白いザリガニの成長記録
データ収集:日本ザリガニ研究所
以下の内容を記載しました。 最終データ:平成18年10月25日
成長の差
室内と屋外の温度
水槽内の泥と砂とで成長に差がでるか?
山辺小学校で育てられたザリガニ
成長がきわめてはやい
成体になりました
山形県山辺町立山辺小学校で飼育している白いザリガニの子が孵化しました。数日前に孵化した子ザリガニを分けて戴きました(平成18年8月1日)。今年は、白山ザリガニクラブ、日本ザリガニ研究所の白いザリガニは、未だ孵化していません(8月1日現在)。
山辺小学校では、校長先生をはじめ先生方が白いザリガニ、ナマズ、サケ、カブトムシなどを飼育されております。
戴いたザリガニの成長の様子を、このページに記録したいと考えております。
←平成18年8月2日
←平成18年8月7日
成長の差
←平成18年8月13日
ザリガニの成長は、個体によって差が大きい。しかし、飼育環境によっても差がでる。上の写真で左の個体は、下の写真左の屋外に設置した容器(直径70cm)で飼育した。上の写真右の個体は、下の写真右、室内のバット(23
x 32 cm)で飼育した個体のうち大きく育った個体。餌の固形飼料は、どちらにも与えた。
屋外の容器は土に埋めてあり、直射日光を遮っているので水温は高くならない。室内の気温は26〜32℃で、水温は屋外のものより室内の方が高い。特に、変温動物は温度が高い方が成長がはやい。しかし、室内のバットよりは、屋外の水槽の方が自然にちかい環境である。屋外の容器には泥を入れてある。ザリガニは泥に繁殖している細菌類も食べるので、泥を食べる。上の写真、左のザリガニの腸に泥が詰まっているのが透けて見える。眼のすぐ後ろの黒い部位は胃で泥が入っている。

↑容器の直径70cm ↑バットの大きさ 23 x 32 cm
←平成18年8月18日 左(屋内)、右(屋外)
室内と屋外の温度
室内と屋外で、成長に差がでたので、気温(℃)と水温(℃)を測定してみた。その結果は、下の表に示した。夜間の温度は測定しなかったが、夜間は部屋の窓を閉めているので熱が部屋にこもり屋外より温度が高いことは、6時30分(窓を開けて間もなく)と18時15分(窓は開いている)の測定値から明らかである。一般に、変温動物の成長は、常識的な温度範囲では、温度が高いほどはやい。室内と屋外で成長に逆の差がでた主な理由は、ザリガニが泥を食べたか否かによると考えられる。
平成18年8月15日(6:30〜18:15) 天候:晴れたり曇ったり
16日(14:30) 天候:晴れたり曇ったり 屋外の気温は、日陰で測定
| 室内 | 屋外 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 時刻 | 天候 | 室温 | 水温 | 気温 | 水温 |
| 6:30 | 晴れ | 27.3 | 26.4 | 23.5 | 23.5 |
| 11:00 | 曇り | 28.9 | 26.6 | 30.6 | 24.3 |
| 14:00 | 晴れ | 30.2 | 28.0 | 32.6 | 25.9 |
| 18:15 | 晴れ | 29.3 | 28.0 | 27.6 | 25.7 |
| 14:30 | 曇り | 31.0 | 29.3 | 32.7 | 26.4 |
卵の発達(胚=孵化前のもの、胚の成長は「発達」)は、室内の方がはやかった。7月22日に室内で抱卵したザリガニを室内で飼育したら8月13日に孵化した。屋外の水槽内で、数日前に抱卵したザリガニを7月23日に見つけた。屋外の水槽に入れておいたら、この卵は8月21日に孵化した。ザリガニは餌を食べるが、胚は卵に含まれている栄養で発達する。だから、胚の発達は、室内であろうが屋外であろうが水温が高いほうが発達ははやい。
水槽内の泥と砂とで成長に差がでるか?
室内で飼育していたザリガニ、大きくなってきたので下の写真のコンテナ(317 x 240 x 120)に移した(平成18年8月21日)。室内と屋外とで成長に差がでたが、これは必ずしも泥を食べたか否かによるとは断言できない。それで、コンテナ左には買ってすぐの砂、右には屋外の水槽内から取った泥を入れた。それぞれのコンテナに、室内で飼育した、ほぼ同じ大きさのザリガニ(写真右)を5個体づつ入れた。
←平成18年8月21日→ 
←平成18年9月8日
砂を入れたコンテナ、泥を入れたコンテナどちらも1個体共食いされた。ザリガニの成長は、泥を入れたコンテナの方(上の写真右)が成長は、ごく僅か早いが、目立つ差ではなかった。これは、いずれの場合も藻が付着している浮き草の根を食べていたためと考えられる。
あらためて調べることにした。藻が生えていない石(写真下左)と藻が生えている石(右)それぞれが入っているバットで、赤ちゃんザリガニ7個体づつの飼育を試みることにした。
それぞれのバットには、根に藻があまり付着していない浮き草(写真左)と、根に藻や泥が付着している浮き草を入れた。固形飼料も砕いてバットに入れた。

↑平成18年9月8日
写真右のザリガニ、左右それぞれを上のバットの左右それぞれに入れました。
平成18年10月25日
左右は、上の写真の左右と同じ。左のは、10月19日に1個体共食いされた。前回と同様、右の方が僅かに大きいが、左右で期待した差は出なかった。
山辺小学校で育てられたザリガニ
山辺小学校で飼育されている赤ちゃん(幼若)ザリガニを再度戴きました。下の写真で、大きいほうが戴いたザリガニ、小さいほうは、8月1日に戴いてザリガニ研究所の屋外で飼育したうち最大のザリガニ。どちらも同じ母ザリガニから生まれた兄弟(姉妹?)です。
一般に、室内で飼育するより屋外で飼育した方が成長は、とてもはやいのですが、山辺小学校ではホールで飼育しています。でもザリガニの成長がとてもはやいです。写真で、ザリガニ研で飼育したザリガニは泥も食べており腸が黒いが、山辺小学校で育てられたザリガニの腸は固形飼料の色です。ザリガニ研では、泥だけを食べさせているのではなく、固形飼料も与えております。
山辺小学校の校長先生はじめ先生方の熱意が感じられます。
←平成18年8月22日
昨日、山辺小学校から戴いた20個体を屋外のコンテナ(写真下、109 x158cm)に移しました。コンテナに入っていたザリガニは他のコンテナへ移したので、このコンテナは戴いたザリガニだけです。
←平成18年8月23日
山辺小学校から三度、ザリガニを戴いてきました(写真下)。写真を写してから、写真上のコンテナへ放しました。先生方のお世話がすばらしいので、ザリガニ研究所より成長が早いです。
←平成18年8月29日
脱皮が近いので眼の後ろの側方に胃石が白く見えます(写真下左)。脱皮直前になると胃石は胃の中央へ移動するので側方ではなく背側に白く見えます(写真下右)。写真右のようになったら、なるべくザリガニを触らないようにしましょう。共食いを避けるため、脱皮するまで一時的に他の容器へ移す時は、丁寧に扱わないと脱皮に失敗することがあります。
←平成18年8月29日
成長がきわめてはやい
8月1日に小学校から戴いたザリガニの成長がとてもはやいです。屋外のコンテナで飼育。9月25日現在、体長が約7.5cmで、もうすぐ成体です。原産地のルイジアナでもアメリカザリガニは、孵化してから成体になるまでは約6か月かかります。3週間後に孵化した、日本ザリガニ研究所の白いザリガニ(屋外のコンテナで飼育)は、体長は約2cmです。戴いたザリガニが、なぜこのように成長がはやいのかは判りませんが、とても興味があります。
←平成18年9月25日
成体になりました
戴いたザリガニが成体になりました。アメリカザリガニは約半年で成体になると言われています。このザリガニは、3か月経たないうちに成体になりました。
平成18年10月25日
定規は、上の写真と同じ。
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