ちょい悪老人の小道具
どうも、自慢話は気が引けるのですが、何事もPRする時代、身の回りにある古い品々を思いつくままに掲載したものです。軽く読み流してください。
■ お店の自慢 ■
ロックマンクロノメーター (05年4月15日記) むかし、イギリスの自動車雑誌を愛読していた頃、裏表紙に素朴なブライトリングの写真が毎回掲載されていて気になっていた。 ロードスターのコックピツトに身をしずめる者には必需品のごとく思えたのであるが、極東の田舎町に住むゆえ、実物を身近に手にとって確かめるすべはない。 |
ミラノに出張の折、ふと時計屋の窓に飾てあったのがLockmanであった。 手にのせて、しみじみと鑑賞すると質量感がなんともいえない。 ブライトニングのごつごつとした形と比較して、大人の雰囲気、トリムが自然木のブライアーでこしらいてあるのが心憎い。 僕はその頃、木材に関係する事を生業としていた。 ウッディでシックなデザインが気に入ってもとめたのであった。 以来、こよなく愛用。 その後、クロノメーターが流行、百花繚乱のごとくとなり、今日に至るが、目移りはしない。 と、同時にこの系統のモデルに出会ったことがない。 |
デンマーク製パイプ (05年4月15日記) 愛煙家の棲みにくい時代になった。 ヨーロッパ、合衆国の街にタバコニストの看板もめっきり少なくなり、異国の街を散 歩する楽しみが半減してしまった。 パイプを愛用する僕としては、宗教弾圧が隆盛を極める中世的な世界に住んでいるよ うな心持がしてならない。 「生きている楽しみがない」と悶々とする或日、加州、カーメルの街角に間口は狭い ながらもタバコニストの店 らしきものがあるではないか。店に入る瞬間、、思わず後ろを振り返りながら尾行さ れていないか鋭い視線で確認をした。 |
いや、何も悪いことをしようとしているのではないが、なんとなく、秘密結社の集会
場に参入するような、
うしろめたい気持ちがしたのである。家内はホテルの部屋で休んでいる。 幸い一人で ある、安全を確かめて風のごとく「さっ!」と 店内に身を隠した。店内は愛煙家には胸がときめくような物であふれている。 店主にことわりを入れパイプのケースをゆっくりと眺める。 と、目に止まったのがこのパイプであった。ステムの中心にエキゾチックウッドを埋 め込んであるところが何とも心憎い。 さりげなく、洒落ている。手にとって握ってみると程よい存在感。このパイプに出 会ったのは天の啓示であると確信。 兎も角も、男にとってパイプは唯一のアクセサリーである。至福の一時を過ごし、そ の店をあとにした。 |
この椅子、なんと!1943年にハリウッド製作のハーフリーバガード、イングリッド・バーグマン共演、あの有名な映画「カサブランカ」のはじめの頃に写るカフェの出入り口に出てくるものと同じ物です。 スタイルはアーデコ。恐らく1930年代の巴里のカフェに並んでいたのではないかと思われますが詳細は現在調査中です。 このスタイルの椅子が当店の庭に30脚あります。 鉄製ですがシートが鋼で出来ていて座ると表面が人の重量で沈みます。デザインだけでなく機能を十分に考えた優れものです。 初めて来店して座った方は座りごこちのよさに大変驚く。入手経路は秘密。 | |
この写真は「カサブランカ」より |
ターシャ・テューダーの自宅を訪問して花の種をもらいました→「ターシャの花」 |
「走る化石」モーガンスポーツカーについてのお話 |
トーネットの揺り椅子 |