歴史的ストラト〜nr特集♪





 歴史的ストラト!By NR様

 ギター小僧としてはヘッドにFenderとかGibsonと書いてあってほしいものだけど、
 それがライヴプレイヤーとなれば話は別。要はライヴというカオスの修羅場でいかに
 自分の身体の一部になり得るか!これがメインギターと言うもの。

 筆者の場合、それがたまたま、ヤマハのSG−1500になったワケで、
 NRの場合がこのストラトだったという。


 名づけて「歴史的ストラト」!


    じゃあNRにインタヴュー〜


 筆: 先日の「道音」はお疲れ様でした。なかなか良いライヴでした!

 NR: あまりにも久しぶりのライブなんで緊張してライブ前に酒飲みすぎた。
     ところどころトチったけど自分なりにうまくいったと思うね。
     お前にも褒められたし、それなら成功でしょ!

 筆: さて、今日はNRギター特集なんだけど、えーと、昔はずっとあのCHERVELだっ
   たよね?で、近年はどうして今回のストラト使うようになったの?

 NR: ずっとシャーベルのEMGを載せた奴を引いてたんだけど飽きて。フェンダー
    のストラト欲しい!って思ったから。
    聴く音楽の趣味も昔とは変わってきたからね。好きなギタリストがストラト
    使ってたっていうのもあるけど。

 筆: やっぱりあのひと・・・?(爆)

 NR: ○ングヴェイじゃないよ。ジョン・フルシアンテとティム・クリステンセン
     (誰も知らんな)ね。

 筆: ああ、フルシアンテ!数年前出した連続ソロアルバムかなんかを渋谷洋一の
    ラジオで聴いてやたらかっこいかったな、あれ。


   ■NR流ギター購入術?


 筆: で、今のSTは島村で実物弾いて買ったんだ?

 NR: もちろん!初めてギターを買うやつじゃない限りギターはちゃんと自分で触っ
    て気に入ったものを買わないと。
    東京に行ったときなんとなく立ち寄った島村楽器で弾いて気に入って、
    そのときは買わなかったんだけど、札幌の店に行って同じものを弾いてやっぱり
    気に入って買った。フェンダーのストラトより弾きやすかったんだよね。でかい
    音で弾いてないから何ともいえんけど音もこっちのほうが同価格帯のフェンダー
    よりストラト!って感じがして気に入った。

 筆: やはり2度目が勝負だな。衝動買いじゃなくて。でストラトらしい音って
    必ずしもSTである必要はないよね。自分が感じたストラトの音が出れば良いと。

 NR: そう、ストラトらしい音なら良かったんだよね、なんでも。
    でもフェンダーテレは完全に衝動買いしたけどね。

 筆: 世に言う一目ぼれっつうやつ(笑)

 NR: だって、弦買いに楽器屋行っただけの時だもん。もちろんちゃんと弾いてから
    買ったけど、テレに関しては弾く前に見た目で買おうって決めた、と。

 筆: ある意味男らしい買い方です!


   ■スペック


 筆: で、このヒストリーの型番とスペックは?

 NR: 知らない!

 筆: お〜い・・・・・お茶(爆)

 NR: ・・・調べました(笑)。以下のとおりです。(コピペっていい時代ね)

    型番: ヒストリー GH-S1M

    ボディ:トップ:タイムレスティンバーメイプル2P

    バック:タイムレスティンバーバスウッド 色:

    ネック:タイムレスティンバーメイプル

    指板:タイムレスティンバーメイプル(サークルフレッティングシステム/22F)

    PU: Louis RVS-1×3

    ブリッジ:GOTOH GE101TS/Steel Block)

    ペグ:GOTOH SD91-05M(Lock Type)

 筆: うっそ〜!メイプルトップ!バックがバスウッドとは言え、やたら軽いじゃん!
    道理で軽い割りに重厚な音だと思ったら、ラミネートだったのね。
    ヒストリー恐るべし。
    で、このギターって普通のSTより指板がフラットなんで、
    チョーキングやりやすいよね。

 NR: どうかな?チョーキングに関しては何ともいえんけど何よりもネックの握りやすさが俺の手に合ってた。

 筆: なるほど!チョーキングは手首でやる!を体現したお話ですね。ここ、機材部屋だけど、
    読んでるとプレイにかなり役に立つキーワード多いです!

 NR: いや、そんな意味じゃないよ。ただネックを握った感覚の話だから。

 筆: あ、考えすぎ?(++)

 NR: まぁ、でもお前の解釈のほうが高度な感じがしていいから・・・
    ・・・・・そうです、チョーキングは手首でやります。

 筆: ジミヘンとレイヴォーンは顔でチョーキングしてます(爆)
    実は今度STを自作するとしたらNRのこのSTみたいなギターにしたいな!
    と思ってましたが、なかなかこれ、アーム使っても狂わないよね。

 NR: そうだね。でも他のストラト弾いたことないから分からんな。

 筆: って、あ、これゴトーのマグナムロック!!ひでえ!(爆)

 NR: なにが?

 筆: いや、このロックペグってのは、アームが狂わないおどろき!グッズでして(笑)

    ↑怪しい「チューニング狂わない教団」宗教関係者と化す筆者(爆)


   ■ハーフトーン


 筆: あと指板はやっぱメイプルが好き?音的にはこれ、結構メイプルの割に粘るよね。

 NR: うーん。指板はメイプルよりローズウッドのほうが好みかな。音の好みという
    より、指触り?もしくは長年ローズ指板になれてたから?かな。
    次にストラト買うならローズウッド指板にするね。

 筆: さて、PUだけど、昔はSHの2PUだったよね。ハーフトーン導入し出したのも
    これ買ってからかな?

 NR: 昔のギターはフロントピックアップは全然使ってなかった。
    もちろんトーンコントロールさえ使ったことなかった。
    これを買ってから色々ハーフトーンとか
    ピックアップの面白さを知ったって感じ。

 筆: 俺は昔からST系だったけど、本当に良いハーフトーン知ったのはここ数年。
    だからストラトは難しいイメージがある。
    本当の鳴りと、絶妙なPU高さ調整と、良質のチューブアンプ。
    これが良いハーフトーンの秘訣な気がする。

 NR: 俺はまだその境地までたどり着いてはいません。

 筆: あ、でもそのストラト、俺は結構良い線行ってると思うなあ。俺んち来た時
    マーシャル1959でスーパーマリオ(爆)弾いてても、

    「F弦(株)なかなかやるな!」と思ったもん。


   ■PUはパワーにあらず!そして歴史は真実だけを残して・・・。


 筆: 以前シングルコイルでもパワー系はあまり好みじゃなくて、
    弦のバズ音がちゃんと出るシングルコイルが良い!って言ってましたが、やはりハム系
    と使い分けは明確?

 NR: それが、最近はまたパワー系が欲しくなってきたんだ。
    理由としては、前段の「道音」のライブ時にやった5曲のうちチューニングが
    違う曲が2曲あったから、
    ヒストリーをその2曲で使おうと思って、アンプとエフェクターを色々
    いじったんだけど、ヒストリーじゃなかなか納得いく音にならなかったから、
    結局シャーベルEMG1本でやったけどね。

 筆: ああ、こうなるとパワーも周波数もテンション感も変わるから、
    ライブでセッティング共用は毎度ながら大変だよね。

 NR: でも、ピックアップを高出力にしたからって自分好みの音になるってワケでも
    ないんだろうから結局はアンプの使い方なのかな?

 筆: さすがベテラン!でもアンプよりエフェクターの方がシビアではあると思うな。
    ニュアンスってなるとパワーで潰すよりレンジの良さ・・・と。

 NR: だからピックアップのパワー云々じゃなく理想を言うと、フェンダーのストラト
   (お前も知ってるとおり、理想はラージヘッドでローズ指板のやつね)
    を買っていじらないで使って、
    ヒストリーをいじる専用にして色々な音を試したいな。

   筆: いじり専用機(汗)島村関係者が見てない事を祈る(爆)

 NR: まぁ、フェンダーは買えないけどね。俺単純だから、ハムというかシャーベル
    EMGとの使い分けは、弾く曲がHM/HRをやるかどうかだけかもしれん!
    ストラトのブリッジだとHM/HR系の曲でリフをザクザク弾くときにミュートが
    しっくりこないから嫌。

   筆: あのプレスサドル&イモネジは確かにてぇ乗せると痛いな。多分、70年代末
    のHM/HRギタリストたちも古いストラトにそういう不満持っていたからこそ
    シェクターやフロイドが出て、シャーベルが出た・・・と思えば、
    逆にルーツロックに回帰して買ったこのストラトはまさに歴史的・・・?

 筆: フェンダー系って事で言うと、テレとの違いとかそれぞれのうまい使い分け的なものはありますか?

 NR: うまい使い分けはわかんない。テレはジャキジャキかき鳴らしたいときに使いたいなーって思うくらい。
    あとは、見た目が圧倒的にテレのほうが美しいから
   「僕こんなのも持ってます」って人に見せ付けたいときくらいかな。

 筆: 「僕こんなのも持ってます」・・・てエアギター撲滅委員会委員長のノムラのヨッちゃんかい!!(爆)
    じゃあNR第2弾は次回は「僕こんなのも持ってます」特集するか!(爆)

 筆: しかしこないだもライブ、結構ストラトなのに太い音出ていたんで、
    驚きましたよ!やはり達人は違うなあ〜とか。

 NR: 実を言うと最近エフェクターをボスのマルチGT-10に変えて、歪ませるときは、
    「シングルコイルで弾いてもハムバッキングの音をシミュレートしますよってエフェクト」の
    「ギターシミュレーター」ってやつをオンにしてます。

 筆: あ、ひでえ!(爆)

 NR: しかも、シャーベルEMGのギターでソロを弾くときは
    ハムをシングルにするようにしてる。
    意味ないって言うなよ!

 筆: 人、それを本末転倒と呼ぶ(爆死)

 NR: 余談だけど今のマルチは凄いね。
    死ぬまでに使いこなせそうにないよ。

 筆: ・・・お買い上げ有難うございました(爆)。
    じゃあ最後に読者にメッセージをお願いします。


   ■第一部最終楽章


 NR: 最近みんなで音を出す機会が増えて、
   「ギターの音」っていうのをあらためて考えるようになりましたが、
    音をいじって行くうちにたどり着く境地は

   「めんどくせー!」

    の一言に尽きます。それに他のギターも欲しい!って思うようになっちゃうので
    精神衛生上よくないことが分かりました。なので、
    今までと変わらずテキトーにすることに決めました。
    俺はギターそのものに詳しくないし、そんなに音も聞き分けられないから
    こだわりはないんだよね。
    結局自分で金払って買ったギターが一番かわいいし、
    音が気にくわないならそれなりに自分の持ってる機材で何とかするのが一番。
    高いギターを買ってもすべて解決はしません。
    はぁ・・・・・・・・ポールリードスミスのギター欲しい・・・(FIN)


   (編集後記)


   うーん、最後のコメントは筆者、耳が痛いなあ。
   「結局自分で金払って買ったギターが一番かわいいし、
   音が気にくわないならそれなりに自分の持ってる機材で何とかするのが一番。」
   これは肝に命じたい名言ですね。
   ではここらへんでNR特集第1回を終わりたいと思います。
   来月号をお楽しみに!

 
ぽちっと帰る?