事務局だより12月号 |
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今月号の目次 (各項目をクリックすると、その記事の始めに画面が移動します。) ウクライナ視覚障害者支援募金の報告とお礼 東視連役員会・代議員会の報告 日視連の関係機関に対する陳情書(2) 立身憲一さんが全国障スポ大会で銀メダルを獲得 2023年 点字カレンダーをお送りします ご協力ありがとうございます(敬称略) 貸し出します 本の紹介 |
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標記の募金活動について日視連から報告とお礼が届きました。日視連加盟団体及び個人などより総額2,276,848円が寄せられました。 協会からも5万円の協力をいたしました。募金活動は8月末をもって終了し、社会福祉法人日本盲人福祉委員会(日盲委)より「WBUウクライナ共同基金」へ送金されています。 ご支援に感謝申し上げると共に、和平が一日も早く実現することを願いたいと思います。 |
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理事長 宇和野 康弘 東北視覚障害者団体連合の第3回役員会及び代議員会が11月6日に福島県をホストとしてオンラインで開催され、宮城県は協会事務所から出席しました。午前の役員会には加盟7団体の団体長が出席して、代議員会へ提案する事項につき協議しました。 また、福島県から全国女性研修大会の報告があり、コロナ第7波の拡大で、直前になって大会計画の変更を余儀なくされたものの、ハイブリッド形式で会場参加40名を含め約240名の参加を得て無事開催できたことの報告と協力に対するお礼が述べられました。開催経費総額は補助金を含めて230万円でした。 午後の代議員会には、宮城の穂積副理事長・小松理事・及川理事の3名を含む19名が出席しました。令和3年度の事業と決算、令和4年度の事業と予算はいずれも提案のとおり承認されました。役員改選では、岩手県の及川清隆会長が引き続き東視連会長に選任されました。各団体提出の要望事項には13の要望が提出され、この中の2つを来年の全国大会へ東視連から提出することになります。 令和5年度の東視連大会は10月29日(日)~30日(月)に青森県で開催されることになりました。60回記念大会なので、この10年間の記録を記念誌として作成することも決まりました。 |
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日本視覚障害者団体連合は加盟団体から提出された要望を全国大会と理事会の審議を経て、関係機関に陳情しました。その内容を先月号に引き続き掲載します。 厚生労働省 職業関係 【あはき 受領委任制度】 1.受領委任制度における鍼灸マッサージの同意書は、撤廃を含む見直しを行うこと。 2.視覚障害あはき師が療養費の請求書類の作成を他の個人や団体に依頼する場合、事務負担軽減のため、療養費に翻訳等の加算制度を設けこと。 3.病院治療と鍼灸治療の療養費払いの併用を認めること。 【あはき 無免許・無資格】 4.あはきにおける無免許・無資格医業類似行為者、違法業者を排除するよう、国は取り締まり強化を推進し、視覚障害あはき師の生計と職業領域を守ること。 5.無資格者が「マッサージ」と広告することに対して、国が徹底した指導と取り締まりを実施すること。 【あはき 雇用拡大】 6.視覚障害者の職域拡大のために、公的機関及び民間企業が視覚障害あはき師をヘルスキーパーとして優先的に採用すること。 7.視覚障害者の病院マッサージ師、高齢者施設マッサージ師の雇用を促進すること。 8.訪問マッサージ業者による視覚障害者の不当解雇が続いているため、国は事業者への適切な指導を行うこと。 【あはき師への支援】 9.病院や高齢者施設等に雇用されている視覚障害あはき師に対する研修機会を確保すること。さらに賃金の増額に繋がる具体的な施策を講ずること。 10.あはき業に特化した新型コロナウイルス関連の助成金制度や支援制度を創設すること。 【あはき業における事務処理】 11.あはき免許保有証の更新時に添付する書類はさらに簡略化すること。 12.保険請求等の書類は、視覚障害あはき師が容易に作成できるような書式に変更すること。 【重度障害者等に対する通勤や職場等における支援】 13.重度障害者等就労支援特別事業を全国の自治体で開始させるため、国は具体例を示す等、制度の更なる周知を行うこと。また、働く視覚障害者が利用しやすい制度に改善すること。 14.重度障害者等就労支援特別事業を地域生活支援事業の必須事業にすること。 15.重度障害者等就労支援特別事業は、利用する個々人の就労状況を考慮し、利用時間、本人負担等を柔軟に対応すること。 16.自営で開業する視覚障害あはき師が、全国で一律に重度障害者等就労支援特別事業を利用できるようにすること。 17.あはき自営業者の業務に伴う移動や事務処理等に対する支援制度は、国の就労対策として確実に実施すること。 18.雇用主が独自に行う視覚障害者の通勤支援に対し、国や自治体はその費用等を助成すること。 【雇用・就労に関する支援】 19.視覚障害者の一般就労に対応したジョブコーチを育成し、地域を問わず利用できるようにすること。 20.視覚障害者の一般就労を促進するため、ICTに関する訓練等を充実させること。 21.就労を希望する視覚障害者が希望した職業で安定して働き続けられるよう、人的支援、支援機器の導入、歩きやすい環境の整備等により雇用環境を改善すること。特に、テレワークの推進に伴う本人認証やセキュリティ対策については、視覚障害者が利用できる内容に改めること。 22.多様化の時代に入り、あはき業が困難となりつつあることを踏まえ、その人にあった適正な職業選択ができるよう、あはき業に変わる新職業の開発を進めること。 23.視覚障害者に特化した職域拡大のために、公務部門におけるヘルスキーパーや電話交換手等の雇用を障害者雇用促進法に明記すること。 |
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第22回全国障害者スポーツ大会が10月29日から3日間、栃木県で開催され、宮城県からは選手・役員合わせて84名が参加しました。視覚障害のサウンドテーブルテニス競技の部に石巻市の立身憲一さんが出場し、見事、銀メダルを獲得されました。誠におめでとうございます。 以下に、立身さんの報告を掲載します。 私の生涯活動 石巻視障協会長 立身 憲一 障害者スポーツとして、ブラインドスポーツがあります。私はその中でサウンドテーブルテニスを楽しんでいます。この競技は音を頼りに、集中、そして適度な運動でなかなか味のあるスポーツです。 今回、10月29日~31日にかけて行われた第22回全国障害者スポーツ大会(いちご一会とちぎ大会)に参加させて頂きました。 さすが、全国大会とあって雰囲気が違います。試合当日選手控室に招集され、審判の挨拶、そしてユニフォーム、アイマスク、ラケットのチェックと緊張感が増してきます。ボールパーソンに導かれ試合会場入り、 卓球台の前に立つ、審判のプレーのコールで一球一球の駆け引きが始ま ります。その時から緊張感がほぐれ、新鮮さを感じていくのでした。 独特の雰囲気の中で試合が終わり、宮城県選手団の席に戻りホッとしていると、これから試合を行う人々の活気が溢れていて、ここには障害の言葉は必要ない、そんなふうに感じました。感動です。まさにスローガンでもある「夢を感動へ。感動を未来へ。」そのものでした。 大会が終わり帰宅すると、確かに数日間疲れはありました。しかし、その疲れも取れると、また思いがどこかに向かっているような気がします。おそらくまだまだ音を追いかけるんでしょうね。 この度、このような大会を開催して下さった、開催県関係者と宮城県選手団役員の皆様に感謝です。本当にありがとうございました。 |
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今年も「愛の小鳩点字カレンダー」が(公財)日本テレビ小鳩文化事業団から宮城テレビ放送を通じて寄贈されました。視覚障害みやぎ点字版とみやぎ県政だより点字版を購読されている方にお送りします。 なお、墨字・CD・メールで購読されている方でカレンダーをご希望の方は、事務局までご連絡下さい。 |
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「書き損じ及び未使用ハガキ回収事業」報告 (令和4年11月1日~11月30日受付分) 個人(2名) (仙台市)1名 (東松島市)1名 中学校(1校) (大崎市)鳴子 |
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貸し出しご希望の方は協会事務局 電話022-257-2022へお申し込み下さい。 (1)第89回(令和3年度)全国盲学校弁論大会(弁論集点字版) (2)点字・大活字広報誌「ふれあいらしんばん」第88号 内閣府政府広報室発行 内容 ①ご家庭の家電製品、上手に節電しながら快適に過ごしましょう! ②誰もがなりうること~ひきこもりについて考えよう~ ③毎月3日から7日は「さかなの日」旬のおいしい魚を食べよう! ④寒い時期のお風呂は要注意!~入浴中の事故が多くなります~ (3)音声公報CD「明日への声」第88号は「ふれあいらしんばん」と同様の内容です。 |
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理事 及川 篤生 書名 神様のカルテ 著者 夏川 草介(なつかわ そうすけ) ※サピエに、既刊5冊が、音声デイジー版・点字データ版ともに登録されています。 会員の皆さんこんにちは。協会理事の及川篤生です。ずいぶん気温が下がってきて、もう冬の準備を始めています。恒例の冬備え、インフルエンザの注射も終了。今年は、コロナのワクチンも含めて3回も予防接種を受けました。 年内にコロナの5回目も多分打つことになりそうです。 先月は、出血熱の小説を紹介しましたが、今月も医療系のお話です。そうはいっても、今月紹介させていただく本は前回のように血液が出まくるという内容ではありません。血液検査の採血程度といったところです。 QOLという言葉をご存じでしょうか? 意味は生活の質とか、命の質という意味です。僕自身中途失明ののち、人工透析の体になったので自身の生活の質は大幅に低下しました。障害を持って以降、自分の生活の質の改善が大きなテーマになりました。その中で、周りの人たちの生活の質をよくすることのお手伝いができればいいと思って活動してきています。 今回の本のテーマは、まさに生活の質をいかに維持・改善するかということが、主題となっています。 今回の主人公は、長野県松本市の総合病院に勤務する若手の消化器内科のお医者さんです。ちょっと変わった人でかなりの文学好き。夏目漱石を偏愛しています。その影響で話し方まで漱石風。医者なので第一の仕事は患者の病気を治すこと。それは当然と言えば当然ですが、病気を治すことと同じくらい患者の気持ちに寄り添って仕事をしている人です。仕方のないことですが余命が数か月といった患者たちが出てきます。 そういった人たちの残りの時間をいかに良い時間にするかということに力を尽くします。患者の若かった頃の思い出を再現したり、子供と自宅で過ごして最期を迎えたりできるように、それこそ病院のルールを破ったりしながらも頑張ります。そういう主人公と患者たちその周辺の人たちとの関わりが緩やかな感じで表現されています。 この作品を読んでみて僕自身も眼科・透析科、どちらのスタッフからもずいぶん支えられているなと再認識することになりました。皆さんも、お世話になっている医療従事者の人たちがいると思います。そういった方たちの支えを気づかせてくれる作品になっています。 |
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