事務局だより6月号 

 今月号の目次
   (各項目をクリックすると、その記事の始めに画面が移動します。)

 「塩竈市障がい者差別解消条例」施行

 新型コロナウイルス感染症に関連した各種支援策に対する要望書を提出

 視覚障害者への代筆・代読支援のリーフレットが出来ました

 特別定額給付金申請のご案内

 同行援護でヘルパーによる買い物代行が可能に

 日視連事務局からのお知らせ

 ご協力ありがとうございます
 
 貸し出します

 本の紹介


「塩竈市障がい者差別解消条例」施行

                                                                            理事長 柿沼 正良
 
 塩竈市は、今年2月に行われた定例議会において「塩竈市障がい者差別解消条例」並びに「手話言語の理解及び、障がいの特性に応じたコミュニケーションの促進に関する条例」を決め、4月1日より施行しました。県内では、仙台市、石巻市に次いで3番目となります。今後、県を始め各市町村にも、条例の輪が広がるよう願っています。
※大崎市は「大崎市障がいのある人のコミュニケーション手段の利用を促進する条例」を制定しています。


                                                                                       
新型コロナウイルス感染症に関連した各種支援策に対する要望書を提出

 新型コロナウイルス感染症拡大により、国や自治体等が行う各種支援策(特別定額給付金、持続化給付金、生活福祉資金貸付制度等)については、①情報の入手が難しい、②申請書の作成が難しいといった困り事が全国の視覚障害者から寄せられていることから、日視連は国や自治体の責任において、申請を行う視覚障害者に対し柔軟な支援を行うよう、高市総務大臣・梶山経済産業大臣、加藤厚生労働大臣へ要望書を提出しました。

①情報の周知方法について
・視覚障害者が必要とする媒体(点字、音声、拡大、テキスト等)を自身で選択できることが望ましい。そのためには、各種支援策の情報の周知と送付する申請書等においては、障害者のニーズに応じた情報提供を実施して下さい。

・各自治体のホームページにおいて視覚障害者がアクセスしやすい方法を講じた上で掲載して下さい。

・申請書等の書類を送付する封書に視覚障害者が郵便物を選別するため、内容と発信元を拡大文字と点字で表記して下さい。

②申請に関する支援について
・申請書類を完備するためには、公的福祉サービスの支援が不可欠であり、確実に受けられるようにして下さい。それが、困難な場合は自治体職員又は各種相談所による支援等により 視覚障害者が確実に申込出来る支援体制を確立して下さい。

・視覚障害者がインターネットを利用出来ない、前年度の収入を確認出来ない等、様々な事情があります。そのため、各種支援策の申請が出来ない人もいます。従いまして、申請を行う 視覚障害者の個別事情を勘案し、柔軟な対応や要件の緩和を実施して下さい。

・視覚障害者の中には、案内が届いたことに気付かない、申請書が複雑であったため、書類を作成出来ない等により各種申請を断念する人もおります。未申請の視覚障害者を作らない ためにも、国と自治体の責任でこれらの人に対する積極的な個別の声掛けやニーズに合った情報提供により申請提出が出来るような支援を実施して下さい。


視覚障害者への代筆・代読支援のリーフレットが出来ました

 日視連は厚生労働省より委託を受け、「地域における視覚障害者への代筆・代読支援に向けた調査研究事業」を実施し、この度、事業を完了し報告書を取りまとめました。詳細な報告書は下記HPに掲載しています。報告書とは別に報告書概要版(リーフレット)を作成しました。このリーフレットは代筆・代読支援の開始に必要となる情報を抜粋した資料になります。代筆・代読支援を開始するためには、地域の視覚障害者当事者が自治体に対してサービス開始の要請を行うことが必要です。その要請活動を行う際には、是非、本リーフレットをご活用下さい。
なお、点字版・デイジー版については現在作成中で、完成次第各団体へ送付されます。

※報告書データは下記ホームページアドレスに掲載しています。
  http://nichimou.org/all/news/secretariat-news/200323-jim/


特別定額給付金申請のご案内
 
 令和2年4月27日現在の住民基本台帳に記載されている方お一人様に、10万円の給付金が支給されます。
なお、申請書は5月末日まで発送されます。必ず確認して下さい。申請書以外に次の書類を添付する必要があります。
・本人確認書類(マイナンバーカード、運転免許証、健康保険証等の写し)
・振込先口座確認書類(通帳又はキャッシュカードの写し)
・申請書の締切は、受付開始日から3ケ月以内となっていますのでご注意ください。
なお、総務省は「特別定額給付金事業における視覚害障者への配慮に関する協力依頼について(その2)」の事務連絡を各都道府県、指定都市、中核市の特別定額給付金関係部署宛に、5月19日付で出しています。 
申請に関する問合せは、下記市町村の専用窓口か協会事務局へお願いします。

市町村   担当課   電話番号

仙台市    市民局市民生活課 022-214-1344
石巻市    福祉部特別定額給付金室 0225-90-5082 (内線5970)
塩竈市    総務課 022-355-5007
気仙沼市   震災復興・企画課特別定額給付金対策室 0226-22-6600 (内線 491・492)
白石市    新型コロナウイルス対策室 0224-26-8228
名取市    特別定額給付金推進室 022-748-6816
角田市    総務部まちづくり交流課 0224-63-2151
多賀城市   市長公室 022-368-1141(内線213)
岩沼市    総務部新型コロナウイルス対策室 0223-22-1111 (内線632)
登米市    福祉事務所生活福祉課 0220-58-5552
栗原市    市民生活部市民課 0228-22-3211
東松島市   コロナウイルス給付金推進室 0225-82-1111 (内線1288)
大崎市    総務部総務課 0229-23-5195
富谷市    市民生活部市民課 080-8603-4292
蔵王町    新型コロナウイルス対策室 0224-33-2211
七ヶ宿町   町民税務課 0224-37-2114
大河原町   企画財政課 0224-53-2112
村田町    総務課 0224-83-2111
柴田町    総務課 0224-55-2111
川崎町    地域振興課 0224-84-2111
丸森町    町民税務課 0224-72-3012
亘理町    企画課 0223-34-0505
山元町    保健福祉課 090-5353-9478,090-5353-9479
松島町    総務課 022-354-5701
七ヶ浜町   長寿社会課 022-357-7448
利府町    新型コロナウイルス臨時給付対策室 022-767-2190
大和町    総務課 022-345-1112
大郷町    総務課 022-359-5500
大衡村    住民生活課 022-341-8512
色麻町    総務課 0229-65-2111
加美町    新型コロナウイルス感染症対策室 0229-63-5255
涌谷町    まちづくり推進課 0229-43-2119
美里町    総務課新型コロナウイルス感染症対策室 0229-25-6360
女川町    町民生活課 0225-54-3131
南三陸町   企画課 0226-46-1371
※給付金詐欺が横行しておりますので充分注意してください。


同行援護でヘルパーによる買い物代行が可能に

 新型コロナウイルスの感染拡大で、視覚障害者が同行援護サービスを利用して外出がしづらくなっている現状から、日視連は厚労省に改善を求めていました。これを受けて、厚労省は臨時的措置として視覚障害者が外出しなくても同行援護のヘルパーが単独で買い物や薬の受け取りを代行することを認める事務連絡を全国の自治体に出しました。
 お住いの市町村担当窓口または同行援護事業所にお問合せ下さい。また、利用しての不都合などありましたら協会事務局までご連絡下さい。


日視連事務局からのお知らせ
 
1)9月26日~27日に開催を予定していた「第66回全国視覚障害青年研修大会(広島大会)は中止となりました。
2)日本視覚障害者センターは5月7日より業務を開始しましたが、用具購買所の店頭販売はしばらく行わず、電話やメールでの対応となります。


 ご協力ありがとうございます

― 寄付金 ―(敬称略)
(令和2年4月20日現在)
個人 5名 
(仙台市)3名  (東松島市)2名

― 「書き損じ及び未使用ハガキ回収事業」報告(敬称略) ―
(令和2年4月21日~令和2年5月20日受付分)
個人 3名
(仙台市)1名  (岩沼市)1名  (柴田町)1名
 
小学校(2校)
(石巻市)万石浦  (栗原市)宮野

中学校(1校)
(仙台市)青陵中等) 


貸し出します

 「令和元年版 障害者白書録音版」 厚生労働省 全6巻 
内容:
第1章 障害のある人に対する理解を深めるための基盤づくり
第1節 公報・啓発等の推進
第2節 障害を理由とする差別の解消の推進
第3節 2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会を契機とした取組
 
第2章 社会参加へ向けた自立の基盤づくり
第1節 障害のある子供の教育・育成に関する施策
第2節 雇用・就労の促進施策
 
第3章 日々の暮らしの基盤づくり
第1節 生活安定のための施策
第2節 保険・医療施策

第4章 住みよい環境の基盤づくり
第1節 障害のある人の住みよいまちづくりと安全・安心のための施策
第2節 障害のある人の情報アクセシビリティを向上するための施策
 
第5章 国際的な取組
     我が国の国際的地位にふさわしい国際協力に関する施策

以上の貸出しをご希望の方は、協会事務局電話022-257-2022迄お願いします。


本の紹介
 
                                                                   理事 及川 篤生

書名「デカメロン」全3巻
著者 ボカッチオ
サピエに、テキストデイジーデータ、点字データともにあります。分量的には、1冊10時間くらいが目安です。
 
 会員の皆さんこんにちは。協会理事の及川篤生です。皆さんもコロナの影響で、不便な生活だと思いますが、僕はなんと、外出できないストレスで突発性難聴になりました。今は、投薬治療でほぼ治っています。ストレスフリーに生きているつもりでしたが、やっぱりストレスってあるんですね。
 
 今回の本は、イタリアのルネッサンス時代の代表的な作品です。デカメロンというタイトルからすると何なの?という感じですが。
 今の世界と同じで、感染症が大発生していた時期のお話です。当時の感染症はペスト、ヨーロッパの人口が半減したというほど流行しました。そんな中で、7人の女性と3人の男性が、ペストから疎開している中で、自分の知っている面白い話を、一人毎日1つ、10日間語ったものです。当時のイタリアは、ローマカトリックの価値観が多くを支配していた時代。堅い話が出てくるのかと思ったら、そうでもない。言ってしまうと、人間の生活の欲っぽい話ばかりです。かなりの割合で、下半身の話が含まれます。当時の教会とか修道院って性的なこととは隔絶されているものと思っていましたが、全然そんなことない。600年前でも、人間の考えることは同じということでしょうか?
 ちょっと文体が聞きにくい感じですが、この本は、中世の名著ということになっています。聞けば、一応は、教養アップということになりますよ。


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