大型成虫を羽化させるには幼虫を大きく育てる必要があり、特に3令初期の発育で大きく左右します。
幼虫飼育方法は、主に材飼育・マット飼育・菌床飼育の3種類の方法があり、比較したものを表にしてみました。
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飼育方法 |
材飼育 |
マット飼育 |
菌床飼育 |
飼育概要 |
クヌギ・ナラなどの朽木に幼虫を潜り込ませて飼育する方法。 |
発酵マットを飼育ビンに詰めて飼育する方法。 |
ヒラタケ・オオヒラタケなどの菌をマットに植菌し、飼育ビンに詰めて飼育する方法。 |
羽化サイズ期待度 |
大型成虫には成りにくいが、堅い材をかみ砕いて育っているので、形が良くて丈夫な成虫が出せる。 |
加水と添加剤の工夫で、発酵マットを上手く作ると、大型成虫を出せる可能性がある。
(マット飼育の醍醐味です) |
容易に大型成虫を出せる。 |
飼育期間 |
長期間掛かって羽化する。
(1〜3年) |
比較的短期間で羽化する。
(常温飼育で約1年) |
短期間で羽化する。
(半年〜1年) |
飼育幼虫の安全性 |
死亡率・・・低い。 |
死亡率・・・低いが、
発酵が不完全で酸欠や発酵熱、添加剤の多量使用で死亡することが有る。 |
死亡率・・・高い。
羽化不全の確率が高い。 |
飼育管理性 |
幼虫を外部から確認できず、材交換のタイミングが難しい。
時間と根気が必要 |
マット作成時、添加剤量・加水量が多すぎると、マット腐敗の原因になる。 |
菌糸は高温に弱いため温度管理の必要性がある。 |
費用 |
安価、材に拘らない。
(一般クヌギ産卵木)
高価、材に拘る。
(カワラタケ材など) |
安価
発酵マットを自作すれば尚かつ安くなる。 |
高価(材+光熱費)
菌床を購入し自分でビン詰めすれば価格を落とせます。 |