カワサキ マッハ V


マッハ500

 1966年*、「より大きく、よりパワフルに!」という北米のニーズに応えてマッハIIIの開発がスタートした。アメリカ・カワサキ・モータースのオーダはストレート、0→400加速12秒台・最高速度120マイル(約200km/h)、最高馬力50ps以上、新鮮なスタイル・新機構、大排気量・低価格、そしてレーサへの展開が可能であること。そこからカワサキの技術者は「2サイクル3気筒」などを初めとするマッハの基本構想が出来上がった。そして試行錯誤の上、1969年9月にマッハという凄いバイクは登場した。

C  全長×全幅×全高
 2095×840×1080mm
 
 軸間距離
 1400mm
 
 車両重量
 174kg 
 エンジン形式
 空冷2サイクル3気筒
 
 総排気量
 498cc
 
 最高出力
 60ps 7,500rpm
 
 最大トルク
 5.85kg-m 7,000rpm
 
 タイヤサイズ
 前3.25-19 後4.00-18
 
 価格
 298,000円
 

 当時、マッハがライバルとしていたオートバイが、トライアンフ650ボンネビル、BMW,R69S、BSAマーク4、ハーレーXLCH、そしてスズキT500などだった。もちろん発表されれば、それらライバルはすべてマッハの敵では無く、ほぼ同じ頃発売されたCB750とスペックこそはほぼ同じであったが、2サイクルならではのロケット加速、3速まで落ち着かない暴力的なウィリー加速などが、ベテランだけが扱える硬派のバイクとしてイメージが高まりCBとは一線を画し人気を集めた。それがカワサキマッハシリーズだ。

*実は、3気筒の真ん中の冷却が最後まで問題視され、フロントからできるだけ後ろに離したというエンジンレイアウトが、マッハの前輪を浮きやすくしたといううら話しもある。


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