展 翅 の 仕 方
@ 展翅に必要なものを準備する。 ・チョウの大きさに合った展翅板 ・展翅テープ ・チョウの胸に挿す昆虫針 ・展翅テープをとめる玉針 ・ラベル ・他に、ピンセットや柄付き針、平均台があると便利。 |
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A 展翅板の端に展翅テープを玉針でとめる。 B 昆虫針をまっすぐに背中の中央に刺す。 ・チョウを持つ指は、胸の下の方を摘まむと羽が開いて刺しやすい。 |
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C 展翅板の溝に垂直に昆虫針を刺す。 ・AとB方向から見て垂直に刺されているか。 ・羽を広げてみて、天板の上にチョウの羽がぴったりとのっているか。 |
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D 羽に展翅テープをかぶせ、前羽を上げていく。 ・片手で展翅テープを押さえ、もう片手で前羽の翅脈に細い針を引っかけるようにして上げていく。 ・反対側の羽は動かないように玉針で仮止めしておくとよい。 |
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・前羽の下が展翅板の溝と約90°になるまで上げて仮止めする。 | |||
・前羽の周囲を仮止めし、後羽を同様に形がよくなるように上げて仮止めする。 | |||
・同様に反対側の羽を同じ高さまで上げて仮止めする。 | |||
E 全体のバランスを見て、左右対称になるよう微調整しながら、羽の周囲を玉針で止めていく。 ・羽の先端が反り返ったり、羽が動くようなら、展翅テープをもう1列張ってもよい。 |
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F 触角と腹部も形がよくなるようにテープや玉針で固定する。 ・展翅テープを細く切ったものや、玉針を溝に斜めに刺したりして、触角や腹部を固定するとよい。 |
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G ラベルを書いて側にとめておく。 ・ラベルとは、採集地・採集日・採集者名を書いた小さな紙のこと。 |
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H 2週間ほど自然乾燥させ、標本を固まらせる。 ・腹部がカチコチに固まって動かなければ、玉針を取って標本を展翅板からはずしてよい。 ・標本にはラベルを必ず付ける。 |