カフェブロッサム繁昌記2014年の巻
これは、「暖炉料理」にこだわり、「飲食道」という迷路をたどり、店の環境向上と質の向上につとめる老生の日々を綴るものです。
題して「カフェブロッサム繁昌記」。更に今月は、厨房で活躍する愛妻がリンパ腫治療のため入退院を繰り返し、現場復帰に至るまでの奮闘記となる次第です。


改訂版カフェブロッサムの繁昌記の目次

2014年1月31日(金)晴、風有
朝より二人で店に出掛け、明日よりの準備をする。近所に住むお手伝いのお嬢さんも呼んで、総がかりだ。余輩は、一生懸命薪を集めて、暖炉を燃やす。4時半の外気温は6.5度。風強。晩餐の材料を市中に求めんと、馴染みの店に出かけるが、老妻の欲しい「生牡蠣」は昨今の食中毒騒ぎで、扱いを自粛すると言うことで、得られず。生だこを肴に、クラウディーベイのソービニョンブランを楽しむばかりなり。
2014年1月30日(木)晴後雨後曇
朝、体調も良さそうなので、電車で浅草に出かけ、例の如く、吾妻橋付近で、「下町エール」で喉を潤す。
この店の椅子に腰掛けて、何も考えずにビールを楽しめるのは何ヶ月ぶりであろうか?思うに、連れ合いの患いがあって、秋より暮れに掛けてせわしなき日々を過ごして来たから、今日、この一杯のエールがことのほかに旨い。昼に至り、雷門、尾張屋を過ぎ、田原町付近に在る老舗の鰻屋さんの暖簾をくぐり「う」食後、銀座にて「さよなら、アドルフ」を観る。欧州大戦の終戦直後、医学的にいけないことをしていた両親は収監されて、残された子供達が、シュバルツバルトの森の中から、祖母のいるハンブルグまで身寄りを尋ねてゆく過程を描いた作品である。ヨーコさんと大分以前このシュバルツバルトを旅行したことがあるが、この地方は、仏蘭西国境に近い南にある。尋ねて行く先は、其のドイツの上の方、つまり北の端のほうにあるのだ。底流に深刻なものが横たわっているが、森を映し出すところは非常に美しい。映画に大切な物語の奥行きを出す為の、画像作りの工夫が不足しているように思う。理想を言えば、あの時代のイギリス、アメリカ軍の飛行機による縦断爆撃で、破壊された都市や町の様子がもっと映し出されていたならば、幾分か充実した作品になっていたと思う次第である。映画館を出ると、外は雨が降っている。付近のアップルストアーにて暫く雨宿り。帰路、三越のパン屋さんにて老妻にスロワッサンとチーズを買う。晩餐は独り龍園に飯。
2014年1月29日(水)晴
朝、モーガンで例の如く出勤。お天気が好いので、原っぱの真ん中に車を置いて、陽射しを浴びて、車の清掃を始める。金属で光るところは金属磨きで綺麗にする。夢中で作業に励んでいたら、お手伝いをする近所のお嬢さんが飛んできて、「ヨーコさんから電話が入り、カッちゃんが外で倒れているかも知れないから、至急見て来て欲しい」と頼まれたというのだ。ヨーコさんも家を出てこちらに向かっていると報あり。
そう、今朝は、到着して一番先にやる転送電話の解除を忘れてしまい、営業の問い合わせの電話が何本も老妻の所に入り、しかも、余輩はポケットに電話を入れておくのを怠っていたので、とんだ大騒ぎとなってしまった。4時の外気温は11度、室温27度也。
2014年1月28日(火)晴
モーガンで朝より店に出掛ける。暖炉、頻りに薪を入れ燃やす。3時半の外気温は11度。室温26度。他、特に記す事無。
2014年1月27日(月)晴
独りでモーガンに乗り店を開けるために出掛ける。頻りに店内の清掃に励む。来客現れず。2時に至り、諦めて、店じまいをする也。帰路、太田イオンにて映画「小さなおうち」を観る。戦前の激動の時代のなかにある、庶民の小さな物語を上手に纏めた作品で、非常に楽しめた。さすが、山田監督であると感心する。老妻は明日から、治療が始まるので、確定申告の帳面に忙しい。
2014年1月26日(日)晴
昨日の予報にて深更雪とありしが不降。朝早くより日テレ番組の撮影隊来。室内の一部を使用して録画撮りをする。久しぶりの撮影風景は興味深きモノ也。先日同様、動き回る人々は皆若い!「嗚呼・・明治は遠くなりにけり・・・。」と云う先人の感慨がうなずける心境になった。昼過ぎより風が出てきて、店が終了して家に帰ったら、ヨーコさんが風で家が揺るいだと言う。老妻は今日で70歳になり、これで二人揃って70だ。家内は、治療に向け体力を養わなければ成らない。治療期間も半ばを過ぎた。無心に先に進む事に専念している。つまりは、「何処まで続くぬかるみぞ・・・」という御馴染みの麦と兵隊の歌に出てくるような心持であろう。余輩は其の事を黙って見守るばかりだ。ところで、先日のブロッサムで撮影された動画が編集されて送られてきた。これは、我が店の本質を巧みに掴み描いていると思うのです。有り難いではありませんか。一度観てやって下さい。
https://vimeo.com/85017876
2014年1月25日(土)曇
ローストビーフを焼く。宇都宮方面よりライダーの皆さんが集合。冷えた体を暖炉で暖め、寛いでいく也。
先日撮影会で動画を撮った作品が贈られてきた。老妻と感激して鑑賞・・・。有難きかな。
2014年1月24日(金)晴、暖
今朝は、老妻の元気も回復。二人でヒコマに出掛け、明日よりの準備をする。午後、独りで佐野市内に出掛け、同輩と会い暫く歓談。再び店に戻り、老妻を伴い夕暮帰宅。他、特に記す事無。
2014年1月23日(木)晴、風有
午前中は雑用を片付ける。午後、コタツにて読書。夕暮、耳鼻科訪。先生に耳の状態は改善なきことを報。その結果、鼓膜の切開をして水を抜くことになった。昨7月にやったことと同じである。動じず、耐える。耳の状態は少し改善。かくの如くして今日も終了。
2014年1月22日(水)晴
朝より、独りで佐野厚生病院に出掛ける。腎臓の検査の為也。検査の結果、腎機能がやや衰えているが
水をよく飲むようにすれば問題ないとのことであった。11時前に店に到着。頻りにお茶を飲む。他、特に記す事無。
2014年1月21日(火)晴
朝、モーガンで出勤。10時の外気温1度。室温12度。暖炉頻りに燃やす。11時、室温26度。帰宅後、鮟鱇のトマトソースを拵えて、老妻と飯。今日はヨーコさんは癌センターに独りで出掛け、検査を受ける。治療方針の打ち合わせである也。微熱は減少した白血球が体力支持の為に奮闘している証拠であるという。かくの如くして大寒の一日を過ぎる。
2014年1月20日(月)晴、寒
朝、独りでモーガンでヒコマに出掛ける。バックロードを走るのは極めて快。幌がある、何より暖房装置が稼動している。店は、11時の室温28度。暖炉全開、来者喜ぶ。暖炉で焼く「仔羊のグリル」も好評也。
今日は、ヨーコさんは薬の副作用を被り微熱を発し終日鬱々とする也。
2014年1月19日(日)晴、寒
今年は、第一次世界大戦から100年記だと云う。千九百年代の前半は激動の時代であった。北半球では殊更。しかし、今回のユーロ危機に着目すると、第一次、二次と敗戦国になったドイツは断トツの存在感を取り戻した・・・・。驚くべし!!
2014年1月18日(土)晴、寒
朝、ヨーコさんを伴い店に出かける。9時半の外気温は0度。室温12度。11時の室温26度。三々五々人来。午後、一段落して、老妻は個室に引き上げて、休息をとる也。5時半の外気温は1度。室温28度。かくの如くにして一日は終了。
2014年1月17日(金)晴、寒
午前中、ヨーコさんと二人で店に出掛け明日よりの準備を始める。ヒコマ12時の外気温は10度、室温12度である。暖炉を頻りに燃やし室内を暖める。2時の室温28度也。清掃が一段落して、暖炉の傍で読書。この暖かさは、何事にも換えられない、至福の一時也。
2014年1月16日(木)晴
朝、寒。ヨーコさんは朝より一人で病院に出掛けてしまい、余輩はコタツで最近入手した「アップルvs.グーグル」を読み始める。デジタル世界の二大巨人の過去から将来に渡る話で面白い。午後、久しぶりにモーガンに乗らんとして、トオノカバーをまず、コタツの中に20分ほど放置して、柔かくして、すばやく、車に被せてフックを止める。しかし、どうあがいても、最後の3箇所がとどかない。カバーはだんだん硬くなるし、いくら引っ張っても伸びない!しかし、完了しなければならないのである。口をぎゅっとかみ締め渾身の力を出そうと頑張ったが、余輩はこの頃、歯茎が痛む。だから、力めない、非力だ・・・。仕方が無いので、近所のお兄さんのところに車を運んで手伝ってもらい完了。まったく、人騒がせな車だ・・・。厚着をして暫く近所をドライブをして少し気が晴れた。夕、ヨーコさん帰宅。「白血球が少なくなってしまった!」と弁ずる。余輩は、このところの風邪気味が抜けたので、用心の為、耳鼻咽喉科を訪。昨年は春、耳が次第に聞こえなくなって、鼓膜の切開をして事態を改善させた経緯がある。そうなったのは、風邪の為だと云う事なので、今年は、用心のため早めに診療をして貰う事にしたのだ。案の定、鼓膜が内側に寄りつつあり、次第に鼓膜の内側に水が溜まる寸前との診察結果である。一週間分の薬を戴き帰宅。転ばぬ先の杖というところだ・・・・。
2014年1月15日(水)曇後晴
朝、ヨーコさんと二人でヒコマに向かう。今朝はどんよりとした曇りの朝であるが、店に着いて見ると、北の空は明るく開けている。10時半の外気温は−1度、室温17度。11時半の室温25度。昼に至り久しぶりにチーズフンディユを試食する。美味也。3時半の外気温は4度。室温33度に至る!
2014年1月14日(火)晴
今日は一人でヒコマに出掛ける。昼、トヨタの雑誌を見たと言う人来。ビーフ・ステーキを暖炉で焼いて出すのが好評であった。4時の室温30度。外気温4.5度也。他、特に記す事無。
2014年1月13日(月)晴、寒
ヒコマ、8時半の外気温1度。室温14度。9時よりローストビーフを焼き始める。11時前、ヨーコさんが息子に伴われ来。この連休は愛犬連れの人達も来る也。ワンちゃん達は最初はやや緊張気味であるが、暫くすると、いずれも暖炉の前で寛ぐ次第。今週も頑張るべし。
2014年1月12年(日)晴
ヒコマの9時の外気温は−3度。室温13度。今日は、11時前に息子に伴われたヨーコさんが身支度を整えて来。昼、店は佳境に至り、厨房にある老妻は、次々と入る注文の菜を手馴れた作法で、拵えるのであります。妻、夕、再び息子に伴われ帰宅と相成る。余輩は後に残り、片付けに汗をかき、労働に勤しむのでありました。帰宅後、老妻と粗食飯。よーこさんは、「夢中で体が動いて、日頃の鬱憤が雲散霧消した心地ぞしたり」と弁ずる。店の運営が、我等の人生とつくづくと思う次第也。
2014年1月11日(土)晴、寒
9時、店の外気温−3度。室温13度。給湯器、水道も稼動。有難い限り。新年度の始まりである。。暖炉に薪を沢山入れ、室内を暖める。ローストビーフの材料はこの頃、不足気味だと言われるので、大切に正確な予測をして焼くなり。ヨーコさんは休養日。前日、夢中で作業をしたので疲労気味であると言う。この頃は二人の会話はかくの如く推移。まず、余輩が老妻をいたわり「ご機嫌いかがですか!」と問うと、手を顔の前に手刀のように揚げて、左右に振り「口は不味いしどうもいけません!」「さいですか・・・・。でも、今日はお顔のつやがよろしいようで、何よりです。」「かっちゃん!わちきは、どうなるんでござんす?」とくる。しかし、これは難題。まあ・・・成る様にしかならないのが、この世の定め・・・。しかし、「まあ、春にはきっと元気に店に出られるようになるんでござんしょうょ!」と答えるのである。老妻は只今、病に遭遇。これから、自分の人生の拠り所を発見すべく、新しいビジョンを得ようと頻りに、気持ちを動かしている。夕暮、帰宅後、様子を見ると元気だ。「心配だから、明日は店を覗いて見よう!!」と言うなり。
2014年1月10日(金)晴
ガス屋さんが、給湯器に凍結防止措置をしてくれるというので、老妻を伴い店に出掛ける。11時、ヒコマの外気温は4度である。寒波到来!。北米もこのところ寒いと云うではないか。なにしろ、あちらは北に向かって土地が開けていて、日本のように列島を横切るように山脈が走ってないから、寒波と雪は簡単にテキサス辺りまで下ってしまう。そこえいくと、北関東は山に囲まれているから寒風あれど、雪がないから有難い。暖炉を頻りに燃やし、気が付いて温度計をみると、室温30度を指している。半袖になり、あちらこちらと掃除機をかけて清掃に勤める。なにしろ、建物が旧くなってきたから、よく掃除をして旧い建物の良さを味わってもらうには、清潔感が一番だ!5時半の外気温は1.5度。空気も透明感を増してきて、月光は地面にくっきりと樹木の陰を描く・・・室温30度。驚くべし!
2014年1月9日(木)晴後曇、寒
利根川を越えて安行付近に出掛ける。用事を済ませ、新宿へ足を伸ばし、シネマ・カリテにて「ハンナ・アーレント」を観る。大戦中のアイヒマンの犯罪を扱ったものだ。映画が終了して地上に出ると、、ビル群の上には暗雲群がり寒風頻り也。帰路、「う」食。大将が出てきて「今日は、油の乗った太いものを焼きました!」と挨拶される。極めて美味也・・・。
2014年1月8日(水)晴後曇後雨
午前中より老妻を伴いヒコマに出掛ける。昨日まで抗がん剤の副作用に苦しんでいた老妻、一夜明け熱が下がると、忽ちの内に体が動き出し、店の様子が気になるという次弟。厨房にて連休の準備に、冷蔵庫、厨房の片付けに終始する。予約もポツリ、ポツリと入り始めるなり。
2014年1月7日(火)晴、寒
ヒコマ、8時半の外気温は−6度。この冬一番の寒さだ!。今日は、東京よりフォトグラファー8人余来店。ローストビーフを焼いているところを、スティールと動画で撮影、焼きあがったモノを切って、皆で会食。久しぶりに味わうローストビーフは、なかなか美味しいものだと、改めて思うなり。昼時、仕事の手を休め、初対面の皆が会食する。集まっている人々を改めて観察すると、皆若い。三十歳中盤から其のお弟子さんは二十代後半である。もう、この人達が世の中を動かしているのだと思い至ると感慨無量。老騎骨奇にして尚壮心不已 青松歳久しくして心愈々新たなり・・・・。
2014年1月6日(月)晴、寒
今日は、お馴染みさんの、新年会依頼があり、ローストビーフを焼くなり。前菜に鮟鱇のトマト煮を拵える。
店が終了して外に出でると空に星輝く。帰宅後、老妻より4度目の治療せし報有り。前進有るのみ!長湯。
2014年1月5日(日)晴
朝、パンケーキ飯。午後、久しぶりにモーガンのハンドルを握りヒコマに出掛ける。フレッシュエァーの中をドライブするのは楽しい。旧き良き時代を彷彿とさせる、ドライブフィール・・・・。しかし、オープンで走るから寒い・・・。陽のある内に帰宅。風呂に入り芯まで温まる。
2014年1月4日(土)曇
朝、夏ちゃん孫の家に帰る。万歳!朝食後、茶の間の大掃除をする。老妻はマスクをしてコロコロで座布団に付いた犬毛を頻りに取り、余輩は家中掃除機で掃除をする。午後、読書。「英国二重スパイシステム」を読了。他、特に記す事無。
2014年1月3日(金)晴、暖
朝、粗食飯。夏ちゃんを散歩に連れ出し町内を歩。昼、雑煮飯。家内を伴い店に出かけ、雑用を済ませる。
他、特に記す事無。
2014年1月2日(木)晴、暖
電車で東京に出る。羽生の手前辺りから筑波山をつくづくと望。有楽町に出て「鑑定士 顔のない依頼人」を観ようとしたら、12時半は満員で、午後の切符を求める。時間をつぶしに銀座に向かう。人では程ほどなり。ガードしたの「まんぷく食堂」にて腹を満たさんと暖簾をくぐると相席であった。向かい側にいる御仁は痩せぎすで、洒落た眼鏡を掛けている。出身を尋ねると、ワシントンDCから来たというなり。それでは、「貴殿は米国のエスピオナジュか!」と冗談半分に尋ねると、笑いながら「美容師である」と答え、日本は好きで9回目の訪問で1週間東京を回るという。故スティーブ・ジョブスと同年59歳。ビールとエビフライで暫し歓談。書店で時間をつぶして、映画を観る。映画の道具立ては豪華で、贅の限りを尽くした場面もあり目の肥やしとなる。オークションの場面や、プラハの街角なども出てきて、懐かしい限りだ。イギリス英語で物語は展開するが、写し込まれる風景はどう見てもイタリアや大陸の風景でそこのところが少し気になっていたが、イタリア映画であることが確認できて納得した。
2014年1月元旦、晴、暖
朝、快晴。屠蘇を戴きいささか酔い、コタツに横になり寝込む。腎臓が一つになり酒に弱くなってしまった。昼前、夏子を散歩に連れ出す。午後、コタツに入り読書、午睡。静かな正月になりにけり・・・。


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