事務局だより8月号 

 今月号の目次
   (各項目をクリックすると、その記事の始めに画面が移動します。)

 石巻視障協の会長が代わりました

 タンデム自転車で公道を走れるようになりました

 視覚障害者情報交流会開催のお知らせ

 日視連事務局からのお知らせ

 あはき免許保有証の交付申請受付について

 温度や湿度も知らせる音声置時計の紹介

 スマホ用アプリに対応した新しい信号の紹介

 視覚障害あはき師に対する支援を厚労省へ要望

 貸し出します

 ご協力ありがとうございます
 
 寄稿「見えなくなって!干支一周年」


石巻視障協の会長が代わりました

 令和2年6月28日(日)に開催された石巻視覚障害者福祉協会の総会において立身憲一さんが新会長に選任されました。皆様よろしくお願い致します。
 退任された南 伸子さんにおかれましては大変お疲れ様でした。今後とも、石巻視障協発展のためご協力くださいますようよろしくお願い致します。


                                                                                       
タンデム自転車で公道を走れるようになりました

 「公道におけるタンデム自転車の走行を認める条例の改定を求める要望書」を以前より、当協会と仙台市視障協が連名で宮城県警に提出していました。今年4月に宮城県道路交通規則が改正され、タンデム自転車の公道走行が可能となりました。
 自転車は身近な乗り物で、生活の交通手段としてはもとより、スポーツ・レクリエーションの分野でも大きな位置を占めています。視覚障害者も健常者と同じようにサイクル文化を享受し、行動や生活の幅を広げることが出来るようになります。


視覚障害者情報交流会開催のお知らせ

 視覚障害者情報センター主催による交流会を開催します。申込は不要ですのでお気軽にご参加ください。

・対象者:視覚に障害のある方(障害者手帳の有無は問いません)、ご家族、その他(視覚障害支援に関心のある方等)
・大崎市 8月25日(火) 13時~16時 大崎市図書館 大崎市古川駅前大通四丁目2-1


日視連事務局からのお知らせ

(1)第74回全国視覚障害者福祉大会(岡山大会)について次の通り開催を予定しています。

・日時 令和3年5月23日(日)~25日(火)
・会場 1日目:倉敷市芸文館、2日目:倉敷アイビースクエア、3日目:倉敷市民会館
なお、詳細につきましては後日改めてご連絡させて頂きます。

(2)第46回全国視覚障害者文芸大会の作品募集について

・応募作品:「短歌」、「俳句」、「川柳」、「随想・随筆」の4部門とし、自作、未発表の作品に限る。
・募集期間:令和2年7月1日(水)~8月31日(月)
・優秀な作品には厚生労働大臣賞、文部科学大臣賞、東京都知事賞、NHK会長賞、日視連会長賞を贈る予定。

 問合せは協会事務局へお願いします。


あはき免許保有証の交付申請受付について

 日視連では令和2年度も、あはき免許保有証の交付申請を受け付けます。この保有証は厚生労働大臣免許である、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師免許を保有していることを示す携帯用カードです。新たに保有証の交付を希望される方、今お持ちの保有証の有効期限が平成33年3月31日までの方が対象です。
 申請を希望される方は8月21日(金)まで協会事務局へお問い合わせください。


温度や湿度も知らせる音声置時計の紹介

 日視連用具購買所ではセイコー製音声置時計「トークライナー」を取扱っております。直方体の形をした、電波式の音声置時計です。
 本体上面の読み上げボタンを1回押すと現在時刻を、2回連続して押すと、日付と曜日、温度と湿度、設定したアラーム時刻のうち、予め選択したものを読み上げます。アラーム機能、時報機能のほか、15分間、1分経過するごとに音声でお知らせするオートスピーキング機能があります。
 音量切り替え、読み上げ音声の切り替え(日本語/英語)、12時間制と24時間制の切り替えも可能です。
 2020年7月時点で、用具購買所で取扱っている商品のうち、唯一温度と湿度の読み上げが可能な商品です。本体カラーは金色と白色から選べます。

・価 格:7,600円(税込)
・大きさ:奥行6.2×横幅12.2×高さ10.8cm
・重 さ:260g(電池含む)
・電 源:単三乾電池2本(付属)
・取扱い説明書:点字、音楽CD

お問合せ先:日本視覚障害者団体連合 用具購買所

電話03-3200-6422
FAX03-3200-6428
メールアドレス 
・ご注文:yogu-c@jfb.jp
・お問い合わせ:yogu-toi@jfb.jp

 用具購買所では、補装具費支給制度、及び日常生活用具給付制度をご利用になる際の見積書の作成を承っております。
 各制度の詳細については、お住いの自治体の福祉課にお問い合わせください。


スマホ用アプリに対応した新しい信号の紹介

                                                                                     理事 小松 伸久
 
 皆さんは、県内約50か所に設置されている、新しいタイプの信号機をご存じでしょうか? アイフォンやアンドロイドのスマホ用アプリを利用することにより、端末のスピーカーから音声で信号の赤や青を知らせる新しいシステム新型PICS(ピックス)に対応したアプリ「信GO!」が県内でも運用が始まっております。私も体験してみましたので、簡単にその状況についてお知らせします。
 私の場合は持っている携帯がアイフォンのため、アイフォンにアプリを事前にインストールし、そのアプリを起動させたまま、新型ピックスの設置されている信号機に近づきます。そこで、簡単な設定が必要だったため、操作を行いました。そうすると、例えば視覚支援学校から最も近い、二本杉通と北六番町通の交差点の場合、「二本杉通が青になりました」、「北六番町通が青になりました」などといった具合に音声が端末から出る仕組みになっています。また、同時に端末自体が振動し、信号が変わったことを知らせてくれます。
 メリットとしては、この信号機が設置されている場所では、24時間いつでも利用できることにあると思いますが、使ってみて、まだまだ改善の必要があるとも感じました。
 まず、信号機に近づいた段階で、設定が必要であること。私には結構煩わしく感じました。次に、アプリを起動すると、なぜか機器から発生する音声が小さくなり、イヤホンがないと、交通量が多い場合まったく聞こえません。また、頻繁に「受信状態が不安定です」というような音声が何度も流れ、必要な情報以外の音が多すぎるとも感じました。
 仮にイヤホンを接続すれば、線が邪魔になるとも思われますので、実用的に使うとすれば、ブルートゥースで、耳を塞がないタイプのイヤホンを購入する必要がありそうです。
 これらの課題については、今後改善される可能性もあるとのことでしたので、そこに期待したいと思います。
 以上、現時点で私が使ってみての感想を書かせていただきました。


視覚障害あはき師に対する支援を厚労省へ要望

 日視連は厚労省に対して新型コロナウイルスに係る視覚障害あはき師の支援について以下の要望書を提出しました。

①あはき業にとって必要不可欠な物品(マスク・消毒用アルコール等)を、優先的に入手できるようにしてください。

②各自治体が実施する休業補償においてあはき業が休業要請の対象外であったとしても、感染拡大防止の見地あるいは顧客の減少からやむを得ない事情で休業したあはき業者に対しては、休業補償と同等の支援を行ってください。

③各種支援策(持続化給付金、休業補償等)の申し込みに関し、申請手続きの援助、申請手続きのための移動の支援、及び受付窓口における柔軟な対応を行ってください。

④中長期的に収入が減少した視覚障害あはき師に対して、継続的な経済支援を行ってください。

⑤訪問型施術所等に雇用されている視覚障害あはき師が不当な取扱いを受けたり、窮地に追い込まれることがないよう、該当する施術所等に対する支援とともに、本人に対する柔軟な支援を行ってください。

⑥企業等にヘルスキーパーとして雇用されている視覚障害あはき師の雇用環境がこれ以上厳しくならないよう、該当する企業等に対する支援とともに、本人に対する柔軟な支援を行ってください。また、ヘルスキーパーの一層の雇用促進を図ってください。

※上記要望書の詳細につきましては、日視連ホームページを参照願います。(http://nichimou.org/notice/20200514-jim/)
なお、墨字版・テキスト版を希望される方は、協会事務局へ連絡ください。


 
貸し出します 

 貸し出しをご希望の方は協会事務局 電話022-257-2022へお申し込みください。

※内閣府政府広報室発行
(1)点字・大活字広報誌「ふれあいらしんばん」第73号 
内容
①マイナンバーカードが保険証として使えるようになります!
②2022年4月1日から、成年年齢は18歳になります!
③「消費者団体訴訟制度」をご存じですか?
④沖縄の今~沖縄振興の歩みとこれから~ 

(2)点字・大活字広報誌「ふれあいらしんばん」第74号
内容  
①新型コロナウイルスに便乗した悪徳商法、詐欺に注意しましょう!
②熱中症に気をつけて!熱中症は予防対策が重要です。
③緊急災害派遣隊~向上を続けるTEC-FORCEの姿~
④大切な水について考えよう。8月1日は「水の日」です。

(3)音声公報CD「明日への声」第73号・第74号
内容は「ふれあいらしんばん」と同様です。

※日本視覚障害者団体連合発行
(1)厚生労働省令和元年度障害者総合福祉推進事業
「地域における視覚障害者への代筆・代読支援に向けた調査研究」
・報告書(概要版) デイジー版1枚
・リーフレット   点字版・墨字版

(2)平成30年度生協助成事業
「日本盲人会連合70年史 視覚障害当事者の運動の歴史」
・記念誌 デイジー版1枚

(3)将来ビジョン検討委員会
「わが国の視覚障害者の将来~将来ビジョン検討委員会報告書~」
 ・報告書 デイジー版1枚


 
ご協力ありがとうございます

― 寄付金 ―
(令和2年7月20日現在)
【個人】 
(多賀城市) 1名

―「書き損じ及び未使用ハガキ回収事業」報告 ―
  (令和2年6月21日~令和2年7月20日受付分)
【個人】 
(東松島市) 1名


寄稿「見えなくなって!干支一周年」 

                                                                                 理事 及川 篤生
 
 会員の皆さん、こんにちは。協会理事の及川篤生です。いつもは、サピエから本の紹介をさせていただいているのですが、僕が視覚に障害を持ってからのことを、何回かに分けて書いていくということになりました。正直、そんなことにニーズがあるのか?と思いましたが、先月は、おならの本とかを書いたりしたんで、こんな企画もいいのかと思って書いていこうと思います。4回ほどお付き合いください。
 2009年の7月に、僕は全盲になりました。その時点で、2年後くらいには、腎臓がダメになって透析になるのが確実という、おまけつきです。まあ、20代から30代の半ばまで、不規則な生活、暴飲暴食を考えると、2型の糖尿病でこうなるのも当然という感じでした。
 入院中に、メンタル的には障害を受け入れることができたんですが、運転免許が失効したのは結構ショックでしたね。その年のうちに、盲導犬協会の短期合宿に参加して、およそ視覚に障害を持って生きるということは理解できました。日々の楽しみは、NHKの朝ドラと大河ドラマくらいでした。音声解説があるのってそれくらいなんですよね。
 2010年になって、あまりの暇さに、英会話を習い始めました。これは8年くらい続けました。月謝は結構高かったですね。春からは台原にある障害者職業訓練校に入り、パソコンを勉強しました。ここは、訓練というより、朝起きて学校に行くというリハビリみたいな感じで行ったという感じです。昼夜逆転の生活から脱出できました。訓練校は6か月で終了だったので、また暇になる。見えていたころから、もう1回大学行きたいなと考えていたので、秋から放送大学に入学しました。偶然障害学という学問分野があるのを知って、それに関わる歴史・社会学・哲学なんかを勉強しました。
 最初のうちは、目が見えないで勉強するというのはかなりしんどかったですね。情報を入手するのも、レポートや定期試験などもパソコンを活用して対応できました。台原で同期だった友達と、食事に行ったりお酒を飲みに行ったりもできるようになりました。ただ、年末に腎臓がパンクして、透析を始めました。心不全になりかけて夜中に緊急入院。結構やばかったみたいです。
 2011年の元日は、病院で迎えました。大学の定期試験も病院から通って、どうにか単位取得。春から何をしようかというところで、3・11の震災発生。結構、順調に視覚障害ライフに入れたと思っていたら、そうは甘くない。以下来月に続きます。


 
ページトップへ
 
事務局便り一覧へ