。
スピーカはオリジナルではオックスフォードのようですが、こいつは既に
ジャンセンのP8Rにリプレされていて元気いいです!
スピーカインピーダンスは、フェンダー単発にしては珍しく4ωになってます。…
なのでデラックスの12インチスピーカで鳴らそうと思ったけど
DXは8ωで合いませんでした(汗)
また、スピーカとフットスイッチ端子もフォーンではなくRCA端子なので、普通の
スピーカーコードは使えないし、フットスイッチも純正でないと使えないので、
フォーンジャックに改造してもらいました。
で、マーシャルのキャビを4ω設定で繋いでみたんですが、…いい音しまっせ〜♪
気分はブルース・ブレイカーズのEC(爆)うーん、キャビをマーシャルにするだけ
でいきなりブリティッシュな音になりますなWでも減衰のしかたはVOXっぽいかも。

ま、パワー小さくても、体感音量はキャビでフォローできる事が判ったので、
これは是非ライブで活用させてもらおう。
と、言いつつ、マーシャルキャビから本体のスピーカーに戻すと、…やっぱ
フェンダーってこの箱、このスピーカあってのフェンダートーンなんだな、と再認識
しました。
 このアンプ、一度パワー管が焼き付いてしまったので管交換しました。
昔の真空管はタフだったので多少チャンプの設計がアバウト
(CBSフェンダーの無理なパワーアップ設計)でも保ったようですが、
今は当時のような球は入手できないし、真空管の個体差と回路のマッチングは
店で球買ってきてワンタッチ!っつうわけにも行かないので、
管交換の際、リペアショップの方に安全に使えるようにと、バイアスの見直し、
管選定、ソケットにクリップを追加して頂き、前述のスピーカー端子の
フォーンジャック化のしてもらいました。
音、前の感じが好きだったので、変に変わってしまったらどうしよう!と
上がりまでヒジョ〜に不安だったのですが、
いざ実際に弾いてみたら、確かに音は変わってしまったけど、悪い方向じゃなかった。
「ちょっとツイードぽくなったね」な音で笑えました(笑)。
懸念されたアタックのつぶれは心配したほど起こらず、
なんかこう、ツイードの低音のボーンって感じの音が加わって、いかにも銀パネな
「いやなギラギラ感」が減った感じ。
やっぱバイアス電流を下げたから、少し丸くなったのかな。まあ117Vの
デラックスを100Vで使った時の音が好きな俺にはこっちの方がいいかもね。
このスモールアンプの歪み、昔の人は
ギターで管楽器に対向するのに歪ませたんじゃないか?って位、音がブローしていていい感じ。
ジミーペイジがマーシャルあるのにソロは小さいアンプで録ったって話は有名だけど、
こいつにテレをぶち込んで弾けばまさにそんな音も出せます。



写真後面から。
上側のバックプレートはオリジナルではシャーシぎりぎりだったのですが、放熱
のため、少し下げられています。
確かに前ほど鬼のように熱くならないので良いです。
スピーカーケーブルがホーンになってますが、抜くときこの隙間から抜けるので
一石二鳥。でも電源切ってからじゃないと危ないが。
クリップはパワー管と整流管にクリップ増設。HC様、サービス有難うございます。
スピーカーは8インチ4ωでデラックスとは違う。
(*真空管あんぷはspインピを合わさないと出力トランスを焼いてしまうので
絶対違うωや無負荷で使ってはいけないのよん♪)
 ELKのアンプ、家でフルアップ…出来なくはないけどちとあの爆音は良心が
咎めるので、最近フェンダー系の歪みはヴァイブロチャンプが主流ですね。
クリスティーなどクリーンサウンドはELKの方が色っぽいので使い分けってとこで。
てなわけで目下最近セッションにひょいひょい持って歩くのは
ヴァイブロチャンプになりつつありますね〜
そのうちアコギのリードに335突っ込んであわせたいです…。
え?筆を置くに当たって一言?
「これでジグソーパズル・ブルース弾いたら最高!」(爆)




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