事務局だより10月号 

 今月号の目次

   (各項目をクリックすると、その記事の始めに画面が移動します。)

 第68回全国視覚障害女性研修大会北海道・東北ブロック(福島大会)の報告

 第68回全国視覚障害青年研修大会福岡県大会の報告

 第17回宮城県視覚障害者福祉大会の報告

 第2回中途視覚障害者緊急生活支援相談会の報告

 視覚障害者情報交流会開催のお知らせ

 女性部からのお知らせ
 
 ご協力ありがとうございます

 貸し出します
 
 本の紹介
 
 
第68回全国視覚障害女性研修大会北海道・東北ブロック(福島大会)の報告

                                                       女性部長 佐藤 純子

 標記の大会は当初の予定とは異なり8月31日にオンラインで開催されました。午前に全国代表者会議が行われ、活発な意見交換がありました。午後からはYouTube配信で鶴賀イチ先生の講演が「さとうひろしさんと電話講演会」という演題で行われました。
 その後、6名によるレポート発表が行われました。今回のテーマは「災害を乗り越えて、今、伝えたい事 --震災、豪雨、コロナ禍」でした。
 
 今回の大会に参加して、当たり前だと思っていた日常生活が、一瞬の災害によって出来なくなる事、そして、人との関わり方について考える事が出来ました。また、一日も早くコロナが終息する事を願っております。来年の第69回大会は8月30日、31日に神奈川県藤沢市で開催されます。
                                                       

                                                                               
第68回全国視覚障害青年研修大会福岡県大会の報告

                                                       理事 小松 伸久

 第68回全国視覚障害青年研修大会が、9月18日、19日の両日、福岡県主催によりオンラインで開催されました。宮城県からは及川理事と、私小松の2名が参加しました。
 大会当日は台風の接近で、開催地となった福岡県では、会場を直前に変更するなど、大変な中での開催となりました。
 午前中の役員の方々による会議の後、午後1時からは例年通り代表者会議が行われました。ほとんどの議事については問題なく承認されましたが、青年協議会の規程の改正については議論があり、決議せず役員で再度検討することになりました。具体的には「全国委員」という名前をやめて「ブロック長」と呼ぶことや、これまで2名となっていた代表者会議への参加人数を1名とすることなどが提案されていました。

 続いて3時からは研修会が行われ、およそ60名が参加しました。内容は、日本弱視者ネットワーク、日本網膜色素変性症協会といった、視覚障害を持つ他団体で活動している当事者のお話を聞き、活動内容とその課題、それを克服するための工夫などについて話し合いが行われました。
 どの団体もメンバーを集めることにはやはり苦労しており、大きな課題と感じているようです。そのような中で、TwitterやFacebookといったSNSによる発信で、幅広い方々に団体の活動を知っていただく取り組みは、どの団体でも積極的に行っており、一定の成果があるとの報告がありました。
 また、従来対面で行っていた研修会などの活動をオンライン開催としたことで、遠い地域に住む方々の参加が増え、大幅に参加者が増えたという報告もあり、大変印象的でした。

 翌日は9時から情報交換会が行われました。およそ60名の参加者が7つの分科会に分かれ、視覚障害者の就労、ICT、スポーツ、趣味、恋愛などについて、当事者同士の情報交換が行われました。私もZoomのブレイクアウトセッションという機能を利用して、いくつかの部屋を自力で移動しながら、情報交換を楽しむことができました。
 11時からはいつものように式典があり、大会は予定通り終了しました。次年度の大会は、北海道札幌市を会場に開催される予定になっております。

 以上で大会の報告とさせていただきます。
  

第17回宮城県視覚障害者福祉大会の報告

                                                       理事長 宇和野 康弘
 
 本大会は9月24日10時より仙台市シルバーセンターにおいて会員・来賓・関係者、総勢55名の参加のもと開催されました。
 開会行事では、点訳奉仕者 鈴木百合様・音訳奉仕者 鍛代靖子様・音訳編集奉仕者 菅原美知子様の3名に感謝状が贈られました。その後、来賓として出席された県知事代理大森障害福祉課長・伊藤信太郎衆議院議員・佐々木幸士県議・遠藤伸幸県議の3名の顧問、高橋秀信仙台市視障協会長から祝辞が述べられました。
 
 続いて二つの講演が行われました。
 
講演Ⅰ
 「一人一人にあった暮らしと仕事の相談・支援を目指して」では、認定特定非営利活動法人バザール太白社会事業センター理事千田裕子氏が、自ら管理者を務める障害者就労支援B型事業所「希望の星」の設立から現在までを話されました。
 当初は、視覚障害者数人と外出して余暇を楽しむイベントをしていましたが、参加者から仕事もしたいという希望が出てきたため、仙台市と粘り強く交渉を続け視覚障害者に特化した事業所の認可を受けることができたこと、仕事として点字名刺の作成・マッサージ・農業・清掃・資料のデータ化等をしていること、グループホームの運営も始めたこと、現在18名の職員で26名の利用者の支援をしていることなどを話されました。
 
講演Ⅱ
「県内グルメ探訪」では、(株)タイワ・トラベル・サービス 内海政良氏が、おなじみの笹かま・牛タン・萩の月など県内の名物にまつわる知られざる?エピソードや、地域ごとのおすすめ品・お店情報について楽しく話されました。資料がありますので、ご希望の方は事務局へお申し込み下さい。
 
 最後に大会アピールを大崎市視障協伊藤会長が読み上げ、今後各方面に働きかけていくことを採択し、閉会となりました。コロナの影響で3年ぶりの開催とあって久しぶりに会った人も多く、対面で行う会合の大切さを改めて感じました。

 以下に大会アピール文を掲載します。

 大会アピール

一、自治体の努力義務となっている、災害時要支援者の個別避難計画の策定を推進するよう要望します。

一、テレビ放送において、緊急放送やニュース速報の字幕の音声化、外国語字幕の日本語吹き替えによる音声化を推進するよう要望します。

一、交通バリアフリー法に基づき、駅や道路等の安全な環境整備を推進するとともに、新たな整備に当たっては地域の当事者の意向を踏まえて取り組むよう要望します。

一、飲食店、小売店等で進むサービスの無人化やセルフレジ化に対して人による支援などの代替手段を確保するよう要望します。

一、公的機関や企業でヘルスキーパー等視覚障害マッサージ師の雇用を推進し、障害者の雇用率を高めるよう要望します。

一、新たに設けられた重度障害者等就労支援特別事業を宮城県内の自治体でも開始するよう要望します。

一、同行援護や移動支援を必要に応じ安定的に利用できるよう、地域で事業所と従業者を確保するよう要望します。

一、宮城県においても身体障害者手帳を紙媒体のほか、カードでも交付が受けられるよう要望します。

一、障害者医療費助成制度において、自己負担を窓口清算しなくてすむ方式にするよう要望します。

一、鉄道駅における視覚障害者の安全確保のため、駅職員の適正な配置と見守りの充実、無人駅の列車乗務員によるサポートやホームの安全対策を推進するよう要望します。
                                           
                                                       
第2回中途視覚障害者緊急生活支援相談会の報告

                                                       理事 狩野 敏彦 
 
 標記の相談会を去る9月4日10時~15時、多賀城市市民活動サポートセンター3階会議室で開催しましたので報告します。
 日本眼科医会の主催、実施団体として宮城県眼科医会・当協会が多賀城市との折衝・会場の手配・関係団体との調整を行い実施しました。
 当事者への開催案内は、多賀城市障害福祉課の協力により障害者手帳保有者120名(1~6級)の当事者へ①多賀城市の挨拶状 ②開催案内のチラシを点字・墨字併記版と音楽CD版で作成し発送しました。

 当日は関係団体として、眼科医、盲導犬協会、㈱トラストメディカル、情報センター、東北大学病院視能訓練士、当協会4名を含め11名と東北文化学園専門学校から視能訓練士の実習生3名も参加し総勢14名で対応しました。
 当日の来場者は、当事者が7名、家族・同伴者含め12名でした。

 医療相談、盲導犬や白杖等の歩行訓練を体験する方がおりました。デジタル機器の相談は1名、生活相談等に関して説明等をさせて頂きました。
 当日は、コロナ感染者が増加傾向で自粛ムードの中、予想以上の来場者で会場が狭かったこともあり混雑した中で対応に追われました。次回の開催に向けて、会場の選定と新たな告知方法を構築し開催したいと思います。


視覚障害者情報交流会開催のお知らせ
 
 視覚障害者情報センター主催による交流会を開催します。申込は不要ですのでお気軽にご参加下さい。

・対象者:視覚に障害のある方(障害者手帳の有無は問いません)、ご家族、その他(視覚障害支援に関心のある方等)

・開催日:

10月13日(木)岩沼市 13時~ いわぬま市民交流プラザ多目的室1・2
10月21日(金)大和町 13時~ 大和町役場101会議室
10月22日(土)気仙沼市13時~ 市民福祉センターやすらぎ 
10月25日(火)石巻市 13時~ 石巻市役所 4階庁議室
11月10日(木)利府町 13時~ 利府町民交流館(ペア・パル利府)
11月12日(土)白石市 13時~ 白石市健康センター2階会議室


                                                     
女性部からのお知らせ
 
                                                       女性部副部長 佐藤 智恵子

 日頃皆様のご協力により、女性部の運営が成り立っていますことを、心より感謝申し上げます。その中でも「あかね」の購読料が、現在の女性部の資金になっております。ここ2年程コロナの影響で県視障協の行事も開催されることなく、今日に至っています。そのために購読料は、郵便振込になっておりました。それが郵便事情のいろいろな変更で手数料などがこれまで以上にかかるようになっています。送金をしていただいた会員の方々には、ご負担をおかけして申し訳なく思っておりました。

 そこで、事務局とも相談し、今年度からは送金ではなく、地区ごとに開催される情報センター主催の「情報交流会」などの時でも、会場にお越しいただければ、そこで購読料をお支払いいただいてもよいということに決まりました。結論から言いますと、仙台で行われる行事の時だけではなく、地区ごとに行われる行事の時でもお支払いは可能ということになります。
 
 「あかね」を購読している方は内容がお分かりですが、他県の部長さんのお話や、家庭内で工夫していること、家庭内の小さな出来事、旅先で出会った楽しいお話など、前向きに取り組んでいる方々の投稿です。
 もし、関心がおありでしたら一度購読されてはいかがでしょうか。
 まだまだ、コロナとの共存生活が終わりそうにありませんが、皆様お身体をご自愛され、穏やかにお過ごし下さいね。


ご協力ありがとうございます
 
 「書き損じ及び未使用ハガキ回収事業」報告(敬称略)
       (令和4年9月1日~9月30日受付分)

個人(3名)
 (仙台市)1名 (石巻市)1名 (福岡市)1名


貸し出します
 
 貸し出しご希望の方は協会事務局 電話022-257-2022へお申し込み下さい。

(1) 点字・大活字広報誌「ふれあいらしんばん」第87号 内閣府政府広報室発行
内容
①夕暮れ時には車に注意! ~歩行者が亡くなる交通事故が多発しています~
②薬は正しく使いましょう ~知っておきたい薬の知識~
③一人で悩まずに、法テラスへ電話してみませんか?
④後期高齢者医療における窓口負担割合の見直しについてお知らせ

(2)音声広報CD「明日への声」第87号
「ふれあいらしんばん」と同様の内容です。

(3)点字日本 第609号 2022年9月1日 日視連発行

(4)私たちの税金 令和4年度版 音声デイジー版・点字版・拡大文字版 国税庁広報広聴室発行

(5)令和3年度 食料・農業・農村白書 音声デイジー版 農水省発行 
                                                     

本の紹介 
 
                                                       理事 及川 篤生

書名 塞王の楯(さいおうのたて)
著者 今村翔吾(いまむらしょうご)

サピエに音声デイジー版(録音時間20時間3分)と、テキストデイジー版が登録されています。
 
 会員の皆さんこんにちは。9月は、台風ばかりでしたね。体力の低下を防ぐために、筋トレを週に6日やっているのですが、なぜか体重が1キロ増えました。筋肉がついたということだと勝手に考えています。それでも、なかなか腹はへこみませんね。
 読書の秋ですが、体のほうもそれなりに動かしています。

 今月紹介させていただく本は、歴史小説。それも、王道の戦国時代。戦国時代の歴史小説は、昔から人気の分野ですよね。織田信長とか、上杉謙信、真田幸村といった人気どころは繰り返し小説化されていて、すでに飽和状態。高校生や自衛隊が戦国時代にタイムスリップみたいな話も、もうたくさんという感じです。
 そこで、僕が面白いなと思って読んでいるのは、その時代の教科書には出てこない人たちの話。以前は、時代の資料がなくて、触れられることのなかった人たちのことが、最近では、結構面白い作品が書かれています。

 今回の物語の舞台は関ケ原の戦いの直前、近江の国(現在の滋賀県)です。この時代の近江の国は、特殊な技能を生業とする人たちがたくさんいました。有名なところは、甲賀の忍、国友村の鉄砲、穴太衆(あのうしゅう)と呼ばれた石垣を築く人たちなどです。
 主人公は、石垣を築く集団の若手のリーダー。子供のころに先代の棟梁に拾われ、現場で中心的な役割を担いつつあります。この時代の城の戦いは、鉄砲、大砲を鉾とすれば、城の石垣が盾。鉄砲を作っている国友村の棟梁が、主人公とライバル関係になっています。
 関ケ原の戦いの直前、大津城での戦いが今回のテーマ。籠城する大津城に対して、西軍の鉄砲や大砲の雨が降り注ぎます。これに対する大津城側は、破壊された石垣を矢玉の中、補修を続けます。戦国時代も終わろうという時期に、最強の盾と鉾が交わります。
 教科書では数行しか触れられない歴史の裏で、様々な事実がある。歴史の面白さは、こういったところにもあるんだと感じさせてくれる1冊になっています。
                                                      
                                                     
                                                       
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