ドングリ

シラカシのドングリ

 秋になると,山の木々がいっせいにたくさんの実をつけます.カシの木の実やナラやシイの木の実などは,「ドングリ(団栗)」とよばれて親しまれてきました.小学生の頃,林でドングリをたくさん拾って楽しんだ思い出があります.

 ドングリは木の種なので土に埋めると新しい木の芽が出てきて,次の木に育ちます.同時にドングリは森の動物達の大切な食料です.またドングリは,大昔原始の時代人類を育ててくれた大切な食料でもあったのです.土器はドングリの「アク」を抜くために,縄文時代の日本で発明されたといわれています.自然の中には何かの必然があって,一つ一つの物やその形,色が存在しているのです.それぞれがそのものの存在する役割があって,何一つ無駄なものは無いようです.

ドングリたち



 自然の中の一つのものを表現するときにも,じっと見てその形を描いていると,自然の不思議なすばらしさに感動することがしばしばあります.このいろいろな木々のドングリたちのそれぞれの形の面白さは,どうでしょう.長いのや大きいの,小さいの,つるつるしているの,いがいがのとさまざまです.何と三角形のもあります.それぞれいろいろあって楽しいですね.描くことは見ることであり,識(し)ることでもあり,そして考え,感動することだと思うのです.

2004.9.23 みすず絵画教室主宰  藤森陽子