事務局だより5月号 

 今月号の目次
   (各項目をクリックすると、その記事の始めに画面が移動します。)

 日盲連が会の名称変更を決定しました
 
 障害のある人もない人も共生する社会づくり条例(仮称)の制定に向けて

 日盲連女性部全国委員会並びに代表者会議の報告

 第14回宮城県視覚障害者福祉大会の大会アピールを募集します

 ご協力ありがとうございます(敬省略)

 貸し出します

 本の紹介

日盲連が会の名称変更を決定しました
  
 去る3月28日に開催された臨時評議員会において、「社会福祉法人日本盲人会連合」の名称を「社会福祉法人日本視覚障害者団体連合」に変更することを賛成多数で承認しました。
 略称名ないし通称名として「日盲連」及び「日視連」を用いることができるとしています。新しい名称が使用されるのは必要な手続き完了後となります。

 
障害のある人もない人も共生する社会づくり条例(仮称)の制定に向けて

                                              (社福)宮城県障がい者福祉協会 
                                                      会長 森 正義
*各地区で開催されたタウンミーティングで出された意見等について掲載します。

1)制定プロセス・・4つの会議を通じて条例を決める
①宮城県障害者施策推進協議会(施策協)委員19名
②関係団体ヒヤリング(障害者当事者団体、事業者団体等)
③タウンミーティング(仙台、石巻、栗原、登米、気仙沼、大河原、大崎の7圏域)
④パブリックコメント(事前に広く一般から意見を求める)
・当事者を多く入れて、条例検討委員会を設置して欲しい
・施策協の当事者委員の割合が低いのでは
・男女共同参画基本計画では、女性の割合目標を、国の審議会(40%~60%)、都道府県の審議会(40%以上)、市町村の審議会(30%以上)と定めている。

2)差別解消と情報保障・・差別解消の補完と手話を含む情報保障による心のバリアフリーを通じ、共生社会の実現に取り組む
・個別条例なのか、包括条例なのか
個別の場合、差別解消と手話言語と情報障害3つの内容がある
・包括条例の場合、焦点がぼやけてないか
東京都国立市は包括的人権条約(民族、性別、障害)を制定
・他県では、手話言語条例と情報コミュニケーション条例を分けて個別に制定している条例もある

3)名称・・障害のある人もない人も共生する社会づくり条例
・差別という言葉が入った条例はない
・共生社会づくりと差別禁止、どちらがメインなのか
・名は体を表すので適切な名称がよい                                

日盲連女性部全国委員会並びに代表者会議の報告

                                                    平間理事

 3月19日~20日東京のホテルグランドヒル市ヶ谷で開催されました。今回女性部長の佐藤さんが欠席でしたので常任委員として出席した平間が報告させていただきます。
 初日の19日は常任委員会、全国委員会、それに研修会が開催されました。2日目20日は代表者会議で平成30年度事業報告、決算報告、平成31年度事業案、予算案、会則改正、レポートテーマの決定、それに今回役員改選のため選挙も行われました。
 結果を報告します。
 女性協議会長に前田美智子(神奈川県)、副協議会長3名には阿部輝美(群馬県)・兼目ちえ子(栃木県)・水野千津子(新潟県)に決定しました。
 第65回全国盲女性研修大会〈名古屋〉でのレポートテーマは、私の健康法と決まりました。
 以上簡単ですが報告とします。

 最後に、3年常任委員として仕事をさせていただきましたが、今回をもって退任させていただくことになりました。
 ご協力いただきありがとうございました。

第14回宮城県視覚障害者福祉大会の大会アピールを募集します
 
 今年度の福祉大会は9月29日(日)に仙台市シルバーセンターで開催する事になりました。内容につきましては、現在検討中ですので決まり次第「視覚障害みやぎ」でお知らせいたします。
 それに先立ち、大会アピールについて、アピール案及び意見を募集します。団体単位でも、個人でも結構ですので7月10日(水)までに事務局へお寄せ下さい。
 
    
ご協力ありがとうございます (敬称略)

 ―寄付金―
 登米会員有志

 - 「書き損じ及び未使用ハガキ回収事業」報告 -
 (2019年3月21日~2019年4月20日受付分)

◆小学校(26校)
(仙台市)北六番丁 茂庭台 寺岡 南光台東 蒲町 連坊小路 向陽台 広瀬 (石巻市)稲井 釜 山下
(塩釜市)第一 (大崎市)岩出山 古川第一 (大河原町)大河原 (気仙沼市)気仙沼 (角田市)西根 桜
(白石市)小原 (多賀城市)多賀城東 (大和町)吉岡 (柴田町)船岡 (登米市)豊里 西郷 (名取市)閖上
(利府町)利府第三

◆中学校(18校)
(仙台市)東仙台 桜丘 人来田 南吉成 山田 (栗原市)金成 高清水 志波姫 (多賀城市)第二 (登米市)豊里
(富谷市)日吉台 東向陽台 (名取市)閖上 第一 (東松島市)鳴瀬未来 (美里町)小牛田 (南三陸町)歌津
(松島町)松島

◆高校・支援学校 他(10校)
白石高校 石巻北高校 大河原商業高校 船岡支援学校 利府支援学校 西多賀支援学校 古川支援学校 
山元支援学校 角田支援学校白石校 迫支援学校

◆法人(1団体)
 宮城県眼科医会

◆個人(5名)
 (仙台市)3名 (塩釜市)1名 (石巻市)1名 

貸し出します
 
(1) 点字・大活字広報誌「ふれあいらしんばん」第66号 内閣府政府広報室
内容
①2019年5月1日は新天皇の御即位の日です。国民全員でお祝いしましょう。
②消費税率の引上げと軽減税率制度の実施について。
③春の登山を楽しむために、覚えておきたい3つのポイント。
④自殺を防ぐために
⑤いじめをさせない、見逃さない。

(2)音声CD「明日への声」第66号 内閣府政府広報室
内容 ふれあいらしんばんと同様の他 
①小倉百人一首を楽しむ。
②日本で初めて開催される「G20サミット」を身近に感じてみませんか。
③私たちの1票で暮らしをより良く。統一地方選挙があります。
④名曲で“世界”を聴く~中央ヨーロッパ~

本の紹介
 
                                                      理事 及川 篤生
書名 「大人の道徳」」
著者 斉藤 孝(さいとう たかし)
※サピエにデイジー図書で音声版が登録されています。
 
 自分は道徳的に生活できているのか?完全に自信があるわけではないけど、おそらく大丈夫。
 会員の皆さん、もうすでに新元号になっていますよね?理事の及川篤生です。
 でも、道路交通法以外は、法に触れて、逮捕されたりはしていないけど、チョットしたことは、道徳を守れていないこともあるのが、正直なところです。道徳という科目は、僕の世代だと、小学校時代に科目でありました。二宮尊徳の話とかね。今は、教科にないらしいですね。今度、小学校と中学校では、カリュキュラムに取り入れるそうです。その道徳の科目を導入しようとしているのが、御存じ文部科学省。道徳とか言って大丈夫なのか?
 
 そこで、今回の「大人の道徳」です。著者の斉藤孝志さんは、この手の本では、かなりの有名人、テレビなんかのコメンテーターなんかでも見ることがあります。子供たちに道徳を説く前に、大人が道徳を守れているのかっていうことで、いろんな事例と、講師とか、アダム・スミス、宗教的な考え方なんかを説明しながら、話が展開します。
 道徳の基本は、自分がやられて嫌なことをほかの人にもするなということですよね。このことが徹底できれば、いじめとか、ハラスメントの問題は、すべて解決。次の段階として、自分がしてもらいたいことを他者に施せということが書いてあります。ここまでだけでも、大人って、道徳を守れていないことが多いんじゃないか?ってことになりますよね?自分自身の身近なところでもありますし、中国とアメリカが、お互いに関税を上げるのを繰り返したりしています。個人的なレベルだと、感情が道徳を守れなくしてしまうし、経済とか政治の分野になると道徳とか倫理が入ってくるスペースは殆どないみたいですね。
 
 世界のほとんどの国は、法治国家ということですが、一部に怪しい国もありますが、日本は法治国家ということで間違いないはず。だからといって、何でもかんでも法律だというと社会が回らない。社会の中の関わりで、法律の判断まで行くことないであろうことは、道徳とか倫理の判断する領域です。つまり、道徳が社会の緩衝材になっていると齋藤さんは書いています。この道徳の緩衝材としての厚みの差が、それぞれの国柄にもなっています。おそらく、アメリカは弁護士がすごく多い国ですから、この厚みが日本より薄い。どっちがいいかということではないと思いますが、道徳のカバーする領域が大きいほど、社会がスムーズに回るのはあると思います。斉藤さんは、道徳の概念として、心は揺れ動くものであり、不安定で当たり前、その不安定の中に人間らしさがあるといっています。不安定な心を精神的な考え方と、身体的な動作が支えている。この形が道徳の仕組みだと書いています。確かに心が完全に安定していると、間違いを犯すこともないとは思いますが、感動とか共感というのは、心が揺れることですから、人が人らしく生きるのには心が揺れ動くことが必要です。ただ、感情に任せて振舞ってしまうと、いろんな対立や摩擦が起きる。そういった心の揺れをコントロールするのが、精神的な部分と身体的な部分で心を支える道徳の在り方ということが書いてありました。僕は、なるべく自分の言動なんかを、客観的にチェックするようにしているつもりなんですが、そういった確認にもこの本は使えそうですね。道徳は義務教育でやるだけでなくて、すべての人に生きている間関わってくることですよね。僕も含めて、誰も完璧に道徳的に生きられるはずがないと思います。大人の道徳チェック、そのためにも最適な1冊だと思い、紹介させていただきました。
                                                                                                             
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