事務局だより3月号 

 今月号の目次
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 2019年度 事業計画と収支予算について
 
 「あはき等法19条」違憲訴訟の傍聴報告

 宮城県障害福祉課との懇談について

 平成30年度同行援護従業者養成講座が終了しました

 評議員・役員(理事・監事)の紹介

 ご協力ありがとうございます(敬省略)

 貸し出します

 本の紹介

2019年度 事業計画と収支予算について
  
 平成31年2月17日に開催された第273回理事会で、2019年度の事業計画案と予算案が承認されました。
(1)協会本部の予算総額は18,610,000円、情報センターは、予算総額56,209,000円となります。
(2)協会本部の主な年間行事予定は次のとおりです。

―― 2019年  ――

 4月 未 定   各地域団体総会
 5月10日(金)  2019年度監査会(協会事務所・情報センター)
 5月10日(金)  第274回理事会
 5月25日(土)  第80回評議員会、第275回理事会
 5月26日(日)~28日(火) 第72回全国盲人福祉大会並びに第56回全国盲人代表者会議 (札幌市)
 6月 7日(金)~ 9日(日) 第1回同行援護従業者養成研修 (一般課程)
 6月 8日(土)~ 9日(日) 第19回全国障害者スポーツ大会グランドソフトボール競技北海道・東北地区予選
                 (岩手県)
 6月23日(日) ~24日(月) 第1回同行援護従業者養成研修 (応用課程)
 7月 7日(日)  女性部研修会
 7月28日(日)  第1回中途視覚障害者緊急生活支援相談会 (気仙沼市)
 7月28日(日)  東盲連役員会 (山形県)
 8月25日(日)  第276回理事会
 8月27日(火)~29日(木) 第65回全国盲女性研修大会 (名古屋市)
 9月 8日(日)  第14回宮城県視覚障害者福祉大会
 9月22日(日)~23日(月)  第65回全国盲青年研修大会 (三重県)
 9月29日(日)  第2回中途視覚障害者緊急生活支援相談会 (岩沼市)
10月27日(日) 第3回中途視覚障害者緊急生活支援相談会  (蔵王町)
11月 4日(月)~ 5日(火) 第58回東北盲人福祉大会 (山形県)
11日 8日(金)~10日(日) 第2回同行援護従業者養成研修 (一般課程)
11月24日(日)~25日(月) 第2回同行援護従業者養成研修 (応用課程)
12月 8日(日)  第277回理事会 
―― 2020年 ――
 2月16日(日)  第278回理事会
 3月 1日(日)  地域団体等代表者会議・女性部長会議
 
 その他、理事懇談会、各委員会、毎月の事務局会議
 *会場等の関係で日程の変更もあります。

 
「あはき等法19条」違憲訴訟の傍聴報告

                                                       柿沼理事長

 平成医療学園グループの、学校法人福寿会福島医療専門学校が、あん摩・マッサージ・指圧師の養成課程の新設を国に申請し、非認定処分とされたことの処分取り消しを求めて、仙台地裁に提起した裁判の第11回口頭弁論が、2月4日(月)15時から101号法廷で開かれた。
 傍聴には強風による交通機関の乱れにも関わらず、東北各地と関東地方から集まり、79の全席を埋めつくした。
 証人尋問の申請など、原告側のこれまでの主張に対し、国側が再反論する方向で、いよいよ裁判も判決に向けて準備を進めているように感じた。 公判後16時から、場所を戦災復興記念館の会議室に移し、集会が開かれ、50名あまりが参加した。
 次回、第12回公判は、5月16日(木)の15時から開かれる。

宮城県障害福祉課との懇談について
 
                                                       柿沼理事長
 
去る2月6日(水)16時から、本協会三役と事務局長が障害福祉課を訪問し、小松課長他3名と県庁17階に於いて懇談会を開催しました。

主な内容として
(1) 第73回全国盲人福祉大会開催に伴う補助金について
(2) 情報センター建て替え計画の状況について
(3) 障害者手帳のカード化に向けての取組について
(4) 障害者差別解消条例制定の目標時期について
(5) 視覚障害者に対する県からの情報提供のあり方について
50分程懇談を行いました。今後とも随時、懇談の機会を持ちたいと思います。

 尚、協会が兼ねてから要望していた身障手帳の紙質については、昨年5月より上質紙に改善されたと報告がありました。

参考:
「障害のある人もない人も共生する社会づくり条例」のテキストデータ資料が次のアドレスから見ることが出来ます。
miyagi.jp/soshiki/syoufuku→2019年2月7日更新の「障害のある人もない人も共生する社会づくり条例」→資料→資料1と資料2のテキストをクリックする事で見ることが出来ます。

平成30年度同行援護従業者養成講座が終了しました
 
                                                       平間理事

 平成30年度は受講者が少ないため6月1回の開催となりました。受講者は男性1名、女性4名、計5名でいずれも仙台市内の方です。
 みなさまの地域で、受講を希望される方には是非協会の養成講座をお勧めください。2019年度も同行援護養成
講座を予定しておりますので宜しくお願い致します。尚、同行援護制度に関する質問等は事務局迄お願い致します。
 6月の受講者募集は4月1日より開始致します。

評議員・役員(理事・監事)の紹介
                                                
・監事 畠山 朗
 昨年3月末で38年間務めた塩釜市立病院で定年を迎え、4月から再任用職員として継続勤務しています。現在は3人の息子達は巣立ち老いた母親と老夫婦の3人家族で、時々帰る二人の孫の成長が楽しみです。協会では、理事と監事を併せて20年間お手伝いさせて頂いております。今後も微力ながら視覚障害者の福祉向上に向け協力していきたいと思います。

・評議員 立身 憲一
 私がこの世界に出会ったのは50歳の時でした。それから、様々な出会いと体験をさせて頂き今日まで来ました。我々、視覚障害者の情報の大切さを感じながら今後も地域の隅々までその情報が行き届くよう願いながら活動を続けて行きたいと思います。今後とも宜しくお願い致します。

ご協力ありがとうございます (敬称略)

 - 「書き損じ及び未使用ハガキ回収事業」報告 -
 (平成31年1月21日~平成31年2月20日受付分)

◆小学校(119校)
(仙台市)福室 中野栄 東仙台 中田 錦ケ丘 高森 大野田 袋原 鶴谷 八木山 鹿野 荒巻 館 上野山 芦口       桜丘 北仙台 栗生 古城 太白 七北田 東長町 南小泉 金剛沢 八木山南 七郷
(石巻市)大街道 湊 石巻 広渕 桃生 前谷地 北村 鹿又 向陽 渡波 開北 二俣 
(岩沼市)岩沼西 岩沼
(大崎市)東大崎 沼部 古川第三 敷玉 西古川 宮沢 長岡 田尻 古川第四 高倉 富永
(気仙沼市)松岩 津谷 大谷 中井 (角田市)藤尾 (栗原市)宮野 志波姫 金成 若柳 栗駒 鴬沢 一迫 瀬峰
(塩竃市)杉の入 月見ヶ丘 (白石市)白石第二 大鷹沢 福岡 (名取市)愛島 ゆりが丘 高館 下増田 相互台 
(東松島市)矢本東 赤井 (登米市)石森 上沼 米谷 米山東 宝江 新田 石越 横山 加賀野 
(富谷市)あけの平 成田東 成田 (大河原町)大河原南 (大郷町)大郷 
(加美町)鳴瀬 東小野田 中新田 鹿原 賀美石 西小野田 (蔵王町)宮 遠刈田 平沢
(柴田町)東船岡 西住 (大和町)小野 (松島町)松島第二 (美里町)不動堂 青生 北浦 小牛田 
(南三陸町)志津川 (村田町)村田 村田第二 (利府町)青山 菅谷台 利府 (涌谷町)月将館 
(亘理町)荒浜 逢隈 吉田  (山元町)山下第一 山下

◆中学校(26校)
(仙台市)三条 北仙台 五橋 高砂 岩切 南小泉 中山 秋保 (石巻市)石巻 (岩沼市)岩沼北 玉浦 
(大崎市)古川 (栗原市)瀬峰 若柳 (多賀城市)東豊 (東松島市)矢本第一  (大郷町)大郷 
(大河原町)大河原 金ケ瀬 (蔵王町)円田 (大和町)大和 宮床 (登米市)登米 (亘理町)亘理 荒浜
(大衡村)大衡  

◆高校等(16校)
宮城農業高校 柴田農林川崎校 小牛田農林高校 岩沼高等学園 登米総合産業高校 石巻西高校 一迫商業高校本吉響高校 小牛田高等学園 気仙沼高校定時制 宮城第二工業高校 常盤木学園 啓誠学園大崎中央高校 
鶴谷特別支援学校 桜坂高校 東陵高校

◆一般(6名)
 (仙台市)4名 (大崎市)1名 (塩釜市)1名

貸し出します
 
(1) 点字・大活字広報誌「ふれあいらしんばん」第65号 内閣府政府広報室
内容 
①天皇陛下の御在位30年を国民こぞってお祝いしましょう
②法テラスが、あなたの法的トラブルの解決をサポートします
③子供たちの就学を支援するためのさまざまな制度があります
④被災された北海道・岡山・広島・愛媛を観光で応援しましょう
⑤知っておきたい、所得税及び復興特別所得税の確定申告のこと

(2)音声CD「明日への声」第65号 内閣府政府広報室
内容 ふれあいらしんばんと同様の他 
①小倉百人一首を楽しむ
②マイナンバーでもっと便利に暮らしやすく
③「休眠預金等活用法」の施行をきっかけに自分の預金など確認してみませんか
④住宅火災から命を守るために
⑤名曲で“世界”を聞く~アイルランド

本の紹介
 
                                                      理事 及川 篤生
書名:「それをお金で買いますか?」 市場主義の限界
著者:マイケル・サンデル
・サピエに音声版が登録されています。

 ちょっと前まで、AMAZON 依存症だった理事の及川です。自分では作れないのに、結構な頻度でガンダムのプラモデルを買いあさっていました。普段の生活の中で、必要だったり買いたいなっていうものは、ほとんどはお金を出せば購入できます。
 最近、それをお金で買えるのかとか、買ってしまっていいのかっていうものも、手に入れることもできるようになっています。それってどうなんだろうっていうことが、この本のテーマです。
 著者のマイケル・サンデルは、ハーバード大学の公共哲学の先生です。10年くらい前に、NHKが、シリーズで彼の授業を取り上げ、一部で結構なブームになりました。東北大でも公開講義をしています。この時、僕は抽選に外れたんですよね。サンデル先生のやっていることは、みんなにとっていいことってどんなことかという、すごく答えの出しづらいことを研究しています。
 この本で扱っているのは、市場主義の問題。すべてといっていい人が、市場の中で生活し、その恩恵を受けたり、振り回されたりしていますよね。こんな物まで、市場で価格を付けることで、取引していいのかということが問題となっています。市場という仕組みは、効率性を最優先に機能します。それに対して、倫理観が、ブレーキや制限をかけて、市場での取引の対象となるものを決めてきました。今では、効率性が暴走してしまい、倫理が制限していた壁を越えてしまっているというのが、サンデル先生の主張です。
 本の中では、有名な医者の診察を受けられる権利を、お金で取引したり、成績が水準まで達していない生徒を、親の経済力、寄付金がどの程度期待できるかで、大学の入学の可能性が変わる。お金を払えば、移植用の臓器が手に入るといった事実を紹介しながら、市場の効率性の暴走している実態を取り上げています。

 事実、僕も透析患者で、腎臓移植の希望を出していますが、日本の実績では、宮城県の脳死腎移植の実績は、1年に3名にもなっていません。これに対して、タイなどに行けば、1000万円程度の価格で、健康な腎臓と移植手術を受ける権利が購入できます。
 経済学の祖と言われるアダム・スミスは、もともとは、倫理学者でした。彼は、社会全体が豊かになれるようにするために、経済学を研究しました。しかし、現在では、市場の効率性が、倫理性を圧倒してしまっています。腎臓の話は別として、僕もサッカーの日本代表の試合のチケットをダフ屋から買ったりしたこともあります。市場経済というシステムが、貧富の差を拡大し、貧困という事実を生み出しています。貧困という問題がなければ、世界の争いの多くは回避できる。これって、多くの人の共通認識だと思いますが、生きていくうえで、市場と関わることは避けられません。
 サンデルは、アメリカの政府の諮問機関の委員とかもやっていて、こうした意見を主張していますが、アメリカは、中国と並んで、現在、市場主義のリーダーです。
 ほぼすべてといっていい数の人が、市場というシステムによって生かされているという事実があるわけですから、この本を読んで、その問題について考えてみることも必要かと思います。
 サンデルは、市場の問題だけでなく、生命についてどう考えるとか、といったことを、正義とか公正といった観点から説いています。サピエには、10冊程度彼の著作が登録されています。善というものはどういうことかといったことを、過去の思想家の考えを紹介しながら考えているものや、共同体としての社会の在り方に関して取り扱ったものなんかもあります。思想系の本にしては、読みやすく書かれています。正しいとはどういうことかという、最も基本的だけど曖昧なものについて、ある程度の方向性を示してくれています。
 本というものの重要な役割に知に関する情報を提供し、それを僕たちが考える機会を持つということがあります。僕も多くは、ショウセツナンカノエンターテイメント的なものを読んでいますが、知の探求と言う機会を持つこともたまには必要かと考えます。その意味で、マイケル・サンデルの著作はお勧めと思い、紹介させていただきました。
                                                                                                                                            
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