事務局だより1月号 

 今月号の目次

   (各項目をクリックすると、その記事の始めに画面が移動します。)

 第76回全国視覚障害者福祉大会(奈良大会)開催のご案内

 日視連の関係機関に対する陳情書(3)

 コロナ入院時に障害者の付き添いを認めるよう厚労省が通知

 携帯型デイジープレイヤーBlazeET(ブレイズイーティー)の紹介

 視覚障害者情報交流会開催のお知らせ

 ご協力ありがとうございます(敬称略)

 貸し出します

 本の紹介
 
  
第76回全国視覚障害者福祉大会(奈良大会)開催のご案内

・会期:令和5年5月21日(日)~22日(月)

・会場:DAIWA ROYAL HOTEL THE KASHIHARA
    奈良県橿原市久米町652-2

・開催方法 新型コロナウイルス感染症による社会への影響の見通しがつかないことから、感染拡大防止の対策徹底を図った上で、リアル参加とオンラインを併用したハイブリット方式で開催を予定。なお、1日目の踏切と横断歩道の安全を考えるシンポジウムと2日目の全国大会はYouTube配信を予定しています。

・開催日程
 5月21日(日) 
  12:00 開場
  12:50 開会
  13:00 シンポジウム「踏切と横断歩道の安全を考える」
  15:20 令和5年度第1回全国団体長会議
  18:00 懇親会
 5月22日(月)
   9:00 開場
  10:00 全国大会 式典
  11:10 全国大会 議事

・参加者:日本視覚障害者団体連合加盟団体会員及び関係者 約1,000名(オンライン参加を含む)を予定しています

・参加費用:1,000円(会場参加者・付添も同額)

・オンライン参加:1,000円(全国団体長会議のオンライン参加者)

・参加申込 令和5年2月28日(火)〆切

※参加希望者は協会事務局へご連絡下さい。なお、詳細をご希望の方は電話・メール等で協会事務局へお問合せ下さい。詳しい資料をお送りいたします。
                                      
                                                      
                                                                               
日視連の関係機関に対する陳情書(3)

(社福)日本視覚障害者団体連合は加盟団体から提出された要望を全国大会と理事会の審議を経て、関係機関に陳情しました。その内容を随時掲載します。

人事院

1.障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法の第10条により、貴院が所管する施策、とりわけ国家公務員採用試験に関連した視覚障害者への情報保障をさらに進めるための措置を講じ、あるいは予算を確保すること。
2.障害者雇用納付金制度を利用できない公的部門で働く視覚障害者に対し、国庫負担による支援制度を実施すること。
3.公務員がヒューマンアシスタント等の支援を受けられる制度を新設すること。
4.公的部門で働く視覚障害者に対応したジョブコーチを育成し、地域を問わず利用できるようにすること。
5.公的部門で働く視覚障害者の就労継続のために、ICTに関する訓練等を充実させること。
6.公的部門で働く視覚障害者が希望した職種で安定して働き続けられるよう、人的支援、支援機器の導入、歩きやすい環境の整備等により雇用環境を改善すること。特に、テレワークの推進に伴う本人認証やセキュリティ対策については、視覚障害者が利用できる内容に改めること。

文部科学省

【情報保障】
1.障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法の第10条により、貴省が所管する施策において視覚障害者への情報保障をさらに進めるための措置を講じ、あるいは予算を確保すること。
2.視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律(読書バリアフリー法)に基づいて、地方自治体が計画を策定し予算化するよう、地方自治体に指導すること。

【教育】
3.あはきの魅力を次世代の視覚障害者に伝え、技術力の高い視覚障害あはき師を養成するために、視覚特別支援学校の理療科教育を充実させること。
4.視覚障害者の職域を広げるため、ICTスキルの習得を目指す専門コース等を各地域の視覚特別支援学校に設置すること。
5.地域の学校でインクルーシブ教育(統合教育)を受ける視覚障害児・者が十分な教育をうけることができるようにするために、ニーズに沿った支援体制を確立し、支援機器を利用できるようにすること。

【文化・芸術、スポーツ】
6.視覚障害者が文化・芸術活動やスポーツ活動を通して社会参加し自己実現を図るために、支援者を養成し会場を確保すること。そのために、文化・芸術活動やスポーツ活動に関する視覚障害者の取り組みを社会に周知すること。
7.視覚障害児・者が積極的にスポーツに参加できるようにするため、視覚特別支援学校の中でブラインドスポーツを紹介する授業を行うこと。また、これらの授業を継続して実施するために、視覚特別支援学校の教員の頻繁な人事異動を行わないこと。
8.視覚障害児・者が積極的にスポーツに参加できるようにするため、インクルーシブ教育で普通校に通う児童・生徒に対して、ブラインドスポーツを体験できる機会を設けること。
                                                       

コロナ入院時に障害者の付き添いを認めるよう厚労省が通知 

 厚生労働省は、コミュニケーションを取るのに支援が必要な障害者らが新型コロナウイルスに感染し入院した場合、ヘルパーや家族の付き添いを認めるよう医療機関に促した。院内感染を防ぎながら、医師や看護師らと円滑に意思疎通をできるようにする狙い。全国に通知を出した。
 障害者への付き添いはコロナ禍でも可能だったが、ヘルパーや家族が病室に立ち入ることを認めない事例があったという。入院に付き添うヘルパーや家族は「障害者が医療従事者と意思疎通する上で極めて重要な役割を担っている」と指摘。
 一人一人異なる特殊な介護方法に加え、強い不安や恐怖によるパニックを防ぐための工夫を、医療機関に伝えられる利点があるとした。
 通知先の自治体には、医療機関に受け入れの検討を促すことを要請、障害福祉サービス事業所への周知も進めてもらう。


携帯型デイジープレイヤーBlazeET(ブレイズイーティー)の紹介

 携帯型デイジープレイヤーのリンクポケットが生産終了となりましたが、これと同様の機能がある携帯型デイジープレイヤーブレイズイーティーが有限会社エクストラから販売されています。FMラジオ、OCRによる活字文書の読み取りと読み上げの機能もあります。

サイズ:縦116.7ミリ・横58.9ミリ・厚さ16.3ミリ。

価格:99,800円(非課税) 日常生活用具給付の対象品です。

問合せ:有限会社エクストラ 電話 054-368-6886
  
                                                      
視覚障害者情報交流会開催のお知らせ
 
 視覚障害者情報センター主催による交流会を開催します。申込は不要ですのでお気軽にご参加下さい。

・対象者:視覚に障害のある方(障害者手帳の有無は問いません)、ご家族、その他(視覚障害支援に関心のある方等)

・開催日:1月24日(火)多賀城市 13時~ 多賀城市役所6階会議室


                                                     
ご協力ありがとうございます(敬称略)

 「書き損じ及び未使用ハガキ回収事業」報告
(令和4年12月1日~12月28日受付分)

個人(5名)
(仙台市)3名 (大崎市)2名

小学校(4校)
(仙台市)福室 原町 中野栄 台原


貸し出します 

 貸し出しご希望の方は協会事務局 電話022-257-2022へお申し込み下さい。

内閣府発行
令和3年度 障害者施策の概況(障害者白書)・・・点字版概要

日視連発行
(1)声の広報 「厚生」 第280号 2022年11・12月号
(2)点字日本 第612号 2022年12月1日
(3)ワールドナウ第57号 ~行動する世界の視覚障害者たち~ 2022年12月
(4)令和4年度中央情勢報告 


本の紹介
 
 
                                                       理事 及川  篤生

書名 本当の多様性についての話をしよう
著者 サンドラ・フェフェリン

※サピエに、音声デイジー版、録音時間6時間21分、点字版全2巻が登録されています。
 
 会員の皆さん、あけましておめでとうございます。協会理事の及川篤生です。
2023年は、健康にいきたいなというところなのですが、年明け早々に、3日間入院して、右手の中指の手術を受けることになりました。それ以外は、今年は順調にいきたいところです。

 僕が約8年前からかかわっている、仙台市の障害者差別解消法にかかわるワークショップで、ココロンカフェという集まりがあります。コロナの影響で、3年ほど中止されていたんですが、昨年の11月から再開されました。
 障害者に対する差別をなくしていくためには、社会全体の障害者に対する理解が大前提です。差別というのは、コミュニケーション上のお互いの齟齬から起きるものですよね?
 僕自身、学校や企業などで視覚障害者について理解していただくために、話をさせていただくことがありますが、まず初めに、多様性についての話をするところから始めています。
全ての人が、一人一人の多様性を持った存在であり、そのお互いの違いを認めて尊重するところから、関わりが始まるといったことを伝えています。
 
 今回の本の著者は、父親がドイツ人、母親が日本人、日本ドイツ両方の文化を経験している人です。ドイツでは、日本ってどんな国って聞かれ、日本では、ドイツについて聞かれるそうです。 ドイツ人、日本人それぞれの文化、価値観を知っているわけですが、逆に自分の本来のルーツは、どっちなんだという葛藤もあるようです。人間は、本能的に集団への帰属意識があるものです。
 僕たちのほとんどは、日本人というくくりに入ることで、自己の存在を維持している部分があるはずです。複数のルーツを持っていると、自分の所属すべきルーツはどこなのかということがはっきりしなくなるのだと思います。
 結果として、社会全体の中では、少数派ということになります。原則として、差別は、集団の中で、多数派が少数派に対して行うものです。自分のルーツだけでなく、あらゆる面で多様性を尊重することが、差別をなくすことにつながるのだと思います。
 
 紹介させていただいたココロンカフェは1月22日に、開催されます。

 問合せ先は、仙台市障害企画課企画係(電話022-214-8163)です。


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