『ムッシュかまやつ』・『泉谷しげる』ライブ&トークショー






2008年7月、雷鳴の野外ライブの中、ヴィーナスの高山さんから夢のような話が。
それは「かまやつさんと泉谷さんを北見に呼ぶ極秘計画」だった。
「うそ〜!それ、決まったら、俺絶対行く行く行く!!!」
と子供のように喜ぶ俺(高山さん談)
 90年代からずっと泉谷さん(以下敬称略)の曲にやられて、アナログ盤からCD
までほとんど集め、エレックの復刻が出れば買い、とにかく
シンガーソングライター・泉谷のライブへの思いはかなり募っていた自分にとって、
北見に本人が来る!というのはもう
「ビートルズを生で見る!」とか「ストーンズを生で見る!」
ってのと同じ・・・いやそれ以上に「事件」だった。
そして日本ロックシーンの首領!ムッシュかまやつ氏(以下敬称略)。基本的に
80年代バンド世代の僕は少女趣味なあのGSっつうのが嫌いで、GSはあまり良
くは知らなかったんだけど、ムッシュのロックし続けるスタンス、長年シーンを
把握し続け、若い人とも世代を超えて共演し、こないだもサティスファクション
やってて、爆音で警察が来たなんていう笑い話も手伝って、
リアルタイムなロッカーでい続けるムッシュは僕には尊敬すべき別格の存在である。
そして準備は着々と進み、遂に二人の来北が現実に。
ここでこのイベントの告知を後世の参考までに、9月8日の某掲示板投稿から抜粋しておこう。
いや、ポスターもちらしも配ってしまい、気が付いたら手元にないのよ・・・(笑)

NEWS〜投稿者:PKO-II 投稿日:2008年 9月 8日(月)20時03分35秒 | |
本日チケット発売!
『ムッシュかまやつ』・『泉谷しげる』ライブ&トークショー
2008年11月5日(水)
■会 場  北見市民会館(大ホール)
■開 場  18:00
■開 演  19:00
■前 売 4500円 / 
当日 5000円(販売状況により終了する場合あり)
*共に全席自由
主 催       実行委員会 
駅前商店外伝            
チケット販売
<北見> ・
北見市民会館 0157-23-6266  北海道北見市常磐町2−1−10 ・
日専連NICC  0157-24-2000  北海道北見市北2条西1丁目16−1 ・
タケダ楽器   0157-23-3192  北海道北見市大通西3−7−1 ・
北の書籍館   0157-26-1313  北海道北見市美芳町8丁目4
<美幌> ・
生駒楽器    0152-73-5255  北海道美幌町大通北3丁目
<網走> ・
ふくや楽器   0152-43-2323  北海道網走市南4条東1丁目
お問い合わせ 代表 高 山 0157-61-0404 (pm19:30〜) | |
・・・と言うワケでチケットは発売されたものの、日時が水曜日、もろに平日。
東京のライブ参戦した泉谷ファンもさすがに「北見は遠すぎる!!」と言う人も
あり、なかなか大変です。
しかし、俺からすれば札幌に住んでいて東京に行くならいざ知らず、札幌まで6時
間もかかるような僻地でそこから東京まで行くってのも大変で、見たくても見ら
れなかった二人が来るのだから、実行委ならずともやっぱり1ファンとしては力入
るんだよね。
でもポスターやちらし分けてもらってPRしても、実際チケットを買って行って
もらうのはなかなか大変です。なんせ平日・・・。
そうしてこうしてじたばたしていたら「あっ!!」と言う間に11月5日。なんか俺、
騒いだ割にあまり結果出せなかったなあ・・・。高山さん、ポスターくれたのにすんません。
しかし嬉しい事に札幌から洛陽時代にお世話になった泉谷ファン3名様がなんと!
翌日仕事にも関わらず、北見に駆けつけてくれました!これはとっても嬉しかった!
19:00、いよいよスタート。ステージ上には白いクロスをかけたテーブルといす3脚。
ライブトークショーなので、こういうセットなのね。某人曰く、
「フランス風のお茶の間」だそうな(爆)
そしてギターアンプとかまやつさんのスタインバーガー・・・某人曰く
「モト冬樹モデル(爆)」登場。
そしてスモークの中からムッシュかまやつ登場!スパイダースナンバー中心に3曲。
あの頃君は若かった、夕陽が泣いているなど熱唱。・・・あれ?ムッシュってこんなハイトーン出たか?ってぐらい70代とは思えない声の伸び!
「わがよき友よ」の低音のイメージとは全然違う、外タレ顔負けのロッカーぶり。
昔はGSナンバーなんてーと、ロックになりそこねた歌謡曲もどき・・・と言う
イメージがあったが、ムッシュが演ると、全然違います!やはりロックに聴かせ
るセンスが抜群。これなら俺でも「かっこいい!」と思ったもんね。
で、ギター1本でやっちゃったわけだけど、またコードのセンスが違う。なかなか
おしゃれなテンションコードも入ったりして、「やはり、この感覚は
ディストーションのパワーコードで聴かせてしまう俺ら世代の単純ロックとは深みが違いますな〜」と。
俺らあと何十年やってればこのシブさになれるんだろうか・・・。
でもムッシュを勢いの20代でなくて味わいを楽しめる30代に見れて良かった。
そして泉谷登場!あれ?ギター弾かないの?・・・そのままトークショーに突入。
トーク進行は地元司会グループの山崎さん。
刑務所(慰問?)で「お前ら死刑だ!!」←そりゃヤバいだろ→受刑者沈黙・・・
の直後大爆笑だった話などさまざまな話題で会場中笑いの渦。結構年齢層高かった
のだが、それなりにウケは良好だった。
・・・まあ後になって参戦者と、拓郎との裏話も聞きたかったね〜というのがあったけど、
音楽としての生泉谷じゃなくてしゃべる生泉谷ってのは、俺が初めてじゃなかったらもっと楽しめたのだが・・・。
・・・6日はどんなトークだったんでしょうか。
しかしその時の本音、個人的には、トークで盛り上がったは良いが、笑いながらも、だんだん
不安になって来た俺。時計見ればもう予定の70分になろうというところ。
もしや泉谷は歌わないつもりか?歌って1曲とか言わないだろうな!とだんだん
「いらついて」来た。
せっかく来たのに今日は歌聴けないのか?俺は何の為に7月からこの日を楽しみにしてきたんだ?
・・・長年積み重ねてきたいろんな思いが頭の中で巡る。
このまま終わるのか?いや、そんなはずはない。
・・・正直泉谷の歌が始まるまで本当にもう、不安でどうしていいのか判らなくなった。
しかし、ラストでエレアコを受け取った泉谷の鬼神のような超絶カッティングが
始まると、この一撃で俺の暗澹とした不安は一気に吹き飛んだ!
1発目は新曲「すべて時代のせいにして」
これはオールナイトニッポンでもOAされたし、TVでも披露され、アルバムでも予
習してすっかりおなじみの名曲だ。しかしさすがはライブ泉谷!そんな媒体を通
した音なんかではない。声も出てるし、ストロークも往年のキレが復活!90年代
末から2001年の「起死回生」、「R−15」を挟んでしばらく自主制作盤「泉谷し
げる展」のようにストロークがヨレていた時期もあったが、ここにきて完全に復活!
これぞ泉谷だ!と感激を新たに下。
2曲目は「黒いカバン」エレック時代の野音では手拍子入っているが、ここ20年は
手拍子禁止がお約束。しかし嬉しくて手拍子(わざと)する俺。
「こら!手拍子するな!やりたい気持ちはわかるが(笑)」
やた!作戦成功!直々泉谷さんに怒られた(爆)伝説のシーン再現成功!(確信犯W)
「ノーベル賞もらう」より「黒いカバンで手拍子して泉谷に怒られたい!という
長年の夢」を遂に成就(爆)
で、黒いカバン、1発で完唱!キーはGで出だしビクター、ノリ野音・・・みたいな。
コムロい時事ネタ入るかと思いきや、意外と原曲通り。
そして「春夏秋冬」ニューヴァージョン。キーGで初期の節回し。やっぱり本人
の生の「あの声」で聴くと絶品。曰く「もう手拍子してもいいゾ」(笑)
えーと、この間に演った曲があったようななかったような・・・興奮冷めないう
ちに書こうとこれ勢いで書いてるんで曲、思い出したら更新。
ラスト、泉谷自ら「アンコール!」と強制一撃!
曲は(ファンにのみ)おなじみ、「野生のバラッド!」
こうなるとわれわれファン4人はもう、この後どんな恐ろしい状況になるか判って
いる。
サビ「OH なんてお前に伝えよう!」でサビの大合唱の先陣切る4人。しかし・・・
後ろの方「?????」・・・あの、泉谷さん、なんか、おばさんばっかなんで
すけど・・・・。
ギターが止まり沈黙・・・。おなじみ「サビの大合唱に付いて来れない一般ピー
プル・・・てかおばさん連にキレる泉谷」もう敢えて語りません!もう、伝説の
通りです(爆)
マイクロフォンも壊れそうな勢いであります!
そしてギター叩く叩く!今日は黒いエレアコですか?モーリス?タカミネ?まあ
カッタウェイのついたエレアコ叩く叩く!
そんな中、命知らずな?客がステージ前にて泉谷のギターに触れる、撫でる、触
る、しまいにはポンポコ叩き初めて大変な盛り上がり。俺も叩いてきちゃった(
笑)泉谷さん有難う。
そしてサビは大合唱のみならず恒例の「地獄のジャンプ強要モード」に!
ヴァンヘイレンのジャンプよりこりゃハードですぜ(爆)
しかも客、ほとんど膝がイカれてしまってる中年以上ですぜ(爆)しかしこうし
て汗ダクでジャンプすると元気出て来るのな。
よく「あなたの歌聴いてパワーもらいました」って言うけど、
泉谷の場合は俺らが一方的にパワーもらうんじゃなくて、客自身の中から出てくるパワーを引き出してくれる。
自分の中にもこんなにパワーが眠っていた事を気づかせてくれる。
ジャンプしながら、歌いながら思った。
これってカラオケできれいに歌うのとは違う、本当の歌と似てる。
ライブでバンドの爆音の中で必死で歌う感覚と同じだと。
もう格好つけてる余裕なんてない。ただ必死。
一生懸命ってこういうギリギリな事かも知れない。
俺も普段どれだけ一生懸命生きてるのか
は判らないけど、泉谷の前でほんの短い時間だけ、いつもよりは本物な一生懸命
な自分にしてもらった気がする。
跳びながら、叫びながら、今日のライブに来て良かったと思う。汗が噴き出し、
息が切れる。
さっきまではトークが長いのであせった。
このまま終わるのかと不安だった。しかし今日ここに来れて良かった。
泉谷はやっぱりイズミヤしてた。
ムッシュがコーラスを効かせたギターサウンドで加わる。
イズミヤのギターと絶妙な絡みを見せてくれる。コードはぶっつけ本番なのか最初は追いかけるように、
そしてだんだん形が作られてアドリブも出てくる。
とにかく叫びながら、ジャンプしながら、クラップしながら燃えた。今は他に何
もいらない。今一瞬を全身全霊で楽しんでいる。とにかく来て良かった。
この喜びは決して曲数なんかじゃない事を証明した。たった9曲でも俺は楽しんだ。感動した。やはり
この2人の凄さが生で味わえた。
そして泉谷は言った「また来るぜ!!」嬉しかった。とにかく嬉しかった。会場
のキャパと比べれば決して客が多かったとは言えない今回のライブ。だけど
、藤沼さんがいない中、ラストまでストローク&ギタパーし続けた泉谷さんの一生懸命さが伝わってきた上にこの言葉は俺にはかなり効いた。とても嬉しかった。
そして弦を全部引きちぎって退場する泉谷&むっしゅに拍手は鳴り止まなかった。
そして終了のアナウンスが文字通り「終わりを告げる」のであった・・・。

追伸:この後、札幌から来た3名は明日の通常勤務に復帰すべく、「旅から帰る」
べく大通りを横切って高速に。眠れない寄るの帰途に着いた。本当にお疲れ様でした。
僕はその途中でヴィーナスまで送ってもらい、今回ボランティアで働いてくれた
ライブスタッフの打ち上げがあると言うので、同席させて頂きました。
お店では高山さんはじめ、今回のライブに関わった人たちが集い、乾杯。いろい
ろ大変な事もありましたが、
僕にとっては初めて泉谷さんとかまやつさんを見る事が出来た事、観客の一人と
して今回のライブを主催した実行委員&協力者に、厚く御礼申し上げます。


このサイン色紙は実行委員会が3枚だけ書いてもらったと言う貴重な物ですが、
なんと!その中の1枚を特別に頂いてしまいました。なんか、泣きそうになりました(笑)
しかしかまやつさんと泉谷さんのサインが一緒に並んだ色紙、個性的です。
こ、これはレアですぞ!
もうこれは、我が家の末代までの家宝にいたします!!感謝、感謝です!!
参考リンク: 北見ヴィーナス・ライブスケジュール
上記に下記リンク元の実行委&ツーショット画像があります♪
ついでに画像リンクしておくかな(笑)
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