事務局だより4月号 

 今月号の目次
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 会員研修・交流会報告
 
 障害のある人もない人も共生する社会づくり条例(仮称)の制定に向けて

 第65回全国盲女性研修大会のお知らせ

 2019年度同行援護従業者養成研修受講者募集について

 宮城県視覚障害者情報センター所長が替わりました
 
 日盲連 災害募金についての報告
 
 ご協力ありがとうございます(敬省略)

 貸し出します

 本の紹介

会員研修・交流会報告
  
 今年度の会員研修・交流会は、3月3日(日)に宮城県視覚障害者情報センターで午前10時より会員と付添を含め35名の参加で行われました。
 理事長の挨拶の後、自己紹介の形式で出席者確認を行いました。
 その後、「宮城県障害のある人もない人も共生する社会づくり条例(仮称)」の制定に向けての講演を(社福)宮城県障がい者福祉協会会長 森正義氏を講師にお招きし開催しました。
 引続き、協議及び報告に移り、はじめに2019年度の事業と行事予定について宇和野副理事長から報告がありました。続いて、視覚障害者家庭・社会生活訓練事業の平成30年度の実施報告が事務局から行われました。また、2019年度各地域団体の実施計画が報告されました。
 次に女性部の活動報告が行われ、佐藤部長より平成30年度活動報告、事務局より会計報告があり、更に、2019年度の活動計画が報告されました。
 最後に、第73回全国盲人福祉大会宮城大会を開催するにあたり、各団体への協力要請が柿沼理事長より行われました。

 
障害のある人もない人も共生する社会づくり条例(仮称)の制定に向けて

                                 (社福)宮城県障がい者福祉協会 会長 森 正義

1)制定プロセス・・4つの会議を通じて条例を決める
・宮城県障害者施策推進協議会(施策協)委員19名
・関係団体ヒアリング(障害者当事者団体、事業者団体等)
・タウンミーティング(仙台、石巻、栗原、登米、気仙沼、大河原、大崎の7圏域)
・パブリックコメント(事前に広く一般から意見を求める)

2)差別解消と情報保障・・差別解消の補完と手話を含む情報保障による心のバリアフリーを通じ、共生社会の実現に取り組む

3)名称・・障害のある人もない人も共生する社会づくり条例

4)目的・・障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現

5)基本理念・・5つの基本理念
・個人の尊重
・活動機会の確保(社会参加の機会の確保)
・意思疎通や情報取得手段の確保
・性別や年齢の複合的困難に応じた適切な配慮
・障害の社会モデルの理解

6)財政上の措置・・財政措置の努力義務

7)差別の定義・・規定しない。

8)情報保障
・手話を言語として認識する
・情報取得、意思疎通に於ける障壁の除去
・意思疎通手段の普及、支援者の養成

第65回全国盲女性研修大会のお知らせ
 
・会期:2019年8月27日(火)~29日(木)
・会場:愛知県産業労働センター ウインクあいち 他
・日程:
第1日目 8月27日(火)
受 付          11:00~14:00
常任委員会      12:30~13:30
全国委員会      14:00~16:30
第2日目 8月28日(水)
受 付           8:30~13:00
全国代表者会議     9:30~12:00
昼 食          12:00~13:00
研修会          13:00~16:30
第1部 講演会      13:00~14:00
講 師 宗次 徳二(むねつぐ とくじ)氏
(カレーハウスCoCo壱番屋創業者)
        演 題 「未定」
第2部 レポート発表・意見交換会
              14:10~16:30
レポートテーマ    「未定」
        交流会(会場:CASTLE PLAZA)
               18:00~20:00
第3日目 8月29日(木)
式典・議事
受 付            8:30~
大 会           10:00~12:00
第1部 式典       10:00~11:00
第2部 議事       11:00~12:00
    議事終了後、閉会式
・参加費:1,500円(付添も同額) 
 2日目の昼食は弁当1,100円(お茶付・税込)で準備
・交流会:未定
・宿泊プラン:主催者から5軒のホテルが紹介されています
・観光旅行:日帰り 2コース 参加費6,500円
       :1泊2日 1コース 参加費33,000~35,000円
・申込締切り:事務局へ5月24日(金)まで
・詳細は事務局迄お願いします
      
2019年度同行援護従業者養成研修受講者募集について
 
                                                         理事 平間 洋子
 
 2019年度の同行援護従業者養成研修を開催しますので、皆さんが利用している援護従事者の方々へPRして頂きより多くの方が受講されるようご協力お願い致します。

・開催日  
  一般課程2019年6月 7日(金)~ 9日(日)3日間
  応用課程2019年6月23日(日)~24日(月)2日間
・会 場   宮城県視覚障害者情報センター
       〒980-0011 仙台市青葉区上杉6丁目5-1
・定 員   14名(各課程とも)
・受講料  
  一般課程 25,000円(テキスト代・消費税・保険料含む)
  応用課程 15,000円(保険料を含む)
・申込締切り
  一般課程 5月10日(金)
  応用課程 5月24日(金)
・問合せ・お申込は 
(公財)宮城県視覚障害者福祉協会 電話022-257-2022
 
宮城県視覚障害者情報センター所長が替わりました
                                                
 この3月末をもって所長の宇和野康弘が退職したのに伴い、4月より小林信行が新たに所長に就任しましたので宜しくお願い致します。小林信行新所長は、宮城県職員として長年保健福祉行政等に従事した後、3月迄(社福)恩賜財団済生会宮城支部常務理事兼乳児院長を務めて来ました。

 日盲連 災害募金についての報告

 平成30年度は大地震、台風、豪雨による自然災害が頻発し、被災した方への募金を呼びかけたところ、多くの方々から72,000円が寄せられ、当協会からの30,000円を含め合計102,000円を3月20日に日盲連へ送金致しました。
 会員の皆さんのご協力に感謝するとともに、ここに報告します。

ご協力ありがとうございます (敬称略)

 - 「書き損じ及び未使用ハガキ回収事業」報告 -
 (平成31年2月21日~平成31年3月20日受付分)

◆小学校(35校)
(仙台市)宮城野 折立 榴岡 鶴巻 茂庭台 福岡 立町 木町通  (石巻市)東浜 和渕 中里 中津山第一 蛇田 (岩沼市)玉浦  (大崎市)鹿島台 古川第五 三本木 田尻 志田 鳴子  (気仙沼市)九条 新城  (角田市)北郷  (栗原市)栗駒南 高清水  (多賀城市)多賀城  (東松島市) 大曲 (登米市)佐沼 (富谷市)明石台  (松島町) 松島第一  (美里町)南郷 中埣 (南三陸町)名足  (亘理町)高屋  (山元町)山下第二

◆中学校(24校)
(仙 台市)長町 台原 柳生 南光台東 宮城野 聖ドミニコ学院 向陽台  (石巻市)飯野川 青葉  (岩沼市)岩沼西 (大崎市)鹿島台 古川黎明  (栗原市)築館  (気仙沼市)唐桑 鹿折 気仙沼 新月  (多賀城市)高崎 多賀城  (白石市)福岡  (登米市)佐沼 南方  (美里町)南郷  (山元町)山下

◆高校・支援学校・専門学校(5校)
宮城県工業高校 登米高校 石巻支援学校 聖ドミニコ学院 
仙台市医師会看護専門学校

◆一般(1名)
(名取市)1名

貸し出します
 
 「マイナンバー(社会保障・税番号)制度」のご案内
                                                 内閣府大臣官房番号制度担当室

この度、マイナンバー制度の最新の状況を反映し、マイナンバーの利用場面や取扱いの注意点、利用方法等について解説した点字広報誌、大活字広報誌及びCDを制作しましたので是非活用下さいますようお願い致します。

・マイナンバーに関するお問い合わせ先
 フリーダイヤル:0120-95-0178(無料)
 内閣府ホームページ:下記アドレスへアクセス願います。
 https://www.cao.go.jp/bangouseido/pdf/seido_201803.pdf

 尚、データをご希望の場合は協会事務局迄連絡下さい

本の紹介
 
                                                      理事 及川 篤生
書名 「探偵ガリレオ」シリーズ
著者  東野圭吾(ひがしの けいご)

 シリーズ既刊9冊、すべてがサピエにデイジーデータとして登録されています。点字データは、何冊か登録されていないものもあります。サピエでタイトルにガリレオ、著者に東野圭吾と入れて検索すればすべて検索にヒットします。
 警察ものとか、探偵ものといったジャンルが小説のカテゴリーとして結構人気のある分野としてあります。それなりの読者数が期待できるので定番といった感じで、多くの作者によって書かれています。そんな中で、主人公が職業として警察官だったり探偵だったりするのは、かなりの数が出ていて飽和状態ですよね。そんな中で読者の目先を変えないと差別化ができないというのが現状としてあると思います。
 「探偵ガリレオ」シリーズは、主人公にちょっと特殊な設定を与えて成功した良い例だと思います。かなり前だと、少年探偵団とか、近年だと女子高生探偵とか、家政婦探偵みたいなのも出ていますが、この本の主役は物理学者です。名前は湯川学、これってノーベル賞を取った湯川秀樹から持ってきているのはすぐに気付きますよね。帝都大学理学部物理学科の準教授です。帝都大学というのも、要は東京大学ですよね。名前は似ているけど帝京大学ではないと思います。彼を中心にして、彼の同級生で現在警視庁捜査1課の刑事、その部下の女性刑事が登場人物のメインになっています。なんで物理学者が探偵みたいなことをするのかという必然性については、解決が困難で、事件のトリックを解明できない元同級生の刑事が、湯川のところに泣き付いてくるというのが大体の話の流れです。その難解なトリックを物理学を使って解明していくというのが、この作品の基本コンセプト。現場とかを調べて突然閃いて道路のアスファルトに数式を書き始めて解決したりします。かなりとんでもない設定ですが話としてきちんと成立しているのがすごいところ。
 他の作品で、小説ではないですが特命係長シリーズというのもあって、こちらもかなり飛躍した設定ですが面白かったですね。
 「探偵ガリレオ」シリーズは、人気作品になって20年以上続いています。テレビドラマ化もして映画作品も作られています。現在、最新作の「沈黙のパレード」がサピエの人気ランキングにも上がっています(2019年3月20日現在)。フジテレビが視聴率を確実に稼げるコンテンツとして作成しているので今後もドラマ、映画での展開が予想されます。
 ただ、私たちのような視覚障害者にはドラマを画像で表現されるトリック等はさすがに理解できないですね。やっぱり、デイジーで原作を読むのがいいと思います。複数あるシリーズの中で僕が一番おもしろかったのは「容疑者の献身」。シリーズでは珍しく物理的なトリックは出てきませんが、容疑者の数学者と物理学者の心理的な駆け引きが面白いですね。テレビシリーズの湯川役は福山雅治。ストーリーに関係なく視聴率は上がりますよね。シリーズをどの順番で読んでもいいと思いますが、やっぱり一作目から読むのがいいかなと思います。
                                                                                                             
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