絵を描く楽しみと喜び――新しさについて
2005年新しい年が始まりました。外は昨日からの雪で真っ白。2004年のさまざまな困った出来事をみんな白く覆い尽くし、新しく白紙から出発できそうな雰囲気です。
新しいものにはいつも未来の楽しげな時間が詰まっているような気がして、心がわくわくさせれます。
時間がずっとずるずると長く続かずに、一日一月一年という単位で繰り上がって新しくなるのは、やり直しができそうな、新しい何事かが期待ができて大変ありがたい事だと、思わずにはいられません。
づっと時間に切れ目や単位がなくて蛇のようにだらだらと続いたら、なんだかとても疲れそうです。リズムが全くなくなりそうです。そういう意味でも新年というものは気持ちがよいものです。
新しいキャンパス
新しい紙
新しいノート
今度の絵はきっといい絵にしよう。
こんどはもっといいアイデアを出そう。
新しいノートにはこんな楽しい未来への気持ちがつまっています。
不満足な自分は古いノートや古い紙の上につまっていて、新しい紙やノートの上に、自分への期待や夢を込められるのです。
新しく見たものや
新しく感じたものを
新しく考えたことを
新しい紙に描く
その喜びや楽しみ
年々新。日々新。
かくいう私も新しいものが大好きですが、その大好きなものを見つけたり、表現したりする素は、やはり古くたまった今までの過去の蓄積のなかにあります。その時間の動きの狭間の中で、ぽつぽつぽつと歩み進んでいくという、そんな気がします。
2005.1.1 みすず絵画教室主宰 藤森陽子