事務局だより6月号 

 今月号の目次

   (各項目をクリックすると、その記事の始めに画面が移動します。)

 第76回全国視覚障害者福祉大会の報告

 地域団体の総会報告

 定時評議員会と新役員の報告

 第1回中途視覚障害者緊急生活支援相談会開催のお知らせ

 視覚障害者福情報交流会のお知らせ

 新しいスポーツ「い・卓球」を楽しみませんか

 視覚障害女性の相談会のお知らせ

 盲ろう者理解のための冊子が作られる
 
 ご協力ありがとうございます(敬称略)

 貸し出します

 本の紹介
 

第76回全国視覚障害者福祉大会の報告

                                                       理事長 宇和野 康弘
 
 標記の大会が5月21日・22日の2日間にわたり、奈良県で開催されました。YouTubeでも配信されましたので、視聴された方もおられると思います。私は1日目の全国団体長会議にオンラインで参加しました。
 この会議は、日本視覚障害者団体連合(日視連)に加盟する都道府県・政令市の団体長と青年・女性・音楽・スポーツ・あはきの五つの協議会の会長で構成する会議で、今回62名の出席者でした。
 主な議題は(1)1年間の日視連の運動方針  (2)全国から提出された視覚障害者に関係する諸課題に対する協議でした。
 
 運動方針については竹下会長より10の分野にわたる今年度の取り組みについて説明がありました。
 その中では(1)改正障害者差別解消法で合理的配慮の提供が令和6年4月より民間事業者にも義務付けられるのを踏まえて、望ましい合理的配慮のあり方を明らかにしていく、(2)日常生活や社会参加において情報のアクセシビリティが確保されるよう働きかける、(3)移動のバリアフリーを進めるための取り組みについて、でした。

 全国の団体から提出された要望事項については、4月に開催された生活・バリアフリー・職業の3分科会での審議を経た合計111本の要望事項を関係機関へ陳情するよう理事会に提出することになりました。

 また、本部から「視覚障害者ガイドヘルパーの日」の制定を目指すことが提案され、了承されました。これは、同行援護など視覚障害者の移動を支援する制度の理解と啓発を図り、外出保障の推進を目的としたものです。
12月3日を「視覚障害者ガイドヘルパーの日」とし、12月3日から10日までを記念週間とするものです。
 
 団体長会議に先立ち開催された「踏切と横断歩道の安全を考えるシンポジウム」をYouTubeで視聴しました。昨年奈良県で、一昨年静岡県で起きた踏切死亡事故の詳細な検証結果に基づいて、5人のシンポジストによる意見交換が行われました。
 テーマの中心は踏切の中にいるか外にいるかを認識する方法でした。しかし、踏切は幅や長さ、交差する道路との交わる角度など場所によりさまざまなので、決め手となる方法はまだ見いだせないのが現状でした。
 対策としては、(1)できれば踏切を通らないルートを通る、(2)日頃通る踏切について目の見える方の協力をもらって場所の特徴などを把握しておく、などが上がりました。
 
 来年の大会は熊本県で開催されます。


                                                                               
地域団体の総会報告
 
                                                       理事長 宇和野 康弘
 
 今年度の地域団体総会は、4月1日の利府視障協に始まり、5月21日の気仙沼市視障協と九つの団体全てで終了しました。協会からは宇和野、穂積副理事長、庄司事務局長が分担して出席しました。
 この3年余り、総会をはじめいろいろな活動ができなかったりする中、会員の状況にも高齢化や病気療養などいろいろな変化もあり、各団体の会長さんはじめ役員のみなさんにおいては会の運営に苦慮されている様子がうかがえ、ご努力に敬意を表したいと思います。
 日常生活用具の基準の現状に合った見直し、駅や商業施設などにおけるデジタル化と無人化への対応、移動の手段や支援者の確保など、どれも速やかな解決は難しいながらも関係者に現状を伝えて、粘り強く改善を求めていく必要があると思いました。
 特に、行政との繋がりを強く持っていくことが大切と思いました。また、これまで各団体単独で行事を開催していることが多かったのですが、隣接の団体へ参加を呼びかけ相互の交流を広げる動きも見られました。
 個人会員のみなさんには地域にまだ団体がない場合はお近くの団体と交流を持っていただければと思います。


定時評議員会と新役員の報告

 第84回となる令和5年度定時評議員会が5月27日(土)情報センターにおいて開催されました。令和4年度の事業報告と決算、令和5年度の事業計画と予算が原案通り承認されました。令和4年度の協会本部の決算は、収入総額17,250,480円、支出総額16,092,820円、当期収支差額1,187,660円でした。

 また、任期満了となった理事と監事の選任も行われて、狩野敏彦理事が退任し、新たな理事に佐藤良彦氏が選任されました。評議員会の後に開催された第294回理事会において理事長・副理事長・常務理事も選任されましたので報告します。

理事(10名)
理事長 宇和野 康弘、副理事長 穂積 康友、常務理事 望月 厚男、理事 及川 篤生、理事 小澤 聡、理事 小松 伸久、理事 佐藤 純子、理事 庄司 博典、理事 成澤 きみ子(以上は再任)、理事 佐藤良彦(新任)
 
監事(3名)
内海 政良、畠山 朗、横田 憲年(いずれも再任)

 なお、新役員の任期は令和7年度定時評議員会終結までの2年です。


第1回中途視覚障害者緊急生活支援相談会開催のお知らせ
 
 当協会では宮城県受託事業として「見えない!見えにくい!ことでお悩みの方の個別相談会」を宮城県眼科医会との共催、(公財)日本盲導犬協会の協力で開催いたします。当日は、眼科医・視能訓練士・歩行訓練士による相談、音声パソコン操作等の相談を行います。
 視覚に障害のある方やご家族などお誘い合わせの上ご来場下さい。

・開催日 7月30日(日) 10時~15時

・会  場 塩竃市公民館 1階 第2・第3会議室
      塩竃市東玉川8-1
      電話 022-365-3341

・ご案内 開催案内とチラシを点字・墨字合本版と音楽CD版で作成し、市内の障害者手帳保有者全員に発送いたします。また、塩竃市の広報にお知らせを掲載します。

・予  約 眼科医と音声パソコン等機器の操作の相談につきましては、事前予約が必要となりますので、事務局あて連絡願います。

・問合せ 事務局 電話 022-257-2022まで


視覚障害者情報交流会開催のお知らせ
 
 視覚障害者情報センター主催による交流会を開催します。申込は不要ですのでお気軽にご参加下さい。

・対象者:視覚に障害のある方(障害者手帳の有無は問いません)、ご家族、その他(視覚障害支援に関心のある方等)

・開催日:
6月17日(土)石巻市   13時~ 石巻市保健相談センター3階講義室

7月15日(土)柴田町   13時~ 槻木駅コミュニティプラザ

7月20日(木)大河原町 13時~ 大河原町中央公民館

7月27日(木)岩沼市   13時~ いわぬま市民交流プラザ


新しいスポーツ「い・卓球」を楽しみませんか
 
 東松島視覚障害者福祉協会では家庭・社会生活訓練会として「見えない人、見えにくい人、見える人が笑顔で楽しめる3次元スポーツ い・卓球」の体験会を開催します。
い・卓球は新しいスポーツで、通常の卓球のように台の上で球を弾ませて打ち合います。ラケットがA4サイズくらい大きいので、見えない人でも球を打ちやすく工夫しています。東松島市以外の方にもぜひ体験して頂きたくご案内いたします。

・開催期日:6月21日(水) 9時30分~12時まで

・会場:  東松島市老人福祉センター 集会室

・その他:当日は上履きと水分補給等の準備をして参加願います。

・お問合せ:東松島視覚障害者福祉協会 平間まで
       電話 090-7339-0259


視覚障害女性の相談会のお知らせ
  
 日本視覚障害者団体連合の視覚障害女性の相談会(集中相談会)についてお知らせします。昨年度初めて開催した相談会でしたが、今年度は年4回ほど開催する予定にしています。 今年度の最初は、6月30日(金)東京・西早稲田の日本視覚障害者センターで行われます。視覚障害女性が社会生活をしていく中で、直面する様々な悩みや問題などを、当事者
である女性相談員が一緒に考え、解決に繋げていくための相談会です。費用は無料。当日の相談も可能ですが、事前予約を原則といたします。
 
 現在、電話とメールでの相談の予約を受け付けています。電話相談の時間は、10時~12時、13時~16時。相談時間はより多くの方の相談を受けるため一人30分を目安とします。 電話が混雑した場合は、受付後、順次折り返して、おつなぎいたします。メールの方は、お名前と電話番号を明記して下さい。ご予約はお早めに。

 相談予約・問い合わせ先は「日視連総合相談室」(電話03-3200-0011《内線5》、Eメールsoudan@jfb.jp)


盲ろう者理解のための冊子が作られる
 
 河北新報の記事より抜粋

 県聴覚障害者情報センター(仙台市青葉区、みみサポみやぎ)は、目と耳の両方に障害のある「盲ろう者」への理解を深めるための冊子を作成した。
 作成に関わった「みやぎ盲ろう児・者友の会」会長で、弱視難聴の小山賢一さん(43 石巻市)は「盲ろう者の存在を身近に感じてほしい」と話す。
 2012年の全国盲ろう者協会の調査で、盲ろう者は全国に少なくとも約1万4000人、県内では約180人いることが分かっている。支援が行き届かずに孤立している人も多いとみられ、冊子では当事者と支援者が交流する「友の会」への参加を呼びかける。盲ろう者を支援する通訳・介助員の養成講座についての情報も盛り込んだ。
冊子は、A4判8ページ。県内の市町村などで配布し、みみサポみやぎのホームページでもダウンロードできる。

 連絡先 みみサポみやぎ 電話 022-393-5501・FAX 022-393-5502


ご協力ありがとうございます(敬称略)
  
 寄附金

個人(2名) 


「書き損じ及び未使用ハガキ回収事業」報告-
(令和5年5月1日~5月31日受付分)

個人(8名)
(仙台市)2名 (石巻市)2名 (白石市)1名 (東松島市)2名 (大崎市)1名 
 
中学校(1校)
(富谷市)東向陽台


貸し出します 


貸し出しご希望の方は協会事務局 電話022-257-2022へお申し込み下さい。

※日視連発行
(1)点字「厚生」第296号 2023年3月20日発行
(2)点字日本 第617号 2023年5月1日発行

※日本盲導犬協会発行
(3)盲導犬くらぶ 会報110号 音声CD版 2枚


本の紹介
                                                                                                                                                                    理事 及川 篤生
 書名 一夢庵風流記
 著者 隆 慶一郎
 サピエに、音声デイジー版、点字版の両方が登録されています。
 
 会員の皆さんこんにちは。協会理事の及川篤生です。2週間ほど、原因不明の微熱と頭痛に悩まされました。僕は透析をしているので、ほぼ毎週血液検査をするのですが、ちょっと炎症を示す値が高いくらいで、風邪でも花粉症でもないとのこと。
耳鼻科に行ってみたら、副鼻腔炎でした。以前は、蓄膿症といわれていたやつです。蓄膿症って子供がなるものだと思っていましたが、50歳を目前にしてかかってしまった。微熱と頭痛が続いて、結構しんどい思いをしました。鼻が詰まっていただけでも、結構体調に影響が出るものですね。

 最近は、時代物の小説を意外と多く読んでいます。30年くらい前に、週刊少年ジャンプで「花の慶次」というタイトルで書かれていた作品を紹介します。小説と漫画のタイトルが全然違うので、サピエに登録されているのが分かりませんでした。

 今回の作品の時代は、戦国時代から安土桃山時代。織田信長の家臣、前田利家の甥が主人公です。前田利家は、NHKの大河ドラマでも「利家と松」というタイトルで、放映されていました。彼の名前は、前田慶次郎。前田利家の甥ですが、血縁関係はありません。
 戦国武将としてより、傾奇者(かぶきもの)として知られた人物です。傾奇者というのは、奇抜な服装や言動をする人たちのことを言います。武将としての能力も高かったのですが、慶次郎は、傾奇者となることを選びます。
 当時の権威とか常識に逆らった行動をするのが、傾奇者。叔父の利家をだまして真冬に氷の入った水風呂に入れたり、天下人である豊臣秀吉に謁見した時も、権力に屈しない態度で臨みます。武人としても、豊臣秀吉の朝鮮攻めに参加しています。
 実在の人物ですが、小説も、漫画もかなり話を膨らまして書いている感じですね。時代物は人気のジャンルですが、ちょっと他の作品とは毛色が違う作品となっています。前田慶次の、他の武将とは全く違う活躍が楽しめます。
 ほかの時代物にちょっと飽きたな、という方にはお勧めかもしれません。


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