Roland JC-20




 これは見ての通り、ジャズコのプチサイズなやつです。
1992年の11月に発売されてから今年2006年にディスコンになるまで、うーん、
実に14年も作られていたんですね。
発売当時、雑誌の新製品紹介記事でこのJC-20を見たときは
「うおおお!絶対これ欲しい!」と思いましたね。
で、楽器屋行くと「JCの謎」っていうJC-20の実物大カタログをもらいました。
当時はまだJC-120もピンスイッチで、定価が138000円の頃だったので、逆にこの
JC-20のボタンスイッチは新鮮でした。そのわずか後(95年頃)にJCシリーズは
全てピンスイッチはプッシュスイッチに、コーラススイッチもロータリー式に
なってしまうのですが。
近年スタジオでボタン式の120見ると逆に「JC-20の大きい版?」
と突っ込みたくなります(笑)。
で、出た当時凄〜く欲しかったのですが、
当時は(20Wに3万て・・・)高くて買えなかったのと、いつでもうってるからと
油断してたら、知らずに14年も経っていたと(笑)。
で、ディスコンになると聞いて、あわてて買いました、みたいな。(爆)
音はもろ昔の120直系!低音はほとんどありませんが、コーラスのかかったクリーンは
低音なんていらないので、正直これだけでクリーンは十分120の変わりになる音です。
昔のJC-120独特のタッチやトーンの効きがそっくり小さくなってるだけなので、この
大きさでヴォリューム10近くまで上げても音は割れないです。
エレアコ突っ込んでもこんなに綺麗なクリーンのしっかりしたミニアンプは珍しいです。
コーラスは2モードで、不通の120のようなスタンダードなTとヴィブラートで
ちょっと早くしたようなUが選べます。
で、この小さなハンディアンプであのJC独特の空間合成コーラスが
自分の部屋で簡単に楽しめるってのは凄い門です。
だって昔はスタジオに行かないと無理だったんですから。
今のプッシュスイッチの120ってなんか微妙にボスコンみたいな音だし、コーラスも
なんか平面的なのでちょっと残念ですが、
JC-20は結構昔の120の自然でさわやかな雰囲気が残ってると思います。
もう一つJC-20で特記すべき事はディストーション回路で、通常の120より
断然ハイゲイン設計になっている点。
「使えない」ことで有名なJC伝統のディストーション(爆)ですが、20だけはその辺を
見直したのか、不通にちゃんと使えるまともなディストーションになってます(笑)
一瞬、型番が120じゃなくて20ってのが泣かせますが、
スピーカーノ口径が「12インチ」じゃなくて「12センチ」なのもニクイですね♪
最後に、JCに限らず、プロユースのいろんなアンプの名器がありますが、
それを小型アンプとして発売された物は、だいたいロゴだけとか、見た目だけとか、
本物は金属製のパーツなのに 、ハンディサイズにするとプラスティックのチープな部品
になったりなど、盛大にコストダウンした作りが目立ちますが、
このJC-20はみんな120と共通のツマミ、ネット、コーナープロテクターやリベットを
使ってるので、こんなかわいいジャズコでも、どこか風格があります。

も・ど・る♪!