BOSS CE-1





1975年に発売された「JC-120」に搭載されたコーラスを取り出したエフェクターが
この「BOSS大1号機のCE-1です。」
なんてのはどこのサイトでも書いてるので省略しますが(爆)、
基本的に僕はドライな音が好きですが、80年代初期の子供ばんどの音が好きなので
「サマータイムブルース」の中盤の「コミョ〜フォワファフォアファファフォヨ〜ン♪
(判るかなぁ)」で、「ブルッブル〜っサーマターイブル〜」直前のあのほえほえな
ウネリを再現するときに使ってます。
前はボスコンのCE-2も持っていたんですが、歪んだアンプの前にかまして使うと
汚い音になるし、ギターのVOL下げてもヌケ悪くてクリーンにならないので、
歪み前に使うときは入力ゲインの付いたこのCE-1にしました。
この入力ゲインをうまく使うと、歪んだアンプの前に繋いでも、原音がコーラス音と
ごちゃ混ぜになったりしないので芯のある音が出せます。また、CE-1の入力段は過大入力
に弱く歪みやすいので、ギリギリのレベルで使うとコンプレッションがかかるのが
いい感じ。
ちょうどエコープレックスを通すだけで音が太くなるようなのと同じで、結構この
コンプレッション感のお陰で、歪んだアンプの前でもコーラスが綺麗にかかり、
かつ原音も芯があると言う、昔のエフェクターならではの使い方ができます。
ただ、このCE-1、ギター用エフェクターというジャンルが確立する前の機材なので、
通常のコンパクトエフェクターのように、ノンエフェクトの音とエフェクターを通した
音のバランスを取って使うにはかなり難があります。CE-1を通すとどうしても直結より
レベルが落ちてしまうんですね。
だから、エフェクターの後でアンプを歪ませるという昔風の使い方でなければ、こんな
でかくてごついCE-1よりも
CE-2の方がよっぽどライブとかで使い易いんですけどね。
この後コーラスはBOSSコンパクトCE-2、CE-3となって行くんですが、
CE-2は結構揺らした音のレベルが原音より前に出てくるので、ちょっとかかりが
きついかな。
僕はCE-3がリアルタイムだったせいか、CE-2より荒削りなちょっと劣化して上と下が
なくなって中域寄りな音が好きですね。
てわけで、CE-1は結構2や3よりオーソドックスと言うか、騒がれているほど
「暖かみのあるコーラスサウンド」って印象はありませんでしたが、
どうしても僕はコーラスはこのアナログ式CE1〜3シリーズの音以外は拒絶反応が
出てしまう当たり、やっぱりすっかりCEシリーズにやられているのかも知れません。
余談ながら、コーラス=商業主義に走った音だから嫌いな某S師匠にCE-2を
「これ使ってみたらどうすか?」と言ったら、すっかり、
「これは良い!!」と言ってCE-2ゲットしちゃってました。確かに、コーラスと言えば
80年代の歌謡曲のイメージもあるので、ちょっけらーな生粋のロックンローラーからは
激しく嫌われそうですが、
コーラスだってセンスの問題。
ロックな使い方はいくらでもあるんじゃないかと思います。
ストーンズノキースだってジャズコだった時代があったんだから。
昔風のギタリストの使い方で、歪んだアンプの前に繋ぐとき、ワウペダルの前に
コーラスを繋ぐ人が多いですね。僕もやってみたのですが、
なるほど、ワウの後でコーラスをかけるとワウの効きが悪くなるので、揺らしてからワウをかけた方が良いみたい。
も・ど・る♪!