事務局だより4月号 

 今月号の目次
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 日視連が各省庁に陳情 シリーズ2

 令和4年度 事業計画と収支予算について

 協会主催家庭・社会生活訓練の報告

 ご協力ありがとうございます
 
 貸し出します

 本の紹介

 

日視連が各省庁に陳情 シリーズ2

日視連は全国から寄せられた要望を各省庁に毎年陳情しています。新しく発足したデジタル庁へは次の要望を提出しました。

(1)政府が進めるデジタル化については、視覚障害者のアクセシビリティー(利用しやすさ)にも配慮したうえでの施策を講じること。

(2)ネットバンキングや各種サイトへの登録の際、ワンタイムパスワードや画像認証等、画像が介在する方式において、視覚障害者が単独でも手続きを完結できるように配慮された
  システム構築を促すよう指導すること。

(3)令和3年9月1日に創設予定のデジタル庁に、「視覚障害者ICT社会自立推進環境整備局(仮称)」というような施策推進局を設置すること。


                                                                                  
令和4年度 事業計画と収支予算について

  令和4年2月13日に開催された第287回理事会で今年度の事業計画と予算案が承認されました。

(1)協会本部の予算額は15,270,000円、情報センターの予算額は56,703,000円、合計額71,973,000円になります。

(2)協会本部の主な年間行事予定は次の通りです。コロナの感染状況で変更になることがあります。

 4月 各地域団体総会
 5月13日(金)監査会 福祉センター、第288回理事会 情報センター
 5月15日(日)第24回宮城県・仙台市障害者卓球大会 
 5月28日(土)第83回評議員会、第289回理事会 情報センター
 5月31日(火)~6月1日(水)第75回全国視覚障害者福祉大会並びに第59回全国視覚障害者代表者会議 名古屋市
 6月 4日(土)~5日(日)第22回全国障害者スポーツ大会グランドソフトボール競技北海道・東北ブロック予選大会
 7月16日(土)~17日(日)第17回東北ブロック視覚障害者STT大会
 7月24日(日)第1回中途視覚障害者緊急生活支援相談会 石巻市(手帳保有者370名)
 8月31日(水)~9月1日(木)第68回全国視覚障害女性研修大会 福島市
 9月 4日(日)第2回中途視覚障害者緊急生活支援相談会 多賀城市(手帳保有者129名)
 9月11日(日)第290回理事会 福祉センター
 9月18日(日)~19日(月)第68回全国視覚障害青年研修大会 福岡県久留米市
10月 2日(日)第16回宮城県視覚障害者福祉大会 
12月10日(土)第291回理事会 福祉センター
 2月18日(土)第292回理事会 福祉センター
 3月 5日(日)地域団体代表者会議、女性部長会議 
 3月 下旬  日視連臨時評議員会、女性協議会
※その他、理事懇談会、各委員会、毎月の事務局会議は、会場等の関係で日程の変更もあります。


協会主催家庭・社会生活訓練の報告

                                                       副理事長 穂積 康友
 
 コロナウイルスの感染状況に顕著な改善が見られない中、各地域の視障協の主催で家庭・社会生活訓練を従来のように実施するのが難しいことから、協会事務局が計画し、
役員と事務局員が各地域へ出向いて訓練会を実施するとともに、地域の視障協の方々と懇談会をもちました。
 12月21日(火)東松島視障協から開始し、大崎市、角田・丸森、多賀城、柴田、塩釜、石巻、3月13日(日)気仙沼市視障協を最後に8地域で実施し、団体会員35名、ヘルパー、
協力者を含め117名が参加しました。

テーマと内容は以下の通りです。

(1)デジタル化と視覚障害者の生活について

・ボタン式携帯電話(ガラケー)は3Gの電波対応機種は使えなくなるが、4Gに対応した機種は今後も使用できる。

・障害者手帳のカード化、JRの割引切符や高速料金割引のカード化 も始まりつつある。

・金融機関での送金は、窓口に障害者手帳を提示すればATMと同様 の手数料が適用される。

・スーパー等のセルフレジは店員に声掛けし対応してもらう。

他にカード決済・自治体への申請手続きのオンライン化等くらしの多くの場面でデジタル化が進んでいきますので、できるところから少しずつ取り組んでいく必要があります。

(2)「読書バリアフリー法」を地域で活かすために

「読書バリアフリー法」は2019年6月に成立した法律で、正式名称は「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律」です。障害の有無に関わらず全ての国民が等しく読書を通じて文字・活字文化の恵沢を享受することが出来る社会の実現に寄与することを目的に作られました。
 電子書籍等(デイジー図書・音声読み上げ対応電子書籍・オーディオブック等)が視覚障害者の利便性の向上に著しく資することに鑑み、その普及が図られるとともに、視覚障害者等の需要に対応できる情報提供体制を整備するよう自治体、公共図書館、出版業者などに求めています。
 会員の皆様には、地域の図書館に利用登録し、利用していただくことでサービスの拡充が図られると思います。具体的には点字毎日などの点字や録音雑誌を置いてもらうよう働きかけをしていただきたいです。

(3)参加者による懇談会
 
 日頃の生活の中で、スーパー・コンビニ等での買い物、郵便物や申請書類などの代筆・代読など不便に感じていることが多いことを強く感じました。

(4)デジタル機器の説明と協会からの連絡事項

 読書バリアフリー法に関連し昨年6月から実施した「みやぎ県政だより」の購読に関するアンケート調査の中間報告があり、その中で県政だよりの音声版を聞きたいが、聞くための機器が無い方が一定数いることが判明しました。
 デイジー図書を聞くための専用機器の購入にあたり給付制度の対象となる人には申請の手続きについて説明し、対象外の人にはデイジー図書が聞ける安価なCDプレーヤーを紹介しました。
 この度の訓練会の開催案内を点字と墨字を併記したものと、音楽CD版で会員へお送りしました。


ご協力ありがとうございます
 
 (令和4年2月21日~令和4年3月31日受付分)

◆個人(11名)
(仙台市)5名  (名取市)3名 (大崎市)2名 (富谷市)1名

◆法人(1団体)
宮城県喉頭摘出者福祉協会立声会

◆小学校(62校)
(仙台市)東仙台 根白石 幸町 通町 寺岡 岡田 虹の丘 六郷 将監西 大沢 金剛沢 大和 南吉成 人来田 遠見塚 (石巻市)釜 開北 北村 鹿又 鹿妻 向陽 (塩竈市)第三 (気仙沼市)小泉 大島 大谷 (白石市)白川 大平 白石第一 (岩沼市)玉浦 (角田市)枝野 西根 横倉 (多賀城市)城南 (登米市)新田 柳津 (栗原市)金成 一迫
(東松島市)大塩 赤井南 赤井 矢本西 矢本東 (大崎市)岩出山 古川第五 敷玉 沼部 三本木 (富谷市)成田東 富谷 日吉台 (柴田町)船岡 柴田 西住 (丸森町)丸森 大内
(七ヶ浜町)亦楽 (加美町)広原 賀美石 東小野田 (美里町)南郷 不動堂 中埣 

◆中学校(34校)
(仙台市)高砂 長町 中山 生出 西多賀 西山 五橋 鶴谷 三条 五城 八乙女 寺岡 中野 南中山 蒲町 (石巻市)牡鹿 (気仙沼市)唐桑 (岩沼市)玉浦 岩沼西
(多賀城市)多賀城 (栗原市)金成 (東松島市)矢本第二 矢本第一 (大崎市)古川西 古川 古川東 三本木 (村田町)村田第一 村田第二 (利府町)利府西 (柴田町)船岡
(亘理町)荒浜 (加美町)小野田 (南三陸町)志津川

◆高校(8校)
鹿島台商業 農業 登米 亘理 仙台商業 田尻さくら 尚絅学院 泉館山

◆支援学校他(8校) 
視覚 聴覚 小松島松陵校 山元 拓桃 光明 角田 名取名取が丘校


貸し出します
 
 貸し出しご希望の方は協会事務局 電話022-257-2022へお申し込みください。

(1)点字・大活字広報誌「ふれあいらしんばん」第84号 内閣府政府広報室発行
内容
①通報者を守ります!公益通報者保護制度
②暗号資産に関するトラブルにご注意ください!
③郵政民営化前の郵便貯金、そのままにしていませんか?
④発達障害のある人が生き生きと暮らせる社会に~4月2日は「世界自閉症啓発デー」です~

(2) 音声公報CD「明日への声」第84号は「ふれあいらしんばん」と同様の内容です。

(3) 点字「厚生」第289号
後藤茂之厚生労働大臣への新春インタビュー

(4) 令和3年版 障害白書(CD版)・厚生労働白書(CD版)

(5) せんだいメディアテーク企画「3・11を忘れない」DVD2巻
 「福島飯館村に帰る」
 「震災記録を見る、読む、囲む」-『飯館村に帰る』バリアフリー上映の記録 -


本の紹介
 
                                                       理事 及川 篤生
書名 物語で読む日本の刀剣150
著者 かみゆ歴史編集部
サピエに音声版が登録されています。録音時間、約6時間43分。
 
 会員の皆さん、こんにちは。協会理事の及川篤生です。世の中の話題は、コロナから、ロシアのウクライナ侵攻に移ってきていますが、武力で現状を変更するということは、受け入れることはできないですよね。僕の世代としては、中東などでの例を除けば、こういった事態は、初めての経験です。

 先月は、仏像についての本を紹介しましたが、今月もある意味、傾向としては同じ感じ。日本刀の話です。僕の趣味も入っているという点も共通。最近は、日本の伝統的なものに関心があって、そういった本を聴いています。
 
 剣という武器は、世界共通のもの。どの地域でも、古代から使われています。多くは、戦争博物館などで見ることができますが、日本刀が他の剣と違うのは、美術館にも展示されているということです。つまり、日本刀は、歴史上の遺物として、武器として使われていたということだけでなく、美術的な価値も持ち合わせているということです。このことは、日本刀の他の地域の剣と大きく異なる、特徴の1つといえます。
 そんな日本刀ですが、芸術的な価値もそうですが、有名なものは、背景に伝説や、歴史的事実などを持っていることも注目できる点だといえます。
 
 今回紹介させていただく本は、そういった物語にフォーカスして書かれたものです。実際に、日本刀が歴史に登場したのが、平安時代の後期、その後、幕末期まで、武器として使われました。その中で、様々な物語が生まれています。鬼や妖怪を退治したとか、墓石を切断したとかの伝説的な話。戦国時代などになると、有名な武将が使っていた日本刀、例えば、真田幸村が、村正という刀を使っています。幕末などになると、新選組の隊士が使っていたものなどが良く知られています。そういった伝承や歴史的事実を150の日本刀について紹介しています。こうした話を知っていると、大河ドラマなどの歴史番組を見るときに別の楽しみも出てくるのではないかと思います。
 個人的なことを書くと、僕は日本刀も集めてしまっています。あくまでミニチュアですが、この前は、新選組の日本刀セットを買いました。ちょっと、小遣いの範囲をオーバーしながら集めています。


                                                    
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