事務局だより 

 今月号の目次

   (各項目をクリックすると、その記事の始めに画面が移動します。)

 第83回評議員会の報告

 利府町 視覚障がい者福祉協会設立

 日視連全国団体長会議の報告

 多賀城視障協 家庭・社会生活訓練の報告~充実の歩行訓練

 地域団体の総会から

 栄誉おめでとうございます
 
 視覚障害者情報交流会開催のお知らせ

 あはき免許保有証の交付申請受付について

 協会事務局からのお知らせ

 ご協力ありがとうございます
 
 貸し出します・差し上げます
 
 本の紹介
 
 
第83回評議員会の報告

 5月28日(土)に開催しましたので報告します。
 評議員14名中13名が出席し、議長に佐藤秀明評議員を、議事録署名人に菅原正樹・須藤久仁子両評議員を選出し議事に入りました。
 第1号議案 令和3年度事業報告、第2号議案 令和3年度収支決算報告、第3号議案 令和4年度事業計画、第4号議案 令和4年度収支予算の4議案は原案通り承認されました。
 令和3年度の事業ですが、コロナ禍で各種大会や行事の多くが中止になりましたが、広報の発行などの事業は継続することができました。
 
 令和3年度の協会全体の収支は収入総額74,618,176円、支出総額73,701,687円、当期収支差額 916,489円。協会本部と情報センターとの内訳は、協会本部が収入総額
17,915,176円、支出総額16,293,951円、当期収支差額1,621,225円。情報センターが収入総額56,703,000円、支出総額57,407,736円、収支差額704,736円でした。

 令和4年度は次の5項目を重点に運営して参ります。

(1) コロナ対策を引き続き講じながら組織運営、視覚障害者の生活相談・支援を行う。

(2)社会のデジタル化・無人化が進む中で、視覚障害者の生活が困難をきたさないよう対策に取り組む。

(3)大規模な自然災害に備え、より個別的な防災・減災対策に取り組む。

(4)視覚障害者情報センターの改築の進捗に応じ必要な対応を行う。

(5)安定した財源確保のための方策を検討する。
 
 議事の質疑の一部を紹介します。

問・・・協会のホームページは視覚障害者に配慮されたものになっているか。
答・・・テキスト・拡大文字・一部音声等で情報入手できるようになっている。PDF等読取りが難しい形式については改善していきたい。

問・・・令和3年4月に施行された「差別解消条例」の取り組みについて伺いたい。
答・・・会員などから協会へ相談が寄せられていないこともあり、今のところ特別な取り組みはしていない。なにが差別にあたり、ケースに応じた適切な相談窓口を明らかにするための検    討を国が行っているところである。
 
問・・・市町村において広報などの公的情報が視覚障害者にどの程度提供されているか、把握されているか。
答・・・視覚障害者の人数が多い自治体では広報や社協だよりなどが点字や音声である程度提供されている。人数が少ない自治体では提供されていないのが実情である。音声版がある     ことを知らない、音声版を聞くプレーヤーを持っていない、作成する人が少ないといった問題があるが、何より公的な情報は情報保障として自治体が責任をもって提供する義務があ    るという認識が必要である。協会では「みやぎ県政だより」の実態調査を基に自治体への働きかけを強めて一定の成果を上げつつある。

問・・・同行援護のヘルパー不足改善を自治体に要望したいと思うが、協会からも協力をもらえるか。
答・・・ヘルパー不足は重要な問題なので、県などへの要望には協力したい。ヘルパー不足の大きな要因に報酬単価の低さがあるので、日視連でも報酬単価の見直しを厚労省へ要望し    ている。


                                                                               
利府町視覚障がい者福祉協会設立

                                                        利府町 視覚障がい者福祉協会会長 藤山 美枝子
 
 こんにちは、この度、利府町 視覚障がい者福祉協会を令和4年5月1日設立し、団体として皆様のお仲間に入ることになりました。今まではハッピー会として活動しておりましたが、今回、利府町 視覚障がい者福祉協会を発足できたのは、仲間たちの熱い気持ちがあったからです。
 
 視覚障害者が地域や社会に様々な形で社会参加していくことで、一人一人が孤独にならず、そこに行けば仲間がいるという場ができること、同時に社会参加できることで情報が入り、会話も弾み、今まで知らなかったことにも興味を持つこともできます。
 しかし、視覚障害者は、見えないということや目が不自由で困ること、必要な支援や配慮してほしいことなど、なかなか社会に理解してもらうことが難しいと感じています。だからこそ、一人(個人)でやるよりも組織(団体)としてやることで視覚障害者の特性やニーズなどを理解してもらいやすくなり、地域で当事者が力を発揮できるのではと思い、利府町 視覚障がい者福祉協会を設立し、団体として宮城県視覚障害者福祉協会の仲間に入れていただくことになりました。会長1名、副会長1名、総務主任1名、青年女性部1名、会計1名、監事2名、賛助会員でスタートをきりました。
 
 今年度はまず利府町 視覚障がい者福祉協会と視覚障害者を皆様に知っていただくことを目標にイベントや広報活動に力を入れて頑張っていきたいと考えております。団体として活動していくうえで、分からないことも多々ありますが、焦らず一歩ずつ歩んでいきたいと思いますので、皆様よろしくお願いいたします。


日視連全国団体長会議の報告

                                                       副理事長 穂積 康友

 標記の会議が、令和4年5月31日(火)愛知県名古屋市のANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋をオンラインホスト会場に開かれました。私は、情報センターでオンラインにて参加をいたしました。
 
 日視連の全国大会は毎年この時期(5月か6月)に、全国各県の持ち回りで開催し、昨年は第74回大会として、岡山県で行われております。
 2日目の式典と大会議事は10時から開始され、YouTubeでライブ配信されました。パソコンやスマートフォン等のデジタル機器を持っている人であれば、誰でもどこでも参加できるので便利な世の中になったと実感しています。
 来年は、第76回大会として奈良県が開催会場になっております。
 
                                                      
多賀城視障協家庭・社会生活訓練の報告~充実の歩行訓練

                                                       多賀城視障協会長 佐藤 広一

 私達は、同行援護サービスの利用や家族との同伴で一定の外出は可能ですが、近所のコンビニや自宅界隈を自力で散歩やウォーキングなどを白杖一本で歩行を楽しむ事が出来たなら新たな発見や醍醐味を味わう事が出来ると思います。もちろんそのためには安全第一が担保されなければなりません。
 
 多賀城視障協ではこれまで数回歩行訓練会を実施してきましたが、今回は主に点字ブロックの無い所の歩行を想定し、かつ各々シチュエーションに応じた歩行訓練を実施しました。
 日時は5月29日(日)午前10時から12時まで、会場はJR仙石線多賀城駅とその界隈です。当日は視覚障害者と家族・ヘルパーを含め16名の参加となりました。

 まず、点字誘導ブロックの歩行、横断歩道の警告ブロックの確認、横断歩道をまっすぐ歩く方法、側溝の蓋や縁石、住宅の壁を利用しての歩行などを体験しました。
 私達が単独で歩くときには頭の中に独自のランドマークを描いて歩行します。例えば路面の材質や傾斜、マンホールや段差などの足の裏からの情報、他に周りの生活音や車の走行音で方向を確認したり、飲食店の匂いなどがそれにあたります。また、歩いていると近所の人が気軽に声をかけてくれたり、思わぬ発見もあるものです。

 さて、後半、多賀城駅に移動して駅長と職員の見守りの中、階段の昇り降りやエスカレーター・エレベーターの昇降を体験しました。ホームでは、電車が入線する際、構内放送で「黄色い線の内側」から「黄色い点字ブロックの内側までお下がり下さい」との放送が多くなりました。
 特にいわゆる「島式ホーム」では“欄干の無い橋”と呼ばれる様に、両側から電車が入り、方向が攪乱され危険極まりない状態になります。一番危険なのは勘違いです。私達は判らない時は行動にブレーキを掛けますが大丈夫と思っていることが間違いだと危険の方向に突き進むのが常です。ホームの両サイドの点字ブロックは内側だけが1センチほど高くなっています。それを参加者で確認して充実の歩行訓練会となりました。
 皆さんも機会がありましたらホームの点字ブロックの内側が高くなっている事を確かめてみて下さい。


 
地域団体の総会から
 
 
(1)第74回塩釜視覚障害者福祉協会総会                              総務兼女性部長 柿沼 きみよ
 
 6月5日(日)午前10時から、第74回塩釜視覚障害者福祉協会定期総会が、塩竈市公民館会議室で行われました。3年ぶりで行った総会には、賛助会員を含む19名の会員と6名のガイドヘルパーが出席しました。来賓はお呼びせず会員と関係者のみで行いましたが、久々の総会という事で、いつにない出席率約80%で、ほとんどの会員の参加がありました。
 
 前年度の事業経過と決算報告、令和4年度の重点目標を含む、事業計画と予算案は満場一致で承認され、2年間見送られていた役員改選を行い全員留任と決定しました。また、来年は本会も設立75周年という事で、それに向けた計画と活動を続けて行きたいと考えています。
  
 そして、ウクライナの視覚障害者に対する支援募金に、会として協力する事も決定しました。2年間は総会資料の配付のみで、コロナ感染におどおどしながら暮らしてきたので、決定事項が溜まっており、約8割の会員に出席して貰えたので、しっかり意見を聞く事ができました。
 滞っていた事案が無事に決議でき、お陰で会長以下役員も皆ホッとして総会を終えられました。以上、報告です。


(2)角田・丸森視覚障害者福祉協会(ひまわり会)総会                        会長 太田 ゆう子

 5月19日(木)午前10時から角田市 市民センター 203会議室において、会員5名、賛助会員5名、計10名が参加し開催されました。
 前年度の報告と今年度の活動計画などが承認されました。また、副会長の死去に伴う後任に大槻清二が就任することが承認されました。
 その他の議題として、レクリエーションを実施する際の保険加入について、コロナ感染が終息し自由に実施出来るようになった時点で加入することとしました。また、移動手段で協力いただいていた社会福祉法人白石陽光園 県南生活サポートセンターアサンテの車輛が利用出来なくなることで今後の移動手段について協議しましたが結論が出ず次回持ち越しとなりました。


栄誉おめでとうございます
 
 去る6月1日に名古屋で開催された第75回全国視覚障害者福祉大会において、本会職員の桂美恵子さんが組織功労者に贈られる 「光の泉功労賞」 を日視連会長より授与されました。桂さんは10年以上にわたり主に本会の経理と労務関係の事務を担当しています。誠におめでとうございます。


視覚障害者情報交流会のお知らせ
 
 視覚障害者情報センター主催による交流会を開催します。申込は不要ですのでお気軽にご参加下さい。

・対象者:視覚に障害のある方(障害者手帳の有無は問いません)、ご家族、その他(視覚障害支援に関心のある方等)

・開催日:
7月21日(木)大和町 13時~ 大和町役場 101会議室
7月23日(土)柴田町 13時~ 槻木駅コミュニティプラザ
7月29日(金)大崎市 13時~ 大崎市地域交流センター研修室


あはき免許保有証の交付申請受付について
 
 日視連では令和4年度も、あはき免許保有証の交付申請を受け付けます。この保有証は厚生労働大臣免許である、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師免許を保有していることを示す携帯用カードです。新たに保有証を希望される方、今お持ちの保有証の有効期限が平成35(令和5)年3月31日までの方が対象です。申請を希望される方は8月19日(金)まで事務局へお問い合わせ下さい。

昨年度の申請から変更点が2点あります。

変更点1 あはき免許証のコピーについて
 令和4年度から、大臣免許をお持ちの方と、都道府県知事免許で再交付または更新の申請の方は免許証のコピーが不要になりました。

変更点2 紛失申立書の廃止


                                                     
協会事務局からのお知らせ
 
 日頃ご利用いただいております、点字用紙の価格変更についてお知らせします。

1〆(200枚入り)
・  90㎏ 400円から1,000円(税込)
・ 110㎏ 500円から1,000円(税込)
大幅な値上げになります。                            


ご協力ありがとうございます (敬称略)
 
 寄付金

◆団体(1団体)
(仙台市)東洋はり医学会宮城県支部

◆個人(1名)
 (多賀城市)1名  

「書き損じ及び未使用ハガキ回収事業」報告
(令和4年6月1日~令和4年6月30日受付分)


◆個人(5名)
(石巻市)1名  (塩竈市)2名 (仙台市)2名

◆支援学校他(1校)
赤門鍼灸柔整専門


貸し出します・差し上げます 
 
 ご希望の方は協会事務局 電話022-257-2022へお申込下さい。

(1)点字・大活字広報誌「ふれあいらしんばん」第85号 内閣府政府広報室発行
内容
① 緊急地震速報を聞いたら、慌てずに身の安全を守る行動を
② 振り込んでしまったお金が返ってくるかも!振り込め詐欺救済法
③ 消費者トラブルで困ったときは、消費者ホットライン188(いやや!)にご相談を!
④ 障害者の大切なパートナー「身体障害者補助犬」

(2)音声公報CD「明日への声」第85号は「ふれあいらしんばん」と同様です。

(3)2022年度「NHK放送番組時刻表」点字版及びデイジー版
「点字版」3分冊
①NHK 総合テレビ・Eテレ
②BS1・BSプレミアム
③ラジオ第1・第2・FM
「デイジー版」1枚

(4)点字日本 第606号 2022年6月1日 日視連発行

(5)JFBワールド・ナウ 第56号 2022年3月 日視連発行

(6)自由民主 第105号 令和4年6月 自由民主党発行


本の紹介 
 
                                                       理事 及川 篤生
書名 ワカタケル
著者 池澤 夏樹
サピエに、音声デイジー版 録音時間11時間24分とテキストデイジー版が登録されています。
 
 会員の皆さん、こんにちは。協会理事の及川篤生です。
 先月入院したと書きましたが、6月もまた入院の予定。透析の合併症で、手の中指の関節に腱鞘炎が発症。右と左、両方です。手術して治してきます。ここ4年間、毎年入院しているんですよね。指が動かないのは、結構深刻。しっかり治してもらってきます。

 今回の本は、日本の古代史。僕は歴史が好きなので、日本史も世界史も結構読んでます。日本の歴史の中で、意外と人気なのが古代史。学校の授業や受験なんかでは、ほとんど触れられていないけど、わかっていないことが多い分、小説などは結構面白い。5世紀後半、天皇、当時は大王と書いて「おおきみ」といっていたようです。大王の権力がまだ不安定な頃が今回の舞台になります。
 
 主人公は、ワカタケル。教科書だと、雄略天皇の名前で出ています。ワカタケルという名前の意味は、若くて、猛々しいという意味。若い頃の彼は、名前の通り猛々しい。先代の大王が亡くなって、後継者争いになった時に、後継者の資格のある、兄弟や親族を全て殺してしまいます。自分以外が、大王になると国が傾くという理由でしたが、何とも猛々しい。
 権力を得てからは、国の民のことを第一に考え、日本を発展させていきます。その過程で、神話の時代の話なので、鳥が偵察に行ったり、犬が敵を教えてくれたりとか、神話の時代的なエピソードが結構出てきます。
 古代史の大きな謎として、邪馬台国と大和朝廷の関係性についての問題があるのですが、そのことに関しても、この本なりの解釈で、歴史的な関連をしっかりと書いています。日本の古代史、結構たくさん本が出ていますし、いろんな見方があって面白い。そこへのきっかけとして、おすすめの1冊になっています。


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