ちょい悪老人の小道具

どうも、自慢話は気が引けるのですが、何事もPRする時代、身の回りにある古い品々を思いつくままに掲載したものです。軽く読み流してください。


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■ お店の自慢  ■



「フランス製暖炉」
正確には「フランクリン型薪ストーブ」、あの避雷針を発明したフランクリンが人口増加の一途をたどる都市周辺の森林の消失を憂慮して燃焼効率のよいこの暖炉を作りアメリカ、ヨーロッパに普及したと聞き及ぶ。
34〜5年前にフランスで購入したもの。正面に鉄の扉があり、その扉を閉じて薪を燃やし、そのまま扉を閉じておけば、室内の空気が対流して建物全体を暖める強力な暖房機器となる。冬のカフェブロッサムではこの暖炉がフル稼働して室温を26度に保つ。
また、燃焼中、扉を開ければ炎、周辺を照らし、冬の寒い日々傍らに座り心地のよい椅子を引き寄せ、マキのはぜる音を聞きながら一時のうたた寝は至福の境地。
この頃では、ガラスの扉が付いた改良型の物が普及していると聞くが、私はこの、マキのはぜる音、炎の臨場感が体験できるこの暖炉をこよなく愛用する。
(06年1月記)

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ロックマンクロノメーター
(05年4月15日記)

むかし、イギリスの自動車雑誌を愛読していた頃、裏表紙に素朴なブライトリングの写真が毎回掲載されていて気になっていた。

ロードスターのコックピツトに身をしずめる者には必需品のごとく思えたのであるが、極東の田舎町に住むゆえ、実物を身近に手にとって確かめるすべはない。
ミラノに出張の折、ふと時計屋の窓に飾てあったのがLockmanであった。
手にのせて、しみじみと鑑賞すると質量感がなんともいえない。
ブライトニングのごつごつとした形と比較して、大人の雰囲気、トリムが自然木のブライアーでこしらいてあるのが心憎い。
僕はその頃、木材に関係する事を生業としていた。
ウッディでシックなデザインが気に入ってもとめたのであった。
以来、こよなく愛用。
その後、クロノメーターが流行、百花繚乱のごとくとなり、今日に至るが、目移りはしない。
と、同時にこの系統のモデルに出会ったことがない。

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デンマーク製パイプ
(05年4月15日記)

愛煙家の棲みにくい時代になった。
ヨーロッパ、合衆国の街にタバコニストの看板もめっきり少なくなり、異国の街を散 歩する楽しみが半減してしまった。
パイプを愛用する僕としては、宗教弾圧が隆盛を極める中世的な世界に住んでいるよ うな心持がしてならない。
「生きている楽しみがない」と悶々とする或日、加州、カーメルの街角に間口は狭い ながらもタバコニストの店 らしきものがあるではないか。店に入る瞬間、、思わず後ろを振り返りながら尾行さ れていないか鋭い視線で確認をした。
いや、何も悪いことをしようとしているのではないが、なんとなく、秘密結社の集会 場に参入するような、 うしろめたい気持ちがしたのである。家内はホテルの部屋で休んでいる。
幸い一人で ある、安全を確かめて風のごとく「さっ!」と 店内に身を隠した。店内は愛煙家には胸がときめくような物であふれている。 店主にことわりを入れパイプのケースをゆっくりと眺める。
と、目に止まったのがこのパイプであった。ステムの中心にエキゾチックウッドを埋 め込んであるところが何とも心憎い。
さりげなく、洒落ている。手にとって握ってみると程よい存在感。このパイプに出 会ったのは天の啓示であると確信。
兎も角も、男にとってパイプは唯一のアクセサリーである。至福の一時を過ごし、そ の店をあとにした。

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 この椅子、なんと!1943年にハリウッド製作のハーフリーバガード、イングリッド・バーグマン共演、あの有名な映画「カサブランカ」のはじめの頃に写るカフェの出入り口に出てくるものと同じ物です。

スタイルはアーデコ。恐らく1930年代の巴里のカフェに並んでいたのではないかと思われますが詳細は現在調査中です。

このスタイルの椅子が当店の庭に30脚あります。
鉄製ですがシートが鋼で出来ていて座ると表面が人の重量で沈みます。デザインだけでなく機能を十分に考えた優れものです。

初めて来店して座った方は座りごこちのよさに大変驚く。入手経路は秘密。






この写真は「カサブランカ」より
映画が始まってまもなくのシーンです。
右下に上段のカラー写真と同じ椅子が
写っています。


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ターシャ・テューダーの自宅を訪問して花の種をもらいました→「ターシャの花」
「走る化石」モーガンスポーツカーについてのお話
トーネットの揺り椅子

エ!全部読んでくれたの!貴方はいい人だ・・・。
有難うございます。貴方の人生に祝福あれ!!!

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