隠遁生活・隠逸生活に憧れ(今風に表現すれば、スローライフ)其の業界で高名な、陶淵明先生の
「帰去りなんいざ、田園 将にあれんとす なんぞ帰らざる」という文章に感激して、前後も見境無く、
隠遁生活は既に十霜を積む。 現世の移り行く様は、モノの哀れをさそい、
隠遁生活も気晴らしが必要となります。そこで、色々と試行錯誤を繰り返すわけです。
これは、その試行錯誤する隠逸生活、及びその醍醐味を綴るものであります。
しかして、時代はまさに超節電が求められる時代に突入。期せずして、我カフェブロッサムは
時代の最先端を行く店であることに気付いたのでありました。
2011年11月30日(水)薄曇、暖 朝より、飛駒にて準備。昼、パスタを作り飯。庭の草刈をする。レンガを敷き詰めた間から、 あおい草が伸びてきた。以前はこの時期には、考えられない現象。温暖化の影響であろうか・・・。 |
2011年11月29日(火)薄曇 午前中、太田にて所用を済ませ、二人で、駅前の旧商店街に在る「う」店に入り飯。この店は、客の顔を 見てから、鰻をさばき、焼く店。駐車場から建物の裏が見えるのだが、トタンの壁が、風雪に洗われ、 薄茶色な時代を経たる風情をなす。先客はまもなく帰り、残るのは我等だけとなり、手のすいたとみえる 大将が、向かいの座敷に腰をかけ、一代記を披露。何でも、大分以前に、太田市のシャッター通りを テーマにしたTV番組にこの店の大将が放送され、まもなくして、都内から客が訪ねて来るようになり、しばらくは 繁盛し、夜遊びも盛んに出来た等々、話は非常に面白い。 ところで、肝心のうな重だが、店先で焼いて、醤油と砂糖で煮付けたものを、蒸さないことを 信条にした調理である。これは、これで野趣味がある。しかし、全体的にあと二歩というべきところがあり、 誰か、アドバイスをしてくれる、客があらわれ、叱咤激励をして、手を入れれば、店の風情と大将の語り口、 更には、そのストーリ性とがあいまって、太田市の名物になるような気がして、残念でならない。 さて、心の冒険をしたあと、伊勢崎に向かい、「ゴースト・ライター」を観る。見ごたえのある、 国際政治ミステリー。BMWのSRVに遺されたナビの痕跡から事件の糸口がほつれてゆくのだが 車が一役の映画であった。夕、前橋の紀伊国屋に立ち寄り新刊書を眺める。帰路、登利平にて焼き鳥を飯。 夜、帰宅後、血圧を計ると高めであった。塩分控えるべし・・・。 |
2011年11月28日(月)曇 午前中店の片付けで飛駒に出掛ける。昼、「どまんなか田沼」で昼食を予定していたが、満員で 急遽近くの、肉汁を飯。コジマやとは大分異なる味であった。ヨーコさんには大いに勉強に なったようだ。先日来、画像がサーバーに転送できない。詳細を尋ねると、画像が大半を占める このサイトは許容量を越えてしまい、コンテンツの整理整頓を要するとのことである。やんぬるかな・・。 |
2011年11月27日(日)薄曇 朝、7時半の外気温−1.5度。ローストビーフを焼き始める。11時完成。三々五々人來。完売。 他、特に記す事無。 |
2011年11月26日(土)晴 朝、7時半の外気温−1.5度。昼、陽光ふりそそぎ、暖。ピレネー犬、2頭來。続いて、三々五々人來、 庭にて憩う。「たね」さんにクリスマスプレゼントを戴く。しかして、クリスマスリングも届く。有り難きかな! |
2011年11月25日(金)晴、寒 準備の為、飛駒に向かい、須花峠にさしかかり、足利方面を眺めると、市中が見える。湿度なく 空気がクリアーなのだ。市場に出掛けたとき、白い富士山も見えた。 12時半の外気温12度。暖炉頻りに燃やす。午後5時の外気温8度。備忘の為に記す。 |
2011年11月24日(木)晴、暖 久しぶりに、家内と銀座に出る。街は早くも、クリスマス気分。写真は、四丁目近くの店の 飾りつけをipadで撮ったもの。銀座、浅草界隈もようやく、外国の観光客が戻ってきたようだ。 誕生日の記念に浅草寺にて御籤を引く。なんと!・・・大吉!天に、いや、観音様に感謝多。 |
2011年11月23日(水)晴、寒 昼、知り合いの依頼で貸切の営業。終日暖炉燃える。他、特に記す事無。 |
2011年11月22日(火)晴、寒 明日の準備の為、飛駒に出掛ける。昼、シーフドパエリャを作り飯。午後、雑用後、暖炉に火を入れ 読書。ジョブス伝を読了。確か、新宿の紀伊国屋で手に入れたのは、今月の始めの頃であったから 約、三週間楽しめたわけだ。現役時代、職場の延長線上にあったサンフランシスコの街、 ベイエリアに在るアリス・ウオーターズのオーガニックレストラン「シェ・パニーズ」なども出て来て、 読みながら、昔の思い出に浸っている自分を発見する事がしばしば在った。 兎も角、デジタル業界の変遷が俯瞰できるのもこの本の面白いところだ。二巻の最後に、 京都の俵屋が出てきたではないか。余輩、今をさるは約40年前、恥ずかしながら乳飲み子を伴い、 家族で逗留したことがある。ジョブスと趣味が重なるところがあり、彼は一回り下の未年である。 偶然とはいえ、度重なる共通項の多さに驚き、且つ親近感が出てきた。 尚、ジョブスと余輩の違いは、一流と三流の人間の違いであります故、念のために珂々々・・・・。 |
2011年11月21日(月)晴、寒 裏の銀杏が黄色くなった。庭のどちらを向いても木々の色付きくが目にとまる。店の整理を行い 昼、フォンヂュの試食。午後は暖炉にあたりながら読書。夕、森田屋にて飯。 |
2011年11月20日(日)晴、暖 朝霧が消え、陽射しあり。終日晴、夜空に満天の星輝く。千客万来。庭にて「たね」バンドの音楽を楽しむ。 余輩は対応に追われ、写真をとるまもなし。 掲載する写真は、昨日、ipadを持ち寄る、青年が転送してくれたモノナリ。感謝多。 |
2011年11月19日(土)雨 終日雨。三々五々人來。ipadを持ち寄る人來。詳細を聞く。他、特に記す事無。 |
2011年11月18日(金)曇後晴、寒 午前中より飛駒にて準備。昼、ポンゴレを作り、シャルドネで飯。午後、読書。午後より陽射しあり。 終日暖炉燃す。隣の建物もそろそろ、ペンキを塗らねばなるまい・・・。しばし、思案する。 |
2011年11月17日(木)晴、寒 冬も近づいた今夕、ヨーコさんと、ケロシンストーブを購入する為に、ヤマダデンキに出掛ける。ヨーコさんは 反射型のストーブを希望したが、現物はすべて売り切れ。見本が陳列されているだけ。 希望のものを予約すると、45日後に配達される予定だと言う。残念!!!念のために近くのホームセンターに 立ち寄り、コーナーをのぞいて見ると、ありました!!! 見本のストーブでよければ売れるという。ノーチョイス・・・。四畳半から六畳用でちょっと小さめであるが、 止む終えない。座敷に持ち帰り、点火して手をかざすと暖かい。幸せな気分になった。 |
2011年11月16日(水)晴、寒 朝、焼きたてパンを得る。午前中より飛駒にて週末の準備に出掛ける。飛駒はすでに晩秋。 地面に桑の葉が風に舞いながら落ちるところは風情がある。一段落して、暖炉にあたりながら ジョブス伝を読む。第一巻は読了。二巻目を読み始めたところ。シリコンバレーの今昔が描かれていて 面白い本だ。 |
2011年11月15日(火)晴 太田イオンにて「コンティジョン(感染)」を観る。第一次世界大戦当時のスペイン風邪の驚異的な 死亡率も、映画の中で取り上げられていた。 日本では当時、島村抱月もその犠牲者の一人であったと記憶している。 感染病が発生した時の、世界的な対応現場などが映画の中に出てくるので、見聞も広まる。 映画を観終わったら、気のせいか、少し寒気がしてきた。風呂にゆっくりつかり寝ることにする。 |
2011年11月14日(月)晴 昨日の疲れで、朝寝をしてしまった。午後、読書後午睡。夜、ニュースに平壌の風景が出た。 1994年夏、余輩も平壌に出掛けたことがある。その時の写真を掲載しようと、探したのだが、 見つからない。ヨーコさんに尋ねても、「よくわからない・・・」と言う。困ったもんだ。 そう、思い出しました!ピョンヤン冷麺は非常に美味しかった。他、特に記す事無。 |
2011年11月13日(日)晴 朝よりローストビーフを焼く。上等な仕上がり。昼近く完売。窓の外に良質な風景が出来上がってきた。 長い年月がこしらえた逸品だ!天に感謝多。 |
2011年11月12日(土)晴 朝7時の外気温10度。夕、4時半の外気温16度。終日陽射しあり、穏やかな日和となる。 千客万来。庭の周囲も紅葉が始まった。 |
2011年11月11日(金)雨、寒 終日雨。午前中飛駒到着。外気温10度。室温15℃。寒。暖炉に火を入れ、終日燃やす。 昼、シャルドネでフォンヂュ飯。奥の部屋より、ソファを暖炉の前に運び、足を延ばしくつろぐ。 愛犬サーヤが健在な折、冬になると、暖炉の前で、腹を暖炉に向けて体を伸ばし気持ちよく寝入る姿を、 よく見かけたがその気分が、理解できる年頃になった。非常に贅沢な時間を過ごしている気分! 2時の室温25度となる。 |
2011年11月10日(木)晴、涼 終日家に籠もり片付け物をする。TTPの参加是非を頻りに報ず。 他、特に記す事無。 |
2011年11月9日(水)晴時々曇 午前中より飛駒にて店の準備。今年も、裏の原にある銀杏の林が色付いてきた。知らぬ間に見上げるような 高さに成長した。梢まで30m程になった。終日何事もなく過ぎ行く・・・。 |
2011年11月8日(火)晴 午前中、厚生病院訪。落下事件後の異常無きを報告する。病院を出でてより、二人で、 埼玉副都心へ足を延ばし、「サルバトーレ・クオモ」にてピザを飯。この店は、ピザのデリバリーもする チエン店であるが、食べやすい、薪で焼くナポリピザが売りだ。先日はヒルズにある店で 食べたが、美味しかった。食後、紀伊国屋にて書籍を物色。最後に、「ウインターズ・ボーン」を観て 帰路に着く。映画は、アーカンソウ州、オザーク地方の貧村に住む17歳の少女が主人公。 母は生活の苦しさゆえに、心の病に冒され、廃人。17歳の少女は弟妹の安寧な生活に必要な、 4万ドルを得るために、兵隊に志願するが、17歳故に「両親の了解が必要」だと、 採用官に言われる。其の辺りから、この映画の深刻な物語が展開されて行く。 ヨーコさん「見ごたえのある映画であった」と感想を述べる。 最近、衛星放送で一緒に1959年作の「にあんちゃん」を観たが、この映画も、これ以下の底辺は無いという 程の「貧しさ」の中で、小学生の兄妹が健気に、凄まじいほどの現実に対峙して、生きてゆく様子を 描いた映画であった。 何か、辛気臭い内容であったが、思わず最後まで観てしまった。あの当時は、日本中貧乏が漂っていたが、 思うに、今日、失ってしまった、大切なものが描き出されていて、更に、ロケーション映画の特徴である、 当時の風景がありありと写しこまれている「映画の記録性」が如実に出ていて 非常に面白いのであった。 余輩も、ヨーコさんもこの映画が作られた頃は、高校生で、映画の名前は知っていたが、 観た覚えはない。特に、ヨーコさんの境遇たるや、当時、家に、自家用車が在り、毎週、 ファミリードライブを楽しんでいたと言うではないか! 因みに、余輩は、この当時、イタリア、フランス映画を好んで観ていた。 写真は、織姫山より望する副都心の建築物、と、ピザ窯。 |
2011年11月7日(月)晴 午前中、先週に続く、家の片付けをする。昼、粗食飯。午睡後、作業を続ける。空に、筋雲有。 |
2011年11月6日(日)少雨 午前中より「BMW MINI 北関東」の一行20台來。駐車場もミニがこれだけ集まると壮観だ! 暖炉は終日稼動。30名のご一行も料理と食後のコーヒーに満足して帰途に付く。 |
2011年11月5日(土)曇 早朝より、ローストビーフを焼き始める。店が開き、早速イタリア製バイク來。続いて、千客万来。 他、特に、記す事無。 |
2011年11月4日(金)晴、暖 朝より飛駒にて、営業準備。庭の手入れをしていて、毎年今頃になると咲く、サフランの花を発見。 早速、雌蕊を摘み、パエリャを作り飯。いつもより、爽やかなで新鮮な香りのするパエリャに仕上がる。 午睡後読書。ジョブスの伝記を読み始める。非常に面白い。ありていに云えば、1970年代の シリコンバレー、西海岸のサブカルチャー、アースカタログ等々なつかしい言葉で綴られている 文章を読んでいると、余輩が、其の当時、通っていた、カルフォルニアの風景や当時の気分などを 蘇ってきて、懐かしさに浸ることが出来た。其の当時、パソコンを買って、夢中でプログラミングを 勉強した思い出も蘇るが、まさか、ipadで今のような便利な生活が出来るとは、想像だにしなかった。 まさに、光陰矢のごとし・・・。 |
2011年11月3日(木)曇 朝より営業問い合わせあり、丁重に休みのことを説明。午前中は、二人で、家の片付けをする。 余輩は、書棚を重点的に整理、整頓。旧い雑誌、書籍、300冊余り、紐で束ね、始末をする。 書棚には、パソコンと木工関係の雑誌、書籍100冊余り残るのみ。 書棚の奥より、旧い写真が出てきた。1980年代の初め、ニューヨーク近郊でスピード違反で捕まった折の 記念写真。あの頃は、ハンドルを握ると、人格が変わってしまう様なところがあって、 罰金はわりとこまめに払っていたようなきがする。年を重ねたせいか、この頃は、 大分うち場になったように思う。 |
2011年11月2日(水)晴後曇 午前中より飛駒に出向き、雑用。昼、パスタとヴィオニエで飯。庭の木々も色付き始め、食後の日向ぼっこは 気持ちのよいものだ。地面にスローンを敷きしばし午睡。夕、帰宅。夜、粗食飯。 ギリシャ問題、紛糾の兆し報有。 |
2011年11月1日(火)晴 二人、ヒルズシネマに出掛け、「フェア・ゲーム」を観る。米国のイラク侵攻作戦が誤った情報操作により 実施されたことを如実に描く、、政治的メッセイジの強い内容であった。 核拡散問題を扱うCIA現役工作員の日常生活や生い立ちに至るまで、描写されていて、 興味深い。この頃、戦争はどのような経過で発生するのかを考えることがある。 参考になる映画だ。 サパティーニでピザ飯。京王線で芦花公園まで足を延ばす。徳冨蘆花が粕谷の地で「美的百姓」の 生活を過ごした様子を思い浮かべながら、周辺を散策。ヨーコさんは余り興味が無いらしく、しきりに、 空腹を訴える。 しかし、余輩にとって、この地は、ある種の聖域なのだ。なんとなれば、現在に至る、余輩の 隠遁生活は蘆花の「美的百姓」の生活が一つのヒントになっているからなのだ。 隣接する、記念館で、蘆花の年譜を覧。驚くほど余輩と運命の流れが似ていることに驚く・・・・。 ここにいたっても、老妻はしきりに、空腹を訴える。しかたなく、思索を途中で切り上げ、新宿三丁目にて 、食ログで検索した、新宿ホルモンに立ち寄り飯。帰路、紀伊国屋にてジョブスの伝記を買う。 |