平成30年度事業計画
    平成30年度運動方針
    
    今年度の重点項目
    
    事業内容
     1 社会参加推進のための事業 
       @. 社会・家庭生活訓練事業
       A. 中途視覚障害者リハビリテーション事業
       B. 自立と社会参加のための各種相談・支援事業
       C. 視覚障害者スポーツ振興事業
     
     2 広報・啓発に関する事業
       @. 広報等作成・提供事業
       A. 大会開催事業
       B. 福祉情報提供事業
       C. 教育現場等における社会貢献意識の啓発事業
       D. 関係諸団体との連絡・調整及び協議に関する事業
       
     3 宮城県視覚障害者情報センター事業

     4 収益事業
       @.点字印刷事業
       A.同行援護従事者養成研修事業
       B.自動販売機の管理・運営

平成30年度運動方針
1.情報提供の充実
 情報のバリア解消の運動を進めて、情報障害者と言われる視覚障害者の自立と社会参加を推進する。自治体の広報や選挙のお知らせなど住民に向けた情報が、視覚障害者にも平等に提供されるようにする。また、視覚障害者固有のニーズに基づく情報についても、個々の情報入手手段に応じて提供できるようにする。

2.地域生活支援事業による生活環境の整備と社会参加の推進
 平成30年度から始まる宮城県障害者計画に基づく地域生活支援事業の目標の達成を目指す。安全で移動しやすい交通環境、利用しやすい施設の整備、移動に関する支援制度等の充実に取り組み、障害者が自立と社会参加を実現しやすい環境をつくる。

3.関係団体・組織との連携強化
 視覚障害者福祉に携わる当事者や支援者の団体、行政機関などとの連携を強めて、視覚障害者が暮らしやすい地域づくりを推進する。

今年度の重点項目
 今年度は、以下の点に重点をおき事業を進める。

 1.あはき等法19条を守る東北協議会の構成団体としてあはき法19条違憲訴訟対策に引き続き取り組んでいく。
 
 2.東日本大震災から8年目に入る中、被災地の復興や防災に関する取り組みに引き続き支援を行う。
 
 3.2019年度から始まる情報センター指定管理3期目に応募する準備をする。
 
 4.本会創立70周年の記念行事を開催する。
 
 5.法人の諸規程を整備し本会の将来ビジョンを検討していく。

  
各部門の事業
社会・家庭生活訓練事業(県委託)
 日常生活に必要な知識・技能を身につける講座を開催したり、スポーツや文化的行事、社会見学会等を各地域で実施する。計18回程度実施。

 
中途視覚障害者リハビリテーション事業
 中途失明者緊急生活訓練事業(県委託)として、来所や電話による相談の他、移動相談会を9月に多賀城市、11月に大河原町の2カ所で県眼科医会の協力を得て行う。また、(公財)日本盲導犬協会仙台訓練センターの協力を得て白杖歩行等の訓練を実施する。
 その他、地域団体の行事に合わせた相談会を実施する。

 
自立と社会参加のための各種相談・支援事業
 ケースに応じた福祉制度の利用に関する相談や情報支援機器の有効な活用を支援する。協会事務所へ来所したり、電話による本人もしくは家族等関係者からの相談に応じ、適切な助言を行う。

視覚障害者スポーツ振興事業
1.グランドソフトボール
 ・第18回全国障害者スポーツ大会グランドソフトボール競技北海道・東北地区大会に宮城県チームが出場する。(5月26日(土)〜27日(日)、青森県)

2.サウンドテーブルテニス
 ・第20回宮城県・仙台市障害者卓球大会に参加する。 (5月20日(日)、仙台市)

 ・第13回東北ブロック視覚障害者STT仙台大会に参加する。 (7月14日(土)〜15日(日))

 ・その他、各地域で練習会を実施する。 

3.その他
 ブラインドテニス、ブラインドサッカー、マラソン、フライングディスク、フロアバレーボール等、障害者スポーツ・レクリエーションの普及に協力する。

広報等作成・提供事業
 「みやぎ県政だより点字版・声版」(県委託)、「仙台市政だより点字版」・「点字仙台市議会だより」(仙台市委託)等を製作して提供する。

 
大会開催事業
 本会創立70周年記念式典並びに祝賀会を9月30日(日)仙台市内で開催する。

 
福祉情報提供事業
1.会報「視覚障害みやぎ」の発行
 点字、拡大文字、CD、電子メール、SPコードの各媒体で毎月発行する。

2.ホームページの管理・運営
 本協会と情報センターの事業をネット上に公開する。

3.その他
 政府関係の広報や民間からの寄贈による福祉や生活に関わる書籍や資料を貸出あるいは提供する。

教育現場等における社会貢献意識の啓発事業
1.講師の派遣
 点字やキャップハンディ、視覚障害者への援助技術について専門的な知識を持つ講師を派遣することにより、学生・一般市民等に視覚障害についての理解を深めてもらう。

2.寄付募集活動
 学校や市民に向けて不要になった書き損じ・未使用はがきの寄付を募集し、協力を通して児童・生徒や市民の福祉や社会貢献に対する理解を深めてもらう活動を行う。

3.パンフレット等の配布
 市町村の福祉関係機関や市民に視覚障害者福祉に関するパンフレット等を配布し啓発を行う。
 
関係諸団体との連絡・調整及び協議に関する事業
1.地域団体との連携と支援
 県内にある8つの地域の当事者団体(気仙沼市、石巻、東松島、大崎市、塩釜、多賀城、角田・丸森、柴田)と連携をとりながら、その活動を支援すると共に、その他の地域での新たな団体設立の可能性を探る。

2.障害者団体等との交流・連携
 全国組織である(社福)日本盲人会連合、東北盲人会連合、仙台市視覚障害者福祉協会と連携して国・地方・地域の各々のレベルで視覚障害者福祉の課題に取り組んでいく。また、(社福)宮城県身体障害者福祉協会、宮城県障害者スポーツ協会、(公財)日本盲導犬協会仙台訓練センター、宮城県東洋療法関係団体連絡協議会等とも連携をとっていく。

3.青年部
(1)日盲連青年協議会及び東盲連青年部との交流・連携を図る。
(2)東盲連青年部長会議に出席する(10月27日(土)、秋田県)
(3)第64回全国盲青年研修大会奈良大会に参加する。(9月16日(日)〜17日(月)、奈良県)

4.女性部
(1)日盲連女性協議会及び東盲連女性部との交流・連携を図る。
(2)県視障協女性部研修会を開催する。(6月30日(土)〜7月1日(日)、仙台市)
(3)第64回全国盲女性研修大会島根大会に参加する。(8月31日(金)〜9月2日(日)、島根県)
(4)東盲連女性部長会議に出席する。(10月27日(土)、秋田市)
(5)県視障協女性部長会議を開催する(3月3日(日))
(6)全国盲女性代表者会議に出席する。(3月、東京都)

5.関係機関・団体との連携
 宮城県、仙台市、県内各市町村、(社福)宮城県社会福祉協議会、各市町村社会福祉協議会、宮城県立視覚支援学校、国の地方機関等との連携を図る。

6.ボランティア団体との連携
 宮城音訳奉仕会、宮城点訳奉仕会、デイジーみやぎ等との連携を図る。

7.支援者の拡大
 会員及び賛助会員(一般)の新規入会を働きかける。

8.会議の開催
 (1)理事会   5回(第269回〜273回(5月(2回)・8月・12月・2月)
 (2)監査会   1回(5月11日(金))
 (3)第79回評議員会  (5月27日(日))
 (4)執行部会議 随時
 (5)地域団体等代表者会議(8月26日(日))
 (6)会員研修・交流会 (3月3日(日))
 (7)委員会
   ・人事労務管理委員会
   ・規程整備委員会
   ・創立70周年実行委員会
 (8)その他 事務局会議(毎月)、必要に応じて理事懇談会等

宮城県視覚障害者情報センター事業
 今年度は、以下の事業に重点を置き運営する。

1.平成26年度より実施している自主事業の「視覚障害者情報機器講習会」、「すいてん会」を継続し、支援機器の進歩と多様なニーズに答えられるようにする。

2.開始から5年目となる地域連携推進業務を通じて、市町村や関係視覚障害支援機関・団体との連携を強めて、視覚障害者のための防災対策体制づくりをさらに進める。

3.障害者差別解消法の施行を受けて、合理的配慮として増加が見込まれる「点訳・音訳・テキスト化」等の依頼や問い合わせに適切に対応する。

4.相談業務を充実させ、増えている中途視覚障害者の支援に取り組む。
 
  事業推進の概要
 
@ センターに来館した利用者の応対
A 館外利用者の登録事務
B 点字刊行物等の館外利用
   県民に広くセンターのサービスを知ってもらう目的で「出張!視覚情報センター」を開催する。
C 点字刊行物等の受入・管理
D 点字刊行物等の製作及び奉仕員の養成
   点訳奉仕員並びに音訳・編集奉仕員養成講座を開催する。また、今後ニーズの増加が見込まれるテキストデイジー編集奉仕員養成講座も開催する。
E 各種奉仕員との連絡・協力体制の強化
F 情報誌の発行等による情報提供
G 雑誌録音物の製作及び貸出
H 他の点字図書館などとの協働
   サピエを通し全国とのネットワークを活用する。
I 相談業務
J 宮城県視覚障害者福祉ガイドの作成
K プライベートサービス
L 対面音訳サービス
M 点字の指導
   中途視覚障害者を中心に希望者に点字の読み方・書き方を指導する。
N 視覚障害者向けパソコンの操作講習会
   毎月第1日曜に行うほか、毎週火曜に個別指導も行う。
O 視覚障害者支援機器の利用
   操作の体験は来館時のほか、情報交流会など地域で開催する行事でも行う。
P 講師の派遣
   センターのサービス紹介、視覚障害の理解、点字についてなど依頼に応じて派遣する。
Q センターの開放・奉仕員との交流
   当事者団体、奉仕会などの研修や交流の場としてセンターの施設を有効に利用してもらう。
R 災害への備えと、災害発生時の対応
   東日本大震災で明らかとなった視覚障害者に対する避難支援体制の弱さを強化する目的で市町村、社会福祉協議会、当事者団体、支援団体と連携して地域住民を対象に視覚障害に対する理解と啓発を図り、視覚障害者が安全で住みやすい地域づくりを目指す。
  ※出前講座(実施時期:要望により実施)
  ※視覚障害者交流会(実施時期:年15回程度実施)

 宮城県視覚障害者情報センター主な行事予定
 4月
・宮城県視覚障害福祉ガイドの作成
・定期刊行物の発行(毎月)
・点訳、音訳地域講習会(要望に応じ実施)
・出前講座(要望に応じ実施)

 5月
・録音図書製作委員会(年4回)
・点訳奉仕員・音訳奉仕員ステップアップ講習会(毎月指定日)

 6月
・7日(木)〜8日(金)
 全視情協東北・新潟・北海道ブロック点字図書館等連絡協議会施設長・担当者会議(新潟県)
・21日(木)〜22日(金)
 全国盲人福祉施設大会(山口県)
・点訳奉仕員並びに音訳(音訳・校正・編集)奉仕員養成講座開始
・視覚障害者情報交流会(年間15回程度開催予定)
 
7月
・平成30年度第1回視覚障害者情報センター運営等会議
 
 8月
・夏休み視覚障害者情報センター「ふれあい広場」
・出張!視覚情報センター(開催時期調整中)

 9月
・13日(木)〜14日(金)
 全視情協東北・新潟・北海道ブロック点字図書館等連絡協議会主催「音訳部会研修会」(新潟県)

 10月
・18日(木)〜19日(金)
 全国視覚障害者情報提供施設大会(岐阜県)
・「なかみせ通り」(宮城県立視覚支援学校文化祭)

 11月
・ボランティア感謝並びに利用者との集い

 2月
・平成30年度第2回視覚障害者情報センター運営等会議

 3月
・音訳(音訳・校正・編集)奉仕員養成講座修了

 
 以下の定期刊行物を毎月発行

「視覚情報センターだより」(視覚障害者情報センターからのお知らせ・新刊図書紹介ほか)
点字版・音声版・メール版
「フレッシュ・インフォメーション」(生活情報)点字版・音声版・メール版
「テープみやぎ」(生活情報)音声版
「天声人語」(朝日新聞コラム)音声版
「コスモス」(小説・随筆)音声版
「河北春秋」(河北新報コラム)音声版
「仙台タウン情報S-Style」(生活情報)音声版
「河北抄」(河北新報コラム)音声版
「河北俳壇・歌壇・川柳」音声版
上記刊行物全ての音声版をCD1枚に収録し、「デイジーマガジンみやぎ」として発行
 
[録音図書製作委員会] 
(委員)センター職員、音訳奉仕会、デイジーみやぎ
(開催予定日:3か月に1回程度、指定日の午前)
 
 [点訳例会]
(担当)センター職員、点訳奉仕員
(開催予定日:毎月第3金曜日の午前)

 [音訳定例会]
(担当)センター職員、音訳(音訳・校正・編集)奉仕員 
(開催予定日:毎月指定日の午後) 

 [視覚障害者用情報機器操作講習会]    
(担当)センター職員 
(開催予定日:毎月、第1日曜日もしくは第3日曜日)
※情報交流会に合わせて地域での講習会も実施

 [視覚障害者情報交流会]
(担当)センター職員 
(開催予定日:年15回程度各地で開催予定)

   
  点字印刷事業
 「NTTハローインフォメーション」、「選挙のお知らせ」(市町村委託)、点字名刺等企業や個人からの依頼によって製作する。

  同行援護従事者養成研修事業
 視覚障害者(児)の社会参加にとって不可欠な人的資源である同行援護従業者を養成するための講座を開催する。(6月8日(金)〜10日(日)、24日(日)〜25日(月))

  自動販売機の管理・運営
 視覚障害者情報センターに清涼飲料水の自動販売機を設置し、その管理運営にあたる。

トップページへ戻る