ワンネス・ツアー2007に参加して



まず感じたことは、ニールはとても気取らない気さくな人柄であるということである。
こんなことがあった。講演が始まる前、録音や写真撮影は止めてくださいというアナウンスが何度もあり、写真撮影をしようと用意していたカメラを止むなくしまうことにした。
講演が始まり、ニールが会場に降りて語っていたときのことである。最前列に座っていた女性が、マイクを持って語りながら近くに来たニールに、カメラを向けて撮影をはじめた。
そのときだった。講演の最中であるにもかかわらず、ニールはその女性とツーショットの写真撮影をはじめたではないか。進行係のアナウンスの方も、これにはきっと、とまどったに違いない。
ニールって子供みたいに気さくな人なんだと思った。これに気を良くして、私も公演中に1枚だけ写真を撮影させてもらった(進行係の方、ごめんなさい)。そしてそのとき撮影した写真が上の写真である。

講演の間の休み時間に、ニールのサイン会があった。しかし、短い休み時間の間では、長蛇の列になった人たち全員へのサインは難しいものがあり、私も何回かトライしたものの、全て途中で時間切れになった。
そこには、時間が許す限り一生懸命サインをしているニールの姿があった。ニールってサービス精神が旺盛な人なんだと思った。「遠方から来て、講演会で話すだけでも疲れるのに、その上長蛇のサイン会だなんて」と思いつつも、列に並んでしまう矛盾した自分もあったが。

(以下は講演の内容をメモしたものです。できるだけ正確にお伝えしたいと思っていますが、聞き違いや解釈違いなどもあるかもしれません。その場合はご指摘ください。また、文中の(カッコ)は、後でつけた注釈です。)

・あなたは神である。神のように振舞い、神のように行動しなさい。
・恐れることはない。全ては、あなた自身が創りだしている。
・自分が何者であるかがわかったとき、人生は変わる。そして世界が変わる。集合的に変わる。それを伝えたときに、あなたは人類を救う。
・自分が何者かということを、知っている必要がある。自分自身の現実を創っているのはあなた自身である。
・必要の源は、自分である。あなたは必要なものは、全て創り出すことができる。

・ニールは過去に大怪我をしたことがある。首の頚椎を骨折(注:神経を損傷し、四肢が動かなくなることもある大変な怪我)したが、運良く完治した経験がある。
・しかしそのために仕事もできなくなり、路上で生活した経験がある。捨てられた期限切れの食品や、生ごみのようなものを食べて生活していたことがある。しかも1年間もの長い間。
・ニールは、今までに7人の女性と結婚し、6人の女性と離婚した経験がある。
・手放しなさい。あなた自身に自分が持っているという経験をするために、それを人に与えなさい。
・自分が必要と思っているものを人に与えなさい。人に与えることは、自分自身に与えているということだから。
・他の人に与えることは、自分に与えていることになる。なぜなら、世界には私一人しかいないのだから。

・私たちは一体である。
・私自身(ニール)が、その可能性です。
・大事なトリックは、あたかもそのように行動すること。

・神は私たちを十分に愛しているが、私たちのすることを、気にしていない。(注:放任という意味ではなく、信頼し完璧な自由を与えている)
・われわれは、神の遊び場で遊んでいる子供たちのようなもの。もしあなたが傷ついたら、私(神)の名前を呼びなさい。私(神)はすぐにもそこへ行きます。
・これから30年の間に、人類は新しい神を見出すだろう。
・明日の神は、人間に何も要求せず、ただ愛してくれる存在である。
・神は私たちを無条件に愛してくれている。神とは、知性である。

・新しい三つのツール。(注:私見ですが、今後のHTの活動において、大事なツールのように感じました)
@目をそらさず、相手と目を合わせなさい。見つめあいなさい。
A微笑みなさい。相手に微笑みかけなさい。
B(注:これは少々危険だがという前置きがあって)お互いに触れ合いなさい。相手の体に触れなさい。

・自分にして欲しいことを、人にしなさい。
・(注:カルマに関する質問に答えて)カルマのつけを払わなければならないということはない。あなたが本来の自分自身を受け入れたときに、瞬時にそれは消える。
・そのままであることで、完璧である。あなたが最も高い自分でいるとき、あなた以上のすばらしい人になる。
・最も高い自分自身でいること。もっと高いバージョンに上がっていくこと。
・他の人を、その人が最も高いバージョンに上がっていくことを助けなさい。
・最大の秘密。あなたは神である。神であるかのような行動をしなさい。他が神であるかのように振る舞いなさい。
・あなた自身が希望である。その可能性に身を任せなさい。



サットサングも終りに近づき、山根麻以のバンドが再び登場した。
ニールがバンドの、にわかメンバーということで紹介され、山根麻以の唄で音楽が始まった。
その後会場は、感動の渦に巻き込まれてしまうことになる。
さて、あの感動を、どうしたらお伝えすることができるだろう。悩んでいてもしょうがない、とにかくやってみよう。
ということで、あのときの印象を散文調で表現してみることにした。

山根麻以が唄った。唄いながら、妖しく踊った。
ニコニコしながら楽しそうに、ニールがボンゴをたたく。
なれた調子だ。とてもバンドの、にわかメンバーには見えない。

会場のみんなも手拍子を合わせる。
一人また一人と自然に立ち上がっていく。
とても座ってなんかいられない。
いつのまにかほとんどの人が立ち上がって、歌にあわせて手拍子をたたく。
みんなうれしそうだ。
手拍子をたたきながら踊っている人もいる。

次第に会場が一体感に包まれていく。
やがて会場が歓喜の渦に。
初めて居合わせた隣の人との固い握手だ。
みんなひとつなんだ。
恥ずかしがらず、かっこつけず、素直に喜びを表現すればいいんだ。
音楽の力とは、なんとすごいものなんだろう。

不意に麻以がカウントダウンを始めた。
10、9、会場全員でカウントダウンの合唱だ。ところで、何のカウントダウンだ?・・・。
8、7、6、そうだ、そういえばニューイヤーの直前にカウントダウンをするじゃないか。
5、4、3、ああそうか、新しい時代の幕開けのカウントダウンだ!。
2、1、0、さあやった!。ついに新しい時代のスタートだ。

後世の人はきっとこう言うだろう。
「あの会場のあのときが、新しい魂の時代の出発点だった」と。
そう、あのときあの場所に、確かに一体感があった。
そして、今気付いた。「ワンネスとは喜び、歓喜なんだ」と。


ツアー参加者の感想 (HT愛知 H.N さん)

「ワンネスツアーに参加して」

ニールさんが普通の人でよかったです。

だからこそ、彼を信じられたし、彼の言ってることも受け入れられた。
真新しいことはなかったけど、いくつか理解ができなかったことを改めて理解できたのはよかった。

あとは…みんな一生懸命だな〜と思います。
私たち1人1人がメッセンジャーだという自覚をもってやれることをやっていけばいいのだと思いました。


ツアー参加者の感想 (HT愛知 M.M さん)

「ワンネスツアーに参加して」

ニールさんの温かく、穏やかな人柄が印象的でした。
講演を聴いて、改めて一人一人が周囲に愛を与えていくこと、メッセンジャーとして活動していくことの大切さを再認識しました。
彼の言葉は本に載っていたものも多かったので、「神との対話」を熟読し、実践し、その素晴らしさを人々に伝えていくことが重要であり、偉大なワンネスに向けての一歩なのだと思います。

また、山根麻以さんの歌も感動的で、周りでは感極まって涙を流している方もいらっしゃり、音楽で皆が一つになる経験をしました。
平日の昼間なのに、全国から350名もの参加があったことは驚きです。
ニールさんのメッセージや参加していた方々の熱意を見習い、愛の模範となれるよう、これからも励んでいきたいと思います。

以下は、講演の概要です。(通訳の内容を箇条書きにしていますので、文面に不備が含まれる個所もあります)

神とは命、本質的なもので、そのエネルギーはあらゆるところに様々なかたちをとっている。
インテリジェンス、純粋な知性を使えるようにすること。
それが具現化された形が自分である。(=あなたは神である)
純粋な知性の使い方をほとんどの人はそれを知らない。
それは、思考・言葉・行為(神のようにふるまう)である。

なにも恐れることはない。感情は神の手の中にある道具。
もうこれからは誰も自分の感情を傷つけることはできないし、何にも失望しない。「ねばならない」と思っていない。
そうすれば怒ることはなくなる。

身体、想念は自分ではなく、自分が持っているもの。
自分の周りに観察されていない観察者がいる。
その観察者も含め、自分が何者か本当に分かったときに人生は変わる。
さらにそれは集合的に変わっていくので、これらのことを伝えていく。そして世界を変える。
我々は進化するためにここにいる。
そのために終わりのない人生を何度も与えられている。

何も必要としないとき私たちは友達になれる。Need nothing.
自分が何者か分かれば望むものをつくりだすことができる。
それには「与える」ことである。与えれば持っていることを経験できる。 人に与えることは自分に与えること。自分以外には誰もいない。We are all.
人がしてほしいと思うことをあなたからしなさい。
もうすでに与えられている真実を生きること。
今まで人が人を傷つけることができると思ったことを許す。
間違った観念を許す。

「約束」はない。
約束だと思ったことはある。約束だと思ったことは間違った自分自身への思い込みの声明であり予言である。
だが未来を知ることはできない。
実際、約束はたくさん破られてきたし、破ってきた。
約束を常に守ることは不可能。
できること、できないことの違い(自分の違い)は本来の自分に基づき自分が決める。
約束をすると恐れのなかで生きることになる。
今、人生に現れていることに対して行う。
意図を宣言することはできても保証することはできない。「保証」はない。

太古からある知恵を伝える新しい人が必要。
新しいメッセンジャー…あなたです。あなたの仕事。 将来の世界にために、自分に担うことができる役割はなんなのか。

カルマを気にしても恐れないでいることはできる。
原因と結果の法則に気づくことは良いこと、知っていることは良いこと。
しかしカルマは存在しない。
我々は輪の中にいる。行ったものは返ってくる。
だからといって未来を変えることができないと恐れてはいけない。
本来の自分を受け入れた瞬間にカルマの輪から外れることができる。

自分自身のことだけに取り組むためにここにいるわけではない。
ここにいる理由は自分とは関係ない。
触れ合うすべての人々に関係がある。他の人を直している。
他の人々に自分を思い出させる。
もっとも高いバージョンの自分に上がっていく。
他の人のバージョンを上げるのを助けること。あなたは神です。
他の誰もが神であるように接する。
我々の未来をつくり直すことができる。
我々は本当の自分自身でいると決めたときに実現する。
あなたはその真実のなかで生きるのか?
可能性に身を任せる。一体を感じること。
あらゆる人、あらゆる物事と恋に落ちる、ということに任せる、そのように行動する。
わたしはあなたの中に自分の一部を見る。
どんなものもまた私のなかにある。愛するものも。
こちら側に見えているものは、あちら側にも見えている。
自分を許せなかったら、あなたを許せなくなる。
与えることからスタートする。

友情とは、○○ではないこと、寛容さ。
どちらになっても気にしない⇒もっとも高い愛の気持ち⇒神は我々を気にしない⇒完全な自由⇒もっとも高い状態の愛。
あなたには自分を傷つけることなどできない。

これから30年のうちに新しい神がつくられるだろう。
明日の神はただ私たちを愛するでしょう。
自分が望むとおりの人生をつくる。
あなたが考え、言い、行動することが経験をつくっていく。
自分が明日の神に関してどのような物語を語っていくのか。
人によって神の認識が違うから神は人それぞれ異なったかたちで現れる。
神はすべてだからなんにでもなれる。
自分が学ばなければならないことを教える。
自分がなりたい自分になれるように他人に教える。
なにを試みようとしているかを明確にする。
地上に使命を果たしに来ている。
もっとも偉大なバージョンを生きる。愛の模範。許しの模範。慈しみの模範。
自分が神性である。恐れがなくなると落胆、怒りが収まってくる。

<ツール>
1、 目と目を合わせる。(目は心の窓)
2、 微笑みあう。 (分かち合う)
3、 触れ合う。(繋がりを見出す)
   本当は誰なのかを思い出させる⇒世界を癒す⇒全てが変わる、私は光である。



会場風景

サットサング

サイン会

サイン後に握手