パソコンでプログラミングしよう ウィンドウズC++プログラミング環境の構築
1.6.3.6(15)
サイトバージョン1.5.X.X

サイトバージョン1.5.X.Xの導入ソフトウェアバージョンを示し、サイト記述の変更をまとめる。

導入ソフトウェアバージョン

2023年05月20日確認。2023年08月05日にKAutoVerを再更新。

導入 ソフトウェア バージョン ステータス
MSYS2 MSYS2ランタイム 3.4.6-2 更新
mingw-w64コンパイラ(32ビット) 13.1.0-6 更新
mingw-w64コンパイラ(64ビット) 13.1.0-6 更新
boostライブラリ 1.81.0-6 更新
wxWidgetsライブラリ 3.0.5.1-16 更新
Doxygen 1.9.6-2 更新
Graphviz 2.44.1-12 -
GIMP 2.10.34-1 更新
インストーラ Code::Blocks 20.03 -
Git for Windows 2.40.1 更新
Sourcetree 3.4.12 更新
Poedit 3.3.1 更新
HTML Help Workshop 1.3(4.74.8702.0) -
Inno Setup 6.2.2 更新
自作ツール KGetText 2.0.1.3 -
KUdCheck 2.2.1.5 更新
KAutoVer 2.2.1.3 更新
KGitWVer 2.1.0.2 更新

サイト記述の変更

MSYS2

サイト記述は変更しないが、サブシステムディレクトリが六つ(msys、mingw32、mingw64、clang64、ucrt64、clangarm64)となった。clang64、ucrt64、clangarm64は空ディレクトリのままだが、それぞれの起動コマンドスクリプト/実行形式は存在する。スタートメニューにはclangarm64以外の起動コマンドスクリプトが登録されている。

Doxygen

サイト記述とは無関係だが、2023年05月25日に検証パソコンと別のパソコンでMSYS2を更新したところDoxygenがさらに新しい1.9.7-1となった。このバージョンは大きなバグを抱え、ファイル先頭のマークダウン形式によるページタイトル定義でID文字列が機能せず、本サイト推奨の方法で出力が大きく乱れた。

回避にはMSYS2リポジトリ/mingw/mingw64/から古いバージョンをダウンロードしてローカルでダウングレードする必要があった。

$ pacman -U mingw-w64-x86_64-doxygen-1.9.6-2-any.pkg.tar.zst
パッケージをロード...
警告: パッケージ mingw-w64-x86_64-doxygen のダウングレード (1.9.7-1 => 1.9.6-2)
依存関係を解決しています...
衝突するパッケージがないか確認しています...
パッケージ (1) mingw-w64-x86_64-doxygen-1.9.6-2
合計インストール容量: 68.99 MiB
最終的なアップグレード容量: 26.11 MiB
:: インストールを行いますか? [Y/n] y
(1/1) キーリングのキーを確認 [###############################] 100%
(1/1) パッケージの整合性をチェック [###############################] 100%
(1/1) パッケージファイルのロード [###############################] 100%
(1/1) ファイルの衝突をチェック [###############################] 100%
(1/1) 空き容量を確認 [###############################] 100%
:: パッケージの変更を処理しています...
(1/1) ダウングレード mingw-w64-x86_64-doxygen [###############################] 100%

このバグは1.9.8で解消した。

自作ツール

サイトバージョン1.5.3.2の自作ツールKAutoVerバージョン2.2.1.2にバグが発見され、サイトバージョン1.5.3.4でKAutoVerバージョン2.2.1.3に更新した。バグは新プロジェクトがバージョン番号設定ファイルの作成に失敗するというもので、従来プロジェクトの継続では発見できない。開発時にboostのfilesystemライブラリ不正動作に依存した処理を行っていたのが原因で、どこかの時点でこれが解消されてバグとして顕在化した。

この対応でKUdCheck、KAutoVer、KGitWVerのソースコードが変更されたため、自作ツール再ビルドにはソースコード再ダウンロードを必要とする。記述の変更は無い。

ドキュメント

参考ドキュメントの導入統合開発環境のカスタマイズ(2)で以下を変更した。C++の規格書ドラフトとコンパイラのGCCドキュメントも変更した。

  • C++23ドラフト(JTC1_SC22_WG21 N4944)に変更した。
  • GCCドキュメントを13.1.0に変更した。
  • boostドキュメントを1.81.0に変更した。
  • Doxygenドキュメントを1.9.6に変更した。