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なぜ男が夜泣き対策?
ある報道関係者から「なぜ、67才の男が夜泣き対策ですか、子育て経験の女性ならわかるけど」と聞かれました。 皆さんは、どうお考えですか。
夜泣き対策は、先輩ママさんでなければダメですか?先輩ママさんで、夜泣きを根本的に解決し、それを世にひろめた人いるでしょうか?買い物袋を耳元で、カシャクシャ! このようなことで夜泣きは根本的に解決しますか?
60数年前までは、産めよ増やせよの政策で、子育て10人位経験のママさんは珍しくなかった。現代のママさんより経験豊富です。それでも夜泣きを治すこができたでしょうか?
でも”なぜ、中谷が夜泣き対策???”と思う人のために、敢て恥をしのんで書きます。
私は、小学4年生の時、勉強は大嫌いで遊ぶことが大好きでした。学校から帰ると遊ぶことが楽しかった。下校は12時頃でした。
ある日、帰宅すると母が「今日は忙しいから子守りしなさい、眠ったら寝ている間は好きなように遊んでよい」と弟を背中にオンブさせられた。 おしん が子供の時のように。当時は、子守りと言えばオンブして外に出ることでした。乳母車など買えなかったし、現代の家と違って昼間でも家の中は薄暗かったから。
体が小さかった私には、戦後大きく育った1才過ぎの弟をオンブすると重くてとても辛く、その辛さは表現しようもない程でした。でも、その時はオンブして間もなく午後1時頃から弟は2時間半位昼寝しました。弟を布団に寝かせた時は、重さから解放され自分の体が宙に浮き上がるような感じでした。それほど辛かったのです。弟が眠った時、私には天国のようであったと言いたいが、両肩が痛くて痛くて・・・・・。
翌日は、昨日の分も遊ぼうと思いながら帰宅した。ところが、「今日も子守りしなさい」でした。前日と同じ地獄の始まりです。1時頃の昼寝だけを待っていました。しかし、1時になっても1時半になっても背中の弟は目をパッチリ開けており、眠い様子など全くなかった。今日は、昼寝しないのかとがっくりです。ところが2時頃から眠りました。
さらにその翌日も子守りでした。今日こそは1時頃にはと、昼寝を期待しました。しかし、1時が過ぎ1時半になっても2時になっても2時半が過ぎても眠りません。眠ったのは3時頃でした。
この事があって私は、赤ん坊の睡眠リズムは、毎日規則的にずれることを骨身にしみて判りました。小学4年生の時です。
注) 睡眠障害の場合は、はっきりしたリズムはありません。
当時、親達が「昼寝が夕方近くになると夜泣きする」と話しているのを耳にしていました。そのため私は、赤ん坊は毎朝ほぼ同じ時刻に起こせば、昼寝もほぼ同じ時刻になり、夜泣きしないであろうと考えました。数十年前までの夜泣きの主な原因は、生後6か月頃から始まる昼夜逆転でした。
注)睡眠障害になるような環境で、朝規則的に起こしても夜泣きは治りません。
自分の子も生後6か月を過ぎたある夜、昼夜逆転の夜泣きが始まりました。翌朝から6時前に起こしました。夜泣きはしませんでした。数か月後、朝起こすのを何日か連続して怠り夜泣きさせてしまいました。夜泣きさせたのは、この2晩だけです。それでもとても辛かった。毎日夜泣きすると親の辛さは想像以上です。でも、夜泣きしなければならない赤ちゃんは、親以上に辛いと考えるべきです。
大学に赴任後は、ザリガニを使った研究と体内時計に関する研究を並行して行った。ザリガニは夜泣きしないが、体内時計と夜泣きとは、密接に関係があるので、平成14年にHP「夜泣きの原因と対策(対処法)」を公開した。そのため、夜泣き相談などしていないのに相談メールがきた。
相談のほとんどは、昼夜逆転の夜泣きではなく、睡眠覚醒リズムがない睡眠障害が原因でした。それで「現代の夜泣きの原因と対策」も掲載しました。
相談メールはさらに増えました。大学は大変で多忙な時、夜泣き相談など私には多忙に拍車がかかりました。1人から10回以上メールがくることもありました。全てのメールに必ず返信しました。親はとても辛いであろうし、赤ちゃんは親以上に辛いと思うと、仕事の合間合間にメールを書き夜遅くなっても、できるだけその日のうちに返信しました。一刻も早くアドバイスしたいからです。ほとんどの場合、夜泣きは治りました。
ほとんどの場合と言うのは、私のアドバイスの様な夜泣きの原因を理解できないためか、途中でメールがこなくなることもありました。無理もありません、ほとんどの人達は、夜泣きの原因は赤ちゃんにあると考えているでしょう。
泣くのは赤ちゃん、しかし原因は赤ちゃんにはありません。何事も、目先だけ見るのでなく、一歩下がって広い視野で見る(観る)ことが大切です。
以上のように、子守りの経験、子育ての経験、体内時計の研究、夜泣き相談の実践が私の夜泣き対策のもとになっています。夜泣きは完全に治すことができます。
相談メールが減るのを期待して発行した本が「赤ちゃん なぜ泣くの?」です。その結果、相談メールはほとんどこなくなりました。その増改訂版が「夜泣き -- 原因と対策」です。赤ちゃん なぜ泣くの?は、完売ですが、読者から夜泣きが治らないというメールはきませんでした。

「夜泣き -- 原因と対策」の内容は、赤ちゃんから老人まで、すべての年代の人に共通です。不眠対策に年齢の差などあるはずありません。ただし、”授乳”は”食事”など年齢相応な事は臨機応変に解釈してください。
夜泣きは完全に治すことができます。もし、”本当かしら?”と思われる方は、夜泣き相談の事例(←クリック)をご覧ください。長文が苦手の方は、 夜通し豆電球の点灯が原因 のNo.10〜13、 特にNo.13の最後(平成15年11月27日)をお読みになってみてください。N0.10〜12も終わりの方からお読みになるとよいでしょう。
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中谷 勇の著書
母親から外来でときにきかれること---夜泣きするのですが--- (小児外科 東京医学社 2007年4月発行)
赤ちゃん なぜ泣くの?
明窓出版
2004年12月発行
著者:中谷 勇
挿絵:柴田幸子

2008年6月発行 販売中
定価:1,260円(消費税込み)
著者:中谷 勇
挿絵:柴田幸子
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