アメリカザリガニの雌雄の見分け方
日本ザリガニ研究所
アメリカザリガニの♀と♂個体はどこで見分けるか?見慣れると、成体のザリガニであれば、背後から一見して雌雄の違いが分かるが、よほど見慣れていないと見分けるのは難しいかも知れない。
♀と♂個体それぞれで、形態にいくつか明確な特徴がある。それらの特徴について紹介する。
腹脚
♀個体の第1腹脚は小さく、第2〜5腹脚は大きい。♂個体は、第1と2腹脚が太くて大きく、第3〜5腹脚は小さい。♀個体は、腹脚で抱卵し、卵が孵化すると、しばらくの間、子ザリガニを腹脚につけるので、第2〜5腹脚が大きい。♂個体は、第1、2腹脚は交接に必要なので大きく、第3〜5腹脚は抱卵はしないし、子育てもしないので♀個体のものと比べると小さい。
この特徴で雌雄を見分けるのが、最も簡単で確実である。この他にも雌雄で以下のような形態の違いがある。
♀ ♂
写真では、♀の第1腹脚は、第2腹脚の陰になっている。♂の第1腹脚と第2腹脚が重なって写っている。

♀ ♀ ♂
左♀の第1腹脚は、第2腹脚の陰になっている。右♀の第1腹脚。 ♂の第1腹脚と第2腹脚が重なって写っている。
第3、4胸脚坐節に突起の有無
♂個体は、第3、4胸脚の坐節に突起がある(下の写真右)が、♀個体の坐節には突起は無い(下の写真左)。

♀ ♂
生殖門
♀個体の第3胸脚の根元(基部)に生殖門がある(上の写真左)。♂個体の生殖門は、第5胸脚の基部にある(上の写真の角度では写っていない)。
ハサミ(第1胸脚、第1ハサミ脚)
ハサミを閉じると、♀個体では♂個体と比べると隙間が大きい。

♀ ♂
尾扇
♀個体の尾扇には、生殖時期が近づくとセメント腺が発達して腹側が白くなる。このセメントは、抱卵のとき卵を糸状のもので腹脚へ付けるが、この糸状のものをつくる材料になる。♂個体では、セメント腺は発達しない。

♀ ♂